週末セカンドライフ 6月


6月に入って少しずつ元の生活に戻りつつありますが、第2波は怖いのでまだ油断はできません


    

前庭の花は少しずつ種類を変えながら、月末まで何とか持ちました


ルピナスは結局一本しか花は咲きませんでしたが、種がたくさん採れたので来年に期待です


サンルームのブドウもだいぶ大きくなりましたが、受粉のせいなのか実付きがばらばらです

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さて今月は、最後に残ったメインのお茶室の内装に入ります


    
その前に、まず先月の水屋からの続きで、縁側の床を貼りました


お茶室は床の間の柳の仕切り壁と、天井の竹格子を付けました

 
ところが天窓が明るすぎて茶室感がイマイチでないので、結局天窓は防水フェルトと簾で塞ぎました


これで閉鎖的な茶室っぽい雰囲気になって、床の間も浮いて見えます
普段使いの時はまた天窓を開けるつもりです

 
床の間の床は、ここだけモダンな感じにしたかったので、錆びた鉄板風にしました


これはダイノックシートというエレベーターなんかに貼ってる素材です


 
低い方の天井の網代と、無双窓も付けました

 
網代は、万一囲炉裏の火の粉が付いても燃えにくいように、ハイショーカーを3回塗りしました

次に、仕上げの壁を塗っていきます

 
使うのは京壁という合成の聚楽壁に藁を混ぜたものですが、色目が4種類ほどあるので
サンプルを塗ってみて、結局2種類を混ぜて使うことにしました


まず壁の下地処理をします


周りをマスキングして、ベニヤの継ぎ目にメッシュテープを貼って、木工ボンドを下塗りします

 
正面の垂れ壁から塗っていって、そのまま山側の壁を塗ります



次に入り口側を塗りましたが、この時点で思ったより色が緑っぽい気がしました
配合をまちがったのかもしれませんが、乾いたら変わるかもしれないので、そのまま進めます


入り口側も塗れました。聚楽は付きもよくて塗りやすいのですが、厚みは多分左官屋さんが
塗る3倍はあるので(笑)材料が途中で足らなくなって2回買い足しました


そのまま奥のコーナーと床の間も塗って、とりあえず壁塗りは終了です
色は若干違う気もするけど、まあこんなもんでしょう


壁が乾いたので、山側の壁の下に紺の和紙を貼っていきます

 
これは、壁にもたれた時に土壁が擦れて落ちないためだと思いますが
色目的にはもう少しくすんできた方がイメージですね


奥の壁も参考にした画像に合わせて障子紙を貼りましたが、この意味はよく分かりません(笑)


壁ができたので、最後に畳を入れます

畳が入るとお茶室の内装は完了です♪


 
躙り口から見た所です
床の間の壁は下の床に合わせてヨゴシ塗装で濃いめにしてみましたが、また変えるかもしれません

せっかくなので、来月からここを飾る事を月イチの課題にしたいと思ってますが
今はまだイメージがさっぱりわきません(笑)



床の間の左側が、亭主が座ってお茶を入れてくれる場所になります
お茶会の時は障子を閉めて、少し薄暗くした方が雰囲気が出ると思いますが
それでも明るい場合は、掃き出し窓に簾かタペストリーを掛けようと思います

 



多少の変更はあったけど、全体的には最初に書いたイメージ画をほぼ再現できたと思います


炉も入れてみました(茶道具は何もありませんが(^^;))

→ 
まずお客様に一服してもらってから、下の雪見窓を開けて、坪庭を額縁で見てもらって
最後に全開して開放的な気分になってもらうわけです

川の水のスイッチは、右の壁のコンセントの上に付いているので、手元で操作できます
水音は外の戸を開けておけば、障子ごしにでも十分聞こえるようです



囲炉裏バージョンにもしてみました。掘りごたつ式なので、足が楽で予想以上に快適です
この形が日常使いになるので、その時は畳を何かでカバーするつもりです



細かい作業や手直しはまだ沢山あるんですが、とりあえずこれでお客さんを迎えることができそうです

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おまけで、この茶室の名前の看板(扁額)を作りました

名前は、床の間に湖岸の柳を使ったので、”湖柳庵”にしました(近くに七本柳という名所もあるし)

看板にするための文字は、田舎の母親にとりあえず三種類の書体で書いて送ってもらいました

 
それを縮尺コピーして、カーボン紙で古板にアウトラインを転写して、油性マジックで塗りました
お茶室の看板は通常は右から書くそうですが、読みにくいので一般的な左書きにしました


書体はマジックでも書きやすい篆書にしました

→ 
さっそく小屋の上に付けました
これは換気口を隠す意味もありますが、それを塞がないように壁から浮かして付けています
裏にハチが巣を作らないように、防止スプレーもたっぷり吹きました



けっこう目立ってるけど、まあいい感じだと思います

今はまだ新築っぽいですが、全体的にもう少し自然に汚れてきた方が雰囲気なので
それに合わせて下も早く緑にしたいです

 



2月にはまだ洋風の小屋があった場所が、すっかり和風になりましたが、プランから入れると
ここまで半年以上かかりました(一人でやってたらまだ半分も出来ていなかったと思いますが)


ところでこの小屋は、兵庫県の多可町の姪っ子夫婦の所にもっていたんですが
先月それが無事建ったそうです


持って行った時に、庭師の旦那さんと一部仮組して組み方を説明したので、多分大丈夫
だと思ったんですが、基礎もしっかり作ったそうで安心です

外壁は茶色にしたそうですが、男前なこれも確かにありですね
今後は、色んなパターンをパネルから作って、お仕事にもぜひ生かしてください


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お茶室の最初のお客さんは、やっぱりはっちゃんです

窓を開けるといい風も入ってきたので、囲炉裏テーブルで煎茶のセットを煎れてもらいました
まだ沢山の人に入ってもらうことはできませんが、せっかく出来たので、換気に気を付けながら
少しずつ色んな人に来てもらいたいと思います(お点前は出来ませんが(^^;))

 

週末セカンドライフ 5月


緊急事態宣言も後半解除され、6月からはカルチャースクールも再開するようですが
イベント関係はまだ当分動き出しそうにありません。このまま収束してくれたらいいんですが

作業場の片付けのついでにパソコンのデータ整理をしてたら、懐かしいこんな画像がありました

 
これは2009年のGWに帰省した田舎の風景です。ホームの裏がすぐ浜になっています
(この浜は、”水がきれいな海水浴場ランキング”2020年全国450か所中13位です。ユメは9才!)

今年のGWはコロナの影響で帰れなかったですが、リードの感触はまだ手に残ってるので
収束したら、この浜をまた散歩しながら、あの”夢”だったような時間を思い出したいもんです

・・それにしても変に時間があると、こんな横道ばっかりで、片付けが全然進みません(笑)
逆に忙しい時の方が、何でも出来るような気がするのは何なんでしょうか?

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前庭は、前半はまだ少なかった花が、後半は一気に咲きました

 

 

 
ほとんどが以前植えた宿根草なので、今ではこの時期になると自然に生えてくるんですが
冬の間のヨメの手入れと雑草取りのおかげで、
毎年ボリュームがでてきています



 
ハクロニシキは背丈ほどになり、10株のポット苗だったオルレアも庭一杯に広がりました。


去年植えたルピナスのこぼれ種が芽を出しました。初めて夏を越せたようです


少しでも長く花が見れるように、ヨメも手入れに忙しそうです


キャラバンから乗り換えた、ブルーのセレナも大分庭に馴染んできました

6年落ちのお買い得車ですが、沢山付いてる機能は説明書を横に置きながら運転しています
キャラバンにはどこでもすぐに工事できるように、たくさんの道具類を積んでたんですが
その引っ越しに、ほぼ一週間かかりました



助手席側のシートを2個取っ払って、床下収納庫も使うと殆どの物を積み替えることができました

荷物はワンバイ100枚も難なく積めたし、平物は立てて積めば1m×2mのメッシュも入ります
長物は助手席の床下に差し込めば3,4mまで入って、4m物用にルーフキャリアも付けました
ミニバンが元の作業用車になりましたが、それでも前より”乗用車割合”が、かなり増えています
でも一番は何といっても運転が楽!。特に高速道が快適なので、びわこがぐっと近くなりました

まあ家でも仕事でも、その時の状況に合わせて変えていくのが、無理なく続けるコツかと思うので
その一つのこの車も、使いながらまた色々改造していくつもりです


 
サンルームの天井全面に広がったブドウは、ここ2、3年は実付きがよくなかったんですが
今年はいいようです

 
サクランボは鳥よけの網を掛けたので無事収穫できましたが、花の割に実が少なかったので
変だなと思ってると、収穫直前になんと鳥が一羽入って中の実を食べてました



近づくとすぐに逃げたんですが、どうやらこの網の継ぎ目から入ったようです
そこまでして食べたいのならと、少し実を残すと、次の日には全部なくなってました

そして、今の時期にやらなくてはいけないのが、スズメバチの駆除です
去年お隣さんの所に2個の巣ができて、その駆除に数万円かかったそうなので
女王バチが巣作りを始める今に時期に、駆除する必要があるそうです


そこでお隣さんと共同して、前庭と裏庭に一個づつ市販のトラップを仕掛けたところ
でかいのがウチでは2週間で20匹以上、お隣りさんは40匹以上獲れました(満杯画像はキモいのでカット)


あまりに沢山獲れるのできりがない気もしますが、駆除というより巣を作る場所を探しに来たハチを
トラップの方に誘導するという感じです。それでもお隣さんは大分減ってきたと言ってました
巣作り防止スプレーも、巣を作りそうな場所に吹きましたが、これは効果があるかどうか・・

 
茶室の軒裏は隙間を塞いで、杉皮の隙間もビニールで巻きました。換気口は裏に防虫網を張ってます

全国一斉にトラップでも付けない限り撲滅は難しいので、生活リスクの一つとしてもう共存するしか
ないのかもしれませんが、これはコロナにも言えることなんでしょうか

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さて、スズメバチにビビりながら、今月も残った外作業をやりました


正面の壁を塗るために、下地のルーフィングとラスを張りました


外壁は以前使った普通のセメントに軽量材も混ぜたものより、付きが良くて塗りやすい
ベースモルタルという軽量モルタルを塗ることにしました


 
ここの窓は”下地窓”(風)という、細かい格子が入ったものです
これは利休が田舎家の塗り残しの竹小舞を見て、そのまま茶室に取り入れたんだそうです(センスあるー)


一見、竹のようですが、これは湖岸に生えてた葦の茎です(いつもの現地調達)

   
窓を付けてからだと細かい所が塗りにくいので、付ける前にマスキングして刷毛で塗りました


 
最近のマスキングは用途に合わせて色んな種類があり、付きと剥離もよくなって使いやすいです

 
塗れた窓を付けて、壁と一緒に周りをモルタルで塗りこんでいきます

 → 
とりあえず、正面の壁が塗れました

  
ドアは閉めると躙り口になるので、ドアの上もモルタルを塗ると、ちょっと隠し扉のようです

早く内装に入りたいんですが、暑くなる前に外作業を終えたかったので
続けて、前のアプローチを作っていきます

 
まず敷いてた手作りのペイピング用敷石を、また掘り出しながら草の根を取りました

 
今度は雑草が生えないように防草シートを敷いて

 
その上にまた土を被せて慣らします


  
アプローチの飛び石は 、歩いてみながら間隔を調整しました
躙り口に行く道と、湖岸にいく道に途中で分かれています

飛び石の周りは、苔はやっぱり無理っぽいので、いずれ何かグランドカバーで緑にしたいと思います

 
先月できた奥の坪庭は、後ろのモッコウバラがちょうど満開です


川の水漏れの場所が分らないので、とりあえずバケツを大きなものに変えて一日もつようにしました

水を流すと、ついついその前に座ってじっと見てしまうので、最後にやるつもりだった
ウッドデッキを先に作ることにしました

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ウッドデッキといっても、残った三角のスペースに作る小さな縁台のようなものです

   
縁側の踏み台と足置きにもなりますが、ここに腰かけて水の流れを見てると時間の経つのを忘れます


夜にデッキの下からライトで庭を照らすと、幻想的な雰囲気になります
秋には琵琶湖に上がる月をバックに、お月見もできそうです

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一服できる場所もできたので、その後ろの壁もつづけて塗りました


 → 
山側の壁は、下地のルーフィングが途中で無くなったので、防水フェルトを二枚重ねにしました

  
ここの上窓も葦の格子入りですが、何となく物足りないのは、お茶室の格子には二本絡ませてある
藤蔦がないからかもしれないので、移植した藤が伸びたらやってみようと思います

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下窓は障子のままなので、雨でも破れないプラスチック障子紙を貼っています

 
裏側は足場が悪いので梯子をかけて塗りましたが、欅がじゃまです


 
こちら側は吹きさらしで風当たりが強いので、台風対策の金具を付けてから、何とか塗り終えました

壁のモルタルが乾いたので、ペンキで色を付けていきます


いわゆる土壁色にしたいんですが、乾くと色が変わるので調色が難しいです
モルタルのマスキング
は乾く前にはがしたので、塗装用のをまたするのが二度手間っぽく邪魔くさい

 
それでも100均のローラー刷毛を2本使って、半日で全面塗れました

ちょっと色目が違うような気もするけど、まあ何とか土壁風になったと思います
後は経年劣化で、茶色の柱がグレーになっていくような、自然のエイジングに期待です

 
雨が直接落ちると、跳ねた水が下窓や敷居を濡らすので、樋も付けました(竹ではないですが)

外の仕上げに、小物を色々付けました


躙り口の周りに、竹の間仕切りとベンチを付けました

 
勝手口の通路との仕切り垣は4500円の既製品ですが、竹のベンチは残り物の竹で作りました
複数の方がお茶室に入る時は、ここで待ってもらいます
オール竹製だと強度を出しにくいので、天板の下地にビスの効く足場板を使っています

 
意外と座り心地もよかったので、坪庭側にも、もう一個作りました


坪庭は、後半はモッコウバラも終わって、苔の代わりに早速雑草が生えてきました

入り口の枝折戸(しおりど)も付けました

 
枝折戸はホームセンターで2500円だったので、周りのフェンスだけ作りました
ここまで出来ると、前からあった雑木のコナラも和風の庭木に見えてくるから不思議です


家の横の細い脇道を通ってこの戸をくぐれば、お茶室の空間に入るという演出効果にもなるわけです

残りの雑工事や周りの植栽は、またぼちぼちやるので、とりあえず外の作業はここまでです

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外作業が一段落したので、ようやく中の作業にかかります

まず建具を入れていきます

  
縁側の掃き出し窓は、居ない時にハチが入らないように、小屋が出来たらすぐに入れたんですが
ここは雨戸がないので、ガラスより割れにくい5ミリ厚のアクリルをいれました
台風の時は外からベニヤでカバーするつもりです(真ん中の丸柱も後付けの飾りです)
網戸は、同じサイズのものを作って、夏は一枚入れ替えます

  
中の障子も入れました。下窓を開けるとちょうど坪庭が見えます


正面の葦の格子入り窓も、内側に障子を入れました


山側の低い窓は一般の家ではあまり見ないですが、炉を焚く時の換気口にもなりそうです

水屋にも二か所窓が付いていますが、そこにも障子を入れてから、シンクの台と棚板も付けました

  
茶室の水屋のシンク(流し)は床の高さで座って使うそうですが、腰が痛くなりそうなので
立って使える高さにしました。
でも一応本物っぽく竹のパネルでカバーしています


 
ここの壁は水を使うので、聚楽ではなく漆喰にしました。シンクの下は収納になっています


 
竹のカバーの下がシンクになっています。以前の小屋に引いてた配管をまた繋いで水もでました

 
反対側の、床の間の横になるスペースは、引き戸の物置になっています
床の間と同じ大きさなので、かなり収納できそうです。下の壁に電気の分電盤(?)
も付けて
掘りごたつと屋根裏のコンセント、屋外のライト等をここから分岐しています
万一漏電しても大丈夫なように、元の母屋側にブレーカーも付けました


水屋と縁側の天井は、和室の天井用のクロスですが、木目の凹凸が本物の無垢板の様にリアルです

廊下はシンクの高さに合わせて、腰壁にしました
ここは本来バックヤードですが、天窓で明るいので、けっこう居心地のいい空間になりました

巣ごもりのGWも利用して今月はけっこう進みましたが、前半はほとんど外作業になったので
メインのお茶室の内装は、来月になりました

順調に行けば、来月中には大まかな所は完成の予定ですが、どうなるでしょうか



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今月のお花

今月は庭の花が取り放題なので、家じゅう花だらけです(笑)

 

 
前半はコデマリがメインです

 

 
公園でもらってきた花達も、もう終わりなので一緒に生けました

 

リビングのテーブルや

 
洗面台の周りも、毎週入れ替わります

   



庭のお花も、あと二週間ほどは持ちそうです

今年はいつものオープンガーデンイベントができなかったんですが、
まあこんな年もあるでしょう

週末セカンドライフ 4月



4月になってもコロナは終息するどころか、緊急事態宣言が出るなど、逆に緊迫感が増しています
例のカルチャースクールも、あっという間に閉校になってしまいました
同業者もほとんどが休業状態で、ウイルス以上に経済的な二次被害が心配です


ヒマなので、皆さんもやってるように、ウチでもずっとやりたかった工場の片付けをしてたら
マスクが2箱出てきました


これは前回のSARS騒動の時に買ったもので、その時使わなかったのがそのまま残ってたようです
(実はその時の教訓で今回早めにマスクが買えたんですが、まさかこれを使う日がくるとは)

1月に買った在庫もさすがに少なくなってきたので、早速メンバーに配りたいと思います
買った時は多分1000円もしなかったと思います。今は手に入っても高いので、ラッキーですが
街でよく見るオシャレな手作りマスクに比べると、使い捨てはもう時代遅れかもしれませんね

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今年はちょうど桜の満開の時に行くことができました


お隣さんの庭の桜も満開です




湖岸の桜もずいぶん大きくなりました


 
近くで見るために、浜に降りてみました



この日は天気が良くて、対岸の近江富士もきれいに見えました

 
そのまま水際を回って



いつもの土手に行きましたが、ここもお花見をしてる人はやはり少ないようでした


帰り道にこんなものが橋の欄干に置いてました
近所の方の手作りのようですが、めっちゃよく出来ててちょっと元気をもらえました


こういう時は、田舎の暮らしがありがたいとしみじみ思いますねー(今は人とは会えませんが)
原発事故の時も思ったんですが、都会は便利ですがそれと同じだけのリスクが同時にある気がします
特に東京の一極集中は以前から恐怖を感じてましたが、これを契機に少しは解消されるんでしょうか

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さて、お茶室作りの続きですが

今月はいよいよ内装工事に、それを作ったメンバーと入る予定だったんですが、緊急事態宣言が出た
ちょうどその時に、そんな事は重なるのか、愛車のキャラバンがエンジンから煙を出して
結局そのまま廃車になってしまいました(マーフィーの法則?)
まだ乗るつもりでタイヤも変えたばかりだったんですが、最後の重い荷物を運んだ直後だったので
ついに力尽きたのかもしれません
この車には色んな思い出がありますが、今更ながら
15年近くホントにありがとうです

いきなりの廃車だったんで、とりあえず次の車が来るまで仕事用のトラックを通勤に使ったため
それでびわこに行ってたメンバーが行けなくなり、結局工事は一時ストップすることにしました
(自分はほとんど作ってないので組み方がわからない(^^;))

最初の予定では5月のオープンガーデンで、お茶室のお披露目するつもりだったんですが
コロナの影響で今年のイベントはできそうもないので、まあ特に急ぐ必要もなくなったし

そこで今月は、ウチだけでできる外の作業をすることにしました

 
縁側には大きな掃き出し窓があって、工場で仮組した時に中から見ると、こんな感じで広く外が見えます


 
実際に見える外の庭は、正面のフェンスにモッコウバラがあるだけで、今はまだ何もありません

でもここはお茶室から見える唯一の場所なんで、それに合う和風の坪庭を作りたいんですが
元々の企画が”川の横のお茶室”だったので、なんとか”川のある庭”を作れないかと思いました

 
イメージは、やっぱりこの前見た山の小川です
ここには結局建てられなかったのですが、この小さな滝とせせらぎが今でも頭に残ってるんです

水は横の水路からポンプでくみ上げようかとも思ったんですが、底があまりきれいじゃありません
そこでネットで色々調べてみると、こんな水を循環させて川の庭を作る方法がありました


下の土に埋めたタンクの中の水中ポンプで、上の小山に水を送って流れを作るというやり方です
これなら水が循環するので、少しの水量で川を作ることができそうです

プランが決まったので、早速工場で循環装置(?)を作ります

  
穴を開けた洗面器に洗濯器用の排水パイプを付けて、下のバケツに落とします


水中ポンプは9800円の泥水タイプをホームセンターで買いました

 
ポンプを回してみると、思ったより水量が多いので、調整バルブを付ける必要がありそうです

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循環装置が出来たので、早速庭に設置に行きました

   
正面にブロックで小さい山を作って、その右下にバケツを埋めて給水用の配管を繋いでおきます


ブロックの周りに石を積んで、大まかな山の形が出来たら、水が土に漏れないように
厚手の防水シートを敷きます


小さい滝になる段差は、平たい鉄平石を並べました


滝から落ちた水がバケツまでいく道に、狭い溝を掘って短いせせらぎも作りました


シートの周りを石で押さえて、はみ出した部分をカットします

石は川原に拾いに行こうかとも思ったんですが(笑)そんな場所は思いつかなかったので(違法だし)
ホームセンターとネットで買いました

大まかな形が出来たので、水を流してみます


バケツだけだとすぐに泥が溜まるので、一回り大きいゴミ箱に入れて二重構造にしてろ過しました

 →
水は順調に流れましたが、真っすぐ落ちるのは味気ないので、また石を組み替えて少し蛇行させました

石積みは難しいですが、やってみるとめっちゃ楽しいので、ちょっとハマってしましました
ちなみにここは、城等の石垣の”穴太積み”で有名な、”穴太衆”の地元なんですね(最寄り駅が”穴太”)


穴太積の石垣(近江国滋賀郡坂本[現・滋賀県大津市坂本])
日吉神社下の門前町の路地には、こんな石垣が沢山あります


小山の位置は縁側の窓から見える場所に作りましたが、けっこういい感じに収まりそうです

次に後ろのフェンスに、背面の竹パネルを付けます


竹パネルの完成品は高いので、ロール状の竹のスクリーンを使うことにしました(1,2×2mで3800円)

 
それを広げて、裏に補強の角材の枠を付けて、表は周りを割竹で押さえます



3枚作って、例の台車で搬入しました


奥に一枚と、正面に二枚付けると、いっきに坪庭っぽくなりました
やっぱり和庭には竹が一番マッチしますねー(ちょっと旅館の庭っぽいですが)

これは”建仁寺垣”という種類の生垣だというのは、後で博識のお隣さんに(生垣越しに)
教えてもらいました

 
バックパネルが付いたので、山の後ろをアルポリで養生してから、石が少し見える位まで土を掛けます


坪庭には欠かせない大石も奥に埋めましたが・・


これは、もちろんスチロールで作った擬岩です(笑)

この石は給水タンクの蓋にもなってるんですが、まだちょっと周りから浮いてますね
まあそのうちに汚れて馴染んでくると思いますが

 

 


お隣さんの提案で”鹿威し”も付けましたが、少ない水量を長時間流し続けるのが意外に難しい

 
そして最後の仕上げに、周りをすこし植栽します(これはヨメ担当)

  
ホントは苔を植えたかったんですが、ここは日当たりが良すぎるので、代りに玉竜を植えました



右奥は、移植した椿とコバノズイナの横にドウダンツツジも植えました
まだ小さいですが、秋の紅葉が楽しみです


これでようやく完成です


 → 
何もなかった所が、和風の坪庭になりました♪


出来た日は少し雨模様だったんですが、雨の日は石が濡れて全体の色も濃くなるので
しっとりと落ち着いた感じになります


川の水はどこかに漏れてるのか、半日ほど流すと段々と少なくなってきます
それでも岩に落ちる水の音と、時折聞こえる鹿威しの竹音には癒されますね~
(雨の日は竹が湿っていい音が出ないけど)
いずれ
下草が広がれば、最初のイメージの、自然の中の”山の小川”に、もっと近づくと思います

  
坪庭があることで、お茶室も風景に馴染んできたようです


山の川は下の方にあったので直接は見えなかったけど、これなら家の中から見えるのがいいですね
ポンプのスイッチも中に付けて、座敷から操作できるようにしました
竹フェンスの向こうは、お隣さんが道を刈りこんでくれたので、青い小屋越しにびわこも見えます

・       ・

後日、お隣さんが倉庫横のアスファルトに苔があるので使ったら、と言ってくれたので
早速貰いに行きました

 
苔は沢山ありましたが、枯れずにちゃんと着くか分からないので、とりあえず一輪車
一杯分もらって、道の横に植えてみました


この道は湖岸に抜ける裏の道につながるので、苔を踏まないように飛び石も敷きました

 
植えてみると玉竜ともよく合って、庭のグレードがちょっと上ったような気がします
(日除けをこまめに掛けて枯らさないようにしたいですが、多分難しいと思います)

せっかくなので、苔がきれいなうちに、縁側に座ってスマホで動画も撮ってみました

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外の作業はまだまだあるんですが、次はストップしてる内装に入りたいです

連休の帰省も今年は自粛することになったので、せっかくの時間は、予測不能な
先のことばかり考えるのはやめて、しばらく
ここに籠ってぼちぼちやろうと思ってます
(そういえば、この家を作った時もリーマンと震災の影響で仕事が暇になったときだったし)

 

週末セカンドライフ 3月

世の中はすっかり春ですが、コロナは先が見えない状況なので全力で浮かれられないのが残念です

1月の中頃の時点でパンデミックを覚悟してたんで、マスクは店頭から消える前に何とか買えたんですが
半年ほど前から行ってるカルチャースクールは、2月から休むつもりで一度は欠席届を出しました

ところが幸いにも感染爆発にはならず、2月もそのまま続けて、それは3月になっても続きました
レッスンもようやく慣れてきた頃なので、4月もなんとか続けられるといいんですが・・

医療関係はそんなのんきな事は言ってられない状況でしょうが、ここまで引き延ばせた事自体は
現場のパニックを防ぐ意味でも、とりあえずよかったと思います

お仕事はメインのイベント関係はほぼ全滅ですが、いつものテーマパークは閉館している間にと、
売り場のやり替えがあったり、ネットの注文は自宅にいる人が多いためか逆に少し増えてるようです
まあそんなこんなで今のところは何とかつないでますが、先の事はさっぱり分かりません


・       ・


冬の間何もなかった前庭は、いつもの公園の植え替えでもらってきた苗と
宿根系が少しずつ出てきました


宿根系は毎年どんどん増えてるようで、今月中にはここも花で埋まると思います

これは公園でもらってきた苗ですが、まだまだ十分咲きそうです

 


裏のサクランボの木に花が咲きました。今年も沢山の実が採れるかも♪

こんな時でも変わらない自然の営みには、前向きな気持ちと一緒に免疫力ももらえそうです

ミモザも今が満開です。ここ2~3年はイマイチでしたが、今年は久しぶりには花付きがいいです


2階の窓の外は花で埋まってます

 
さっそく剪定して、ヨメはドライにする準備をしています

 
近くで見ても、今年のはたしかに花の粒が大きいですね


びわこ側の空地に植えた木がまた葛に巻かれてたので、ヨシが枯れてる間に払いにいきました

 → 
元々は大きくなる木ですが、毎年あっという間に葛に巻かれてなかなか成長しません

まあいつものいたちごっこですね

・    ・

さて、お茶室作りの続きですが

本体は工場で大分出来たので、早くびわこに持って来たいのですが
その前に、基礎になるウッドデッキを、小屋がすぐに建てられるように調整します

 
まず左の端にアオダモが植えてあったので、それを移植します


後ろの椿も水屋の位置にかかるので、これも移植しました


真後ろの欅は大きすぎて移植できないので、移動はとりあえずこの2本だけです

次に増築した部分のレベル(水平)のチェックをします
床のレベルが出ていないと、壁は何とか立っても、屋根のパネルが合わなくなるからです


高価なレベル測定器を持っていないので、水平器を当てて調べましたがイマイチ精度に不安があるので
昔のやり方でもう一度チェックすることにしました


使う道具は、水を入れたバケツと細いホースです


これをデッキの真ん中に置いて、ホースを4隅に持っていきます



サイフォンの原理で、ホースの中の水は一定の高さになるので、水平が測れるんです


その結果、意外とピッタリ水平は出ていたので、その上に壁パネルの乗るラインを
ビス打ちできるポリスチレン材で囲みました
床と接する所が雨水に濡れて傷みやすいので、腐らないスチレン材にパネルを乗せるわけです


  
左奥と真後ろの床が一部足りないので、その分だけ増築しなければいけません


水屋シンクの来る場所はなるべく広くしたかったので、欅とぎりぎりですが大丈夫でしょうか


その床を増築します

 → 
左奥は元のデッキを一部取って、基礎からやりかえました


  
水屋シンクの場所の床と、勝手口に入るための横道も付けました

これでようやく小屋が建てられます

・      ・

次の週に早速搬入して、建築開始です


車は裏までは入れないので、家の横の狭い通路で搬入しなければいけません



そこで、一輪車のタイヤを使ってパネル搬入用の台車を作りました



幅が狭いので一度に沢山は運べませんが、一枚ずつ手運びするよりは大分楽に搬入できました
(今考えると、もし山の中に建てる事になってたら、もっと大変だったでしょうね~)




一日目はお茶室本体のパネルだけなので、とりあえずこれだけです

 
早速組んでいきます

,
棟上げ(?)は、作った本人やジュニアも含めて全部で4人体制です(仕事もヒマだし)

   
記号を書いた壁パネルを、西側から順番に組んでいきます
ばらす時に工場で組んでたビスをそのまま残してるので、組み立てはサクサク進みます

 
妻手の壁が立つと小屋っぽくなります。中はけっこう広そうです


天気もいいので、お隣の畑から見ると田舎ののどかな現場風景ですね


壁が立つと、その上に屋根パネルを付けていきます


壁パネルは基礎の大引きと金具で接合しますが、屋根パネルは基本ビス止めだけなので
接合面は普段より多めに打ちます

本体が組めると、次に中の壁と屋根に断熱用の遮熱シートを貼ります


今回はアルミホイルは使わずに(笑)既成の遮熱シートをネットで取って貼りました


 

壁と屋根と床の仕上げベニヤの裏に全面貼って、小屋をいわゆる魔法瓶のようにするわけです


 
最後に屋根にルーフィングを貼ってから開口をベニヤで塞いで、一日目のノルマが終了しました

 
窓から青い小屋が見えてたサンルームや二階のリビングからは、今は別の小屋が見えます
前の小屋が周りの風景にかなり馴染んでたので、ちょっとまだ違和感がありますが
洋風のサンルームから、侘っぽいお茶室が見えるというのも、まあ面白いかもしれません


横道を通ってきて最初に見えるのはこの風景なので、ここの第一印象がポイントになりそうです

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2日目は縁側と水屋の部分を組みます



搬入した部材はこれですが、細かい部材が多いので数は本体より多いです

  
まず縁側から組んでいきます

 
ここは掃き出し窓が大きいのでほとんど開口ですが、中の床と屋根も付けました

 
裏の水屋も付けました、欅がぎりぎりでしたが無理やり押して何とか入りました


工場で仮組した場所がたまたま暗かったので、天窓を二枚も付けたんですが
実際の場所はとても日当たりがいいので、窓だけでも十分明るかったようです

・      ・

3日目は、いつ雨が降ってもいいように、屋根の仕上げをしました

 
ルーフィングの上にアスファルトシングルを貼っていきます


屋根は下からほとんど見えないんですが、和風の小屋に合うように渋めのブラウンにしました

 
天窓は大小合わせて、4か所も付いています
(ところが次の週の大雨で手前の天窓からなんと雨漏りがしました。ルーフィングを枠に巻き込まなかったことが
どうやら原因だったので、またシングルをめくって下地からコーキングをし直して、何とか止まりました。はー)

屋根の続きで、正面の軒も付けます

、   → 
足場丸太で組んだ柱と梁に屋根パネルを付けて、下地のルーフィングを貼りました

 
軒は壁がないので台風で梁ごと飛ばされないように、柱との繋ぎ目はフラットバーで補強しました
基礎も羽子板付きの大きい束石を深めに埋めたんですが、後で周りを石で囲って固めるつもりです

   
換気口のルーフィングをカットしてガラリを入れて、軒裏にフェイクの丸太を付けました
屋根
材を張る前に上の壁面を塗りますが、今回外壁は軽量モルタル仕上げにすることにしました
ガラリも一緒にモルタルでよごしましたが、ここはいずれタイトル看板(?)で隠れるはずです



  

ここの屋根は見えるので、仕上げは装飾も兼ねて杉皮葺きにします(たまたま工場にあったので)
幅広タッカーで留めてから黑竹で押さえましたが、雨ざらしで何年もつのでしょうか

 


  
それでも杉皮葺きの軒が付くと、ぐっとお茶室っぽくなりました(ボロボロになってもかっこいいかも)

本来はこの軒先に竹の樋を付けるんですが、ちょっと迷ってるのでそれは後にして
次は残りの壁を塗って格子の窓を入れますが、とりあえず今月はここまでです


内装材も今回一緒に搬入しました


搬入した部材を見ると、中のイメージが膨らみます
早く付けたいですが、これも取り付けは来月です

・       ・

今月のお花


今月はやっぱりミモザです

 
リビングや洗面所など、家のあちこちに飾ってます(ヨメが)




これだけは自分が飾ったんですが、こんな感じならお茶室の床の間にも置けるかも

 

2月20日 自宅の庭木の伐採



自宅の二階リビングの出窓の外は、下から勝手に生えてきた木が葉を茂らせていました

  
夏は日除けになってよかったので、あまり大きくならないように、ヨメがまめに剪定してました
(10年ほど前の画像です。剪定用に落下防止バーも付けました)


それでも10年の間に少しずつ大きくなって、去年はここまで幹が太くなっていました
放っておくと大木になるナンキンハゼなので、家に近くには元々植えてはいけない木なんですね

 
一時は三階のベランダを越えて屋根近くまで伸びてたんですが、一昨年の台風の前に
ベランダの上は切りましたが、また伸びています

去年の台風の時も剪定したんですが、そのたびに部屋が切った枝で埋まります

これから台風は毎年来そうなので、この際思い切って下から伐採することにしました

 
葉っぱのない冬の間に切るつもりだったので、びわこに置いてた高枝チェーンソーを持ってきました

    
外から見るとほぼ3階の屋根近くまで伸びてるので、高さは8mはあると思います
生えてる場所は家の横の狭い通路で、そのまま下から切ると隣接してるお隣の家に
当たるかもしれないので、上から少しずつカットすることにしました


まずは3階のベランダから、切った枝が落ちないように、枝をロープで吊って切っていきました


カットした枝は長さは3m近くありますが、まだここは細いのでなんとか引っ張り上げられました


次は二階の出窓からで、ロープを3階のベランダから持ってもらってカットしましたが
ここは太さが10cm程あって重いので、ベランダには上げられずに二階の窓から中に取り込みました


最後に一階の根元を切りますが、まだ長さは4mほど残っていて、太さは20cm程もあって
一気に倒すと危ないので、これも2階からロープで吊りながらカットしました

 
チェーンソーの刃の長さが足らずに最後は手ノコで切って、上で持ってるロープを少ずつ緩めながら
敷地内に何とか倒すことができました
ヨメとの連携がなければ、とても一人ではできない作業でした

それにしても知らない間にこんな大木になってたんですねー。剪定では追い付かないわけです
これ以上根が張ると色々問題になる所だったので、今のうちに切れてよかったです

チェーンソーが大活躍でしたが、高枝用なので持ち手が長すぎて、狭い所では使いにくいかも
根はまだ残っているので、ひご生えをまめに切らなければ、またすぐに大きくなります


   → 
枝はすでにお隣に越境してたので、これで長年の気懸りが解消できてほっとしました
落ち葉の掃除も今年はしなくてすみそうです

戸建ては歳を取ると維持するのが大変だということで、マンションに引っ越す人も多いそうですが
早めに対処することで解決できることも沢山あると思います(今回はそれが遅れて苦労しましたが)


・        ・

切った枝は、外皮がちょうど作ってたディスプレイ台のデザインとぴったりだったので、
4台分8個を輪切りにして使いました


      

たまたまでしたが、少しでもお役に立ててよかったです♪

  

週末セカンドライフ 2月



2月も暖かい日が多かったですが、それでも中頃には冷え込む日もありました

コロナウィルスもまだ沈静化する様子はないので、気を付けなければいけません
(国をあげての封じ込めが間に合うといいんですが、二次被害はもう避けられそうにないですね。
オリンピックも怪しくなってきましたが、今年開催にこだわらずに来年に延期する案に賛成です
ちなみに、色んな情報が溢れる中、高山義浩氏のFBが冷静な意見として分かりやすかったです)


.                  .

 


2週目には今年初めての雪がこんこんと降って、びわこも見えませんでした


比叡山も薄っすらと雪化粧です

 
蕾が付きだしたミモザの枝や、小屋を撤去したデッキにも少し積もりました


こういう日は薪ストーブがありがたいですね
布布さんにもらった広葉樹の焚き付けも、火持ちがいいので重宝してます




クッキーは天然毛皮であったかそう(わふわふ)



湖岸の散歩から帰るとデッキの上に・・(猿か?)

  
欅の剪定をしてるヨメでした。「小屋が立つ前に切っておきたかった」そう
ここでは剪定はヨメ担当なんです。三脚梯子が大好きですが落ちないでね(いつも言ってるけど)

 

・     ・

さて、お茶室作りの続きですが・・

 
デザインは、縁側の一部と水屋の広さを少し変えるだけで、ほぼ最初の絵のまま作っていけそうです
お茶会の時以外は普通の部屋としても使えるような、リバーシブルな作りにしたいと思います

まず出来ていた茶室本体のパネルを仮組します




自分の作業場は工場の二階にあるんですが、4畳半の小屋を組むスペースはないので

2面ずつ組んで作っていくつもりだったんですが、たまたま冬の農閑期(?)で、
一階のメイン作業場が空いてたので、そこで組んで、下のメンバーにも時間が許すまで
手伝ってもらうことにしました

 
まず壁パネルを4面組みましたが、正面の両サイドのコーナーには例の丸太を付けました
面材は9ミリと12ミリの針葉樹合板ですが、一部不要になったありもののパネルも使ってます(^^;)


中はこんな感じです。天井の真ん中に縦板が付いていますが、これには大事な役割があります

 
次はそれに合わせて作った屋根パネルを付けていきます


天井の板は段違いの天井の仕切りでしたが、これは小屋の揺れ止めと、屋根を支えるための
パネル工法の梁の様な物で、
この小屋のいわゆる屋台骨になるわけです

 
屋根が付くと一気に小屋っぽくなります。切妻屋根はお茶室っぽくていいですねー
最終的にはここに入り口用の軒が付く予定です。右側の開口は躙り口が付く所です


天井が塞がると、中も部屋っぽくなります

パネル工法は柱はないんですが、屋根がついた時点で一個の箱になり、内側にもベニヤを貼るので
面どうしが支えあって
がっちりするわけです(段ボールの箱と同じ理屈ですね)
実際の家の建築ではネタにツーバイ材を使いますが、これ位の平屋の小屋なら経験上この厚みで十分だと思います
家の強度を
更にアップするためには、従来の軸組と組み合わせた”ハイブリッド工法”というのも今はあるそうです

 

 
お茶室本体が組めたので、次はそれにくっつける形で、縁側と水屋を付けていきます

  
デッキの角が道に沿って斜めになってるので、縁側をそれに合わせて斜めにカットしました
軒を別に付けて茶室に増築する形になりますが、一体で作らないのは小屋外観のバランスと
(もしもの時に?)増築部だけ撤去できる形にしておきたかったからです(笑)


   
裏の勝手口です。ちょっと狭くなりましたが、ここが水屋(お茶の準備スペース)になります
今回は山の中ではないので、もちろんトイレはなしです
右側の凹んだ所にシンクがくる予定ですが、水屋の内装はとりあえず後回しにします


茶室の中から縁側を見た所です。ここがお客さん(貴人)からみる方向なので、
斜めの部分もほぼ全面窓にして外の景色を見えるようにしました


ヤフオクで買った障子を入れてみました。まだ破れたままですが(笑)


雪見障子を開けると、景色の一部が切り取れるので、ここの外の景観がポイントになります

  
正面の入り口は、いわゆる躙り口ですが

    →
普段使いする時はさすがに不便なので、閉めるとドアになって全面が開くように作りました

本来は横に別の入り口(貴人口)を障子で付けるようですが、縁側にも障子があるので、強度的に
壁の面積をこれ以上減らしたくなかったのと、あまり開放的になりすぎないようにドアにしました

そして、一番悩んだのが、窓の大きさと位置です

  
まずは図面通りに作ったんですが、仮組して実際に入ってみてから、けっこう変更しました

 
上の窓も結局90cmほど右にずらしたので、塞いだ後がツギハギになってます(笑)

お茶室は光の印影で雰囲気が決まるので、採光が一番のポイントなんですが、
今回はなるべく照明は使わないで、自然光だけで明かりをとりたいので、窓が重要なんです
ただこれだけは実際の現場に建てて、中で一日観察してみないと分かりません


窓の内側は開口に合わせて障子を作りましたが、外側にはよくある竹の格子を付けたいです

   
奥の床の間は採光用に天窓を付けましたが、下の床にも光が当たるように、壁にもサイドに
スリットを入れました。明るすぎる時は
内側にすだれを掛けて調整しようと思います

・      ・

躯体が大体出来たので、いよいよ内装に入ります

さあここがホントにお茶室になる(見える)のでしょうか・・
(それはこの内装で決まりますが、装飾系は一応プロなので(笑))


内装材のメインはホームセンターで買ってきた、足場丸太と杭と竹です


 
この茶室は真っさらではなくて、ちょっと使い込んだ古っぽいイメージなので、軽くステインをかけます


これは平天井に貼る杉の網代で、ヤフオクで一枚2000円程でした


これもステイン塗装してよごします

網代は平天井に貼って、継ぎ目を半割りした竹で押さえました




そしてお茶室のメインはやっぱり床の間です


躙り口をくぐって、お客人が最初に見る場所で、この茶室のいわゆるシンボルのようなものです


足場丸太を床柱にして、天井の角は一回り細い杭を使いました


床の間の框は足場板です。床天は畳以外のものにしたいのですが、まだ悩み中・・

それにしても、こんな安い素材の床の間は滅多にないでしょうね(笑)
でもいわゆる銘木系を使うと、そこだけ
高級ぽっくなって全体のイメージに合わないんです(めちゃ高いし)

でもこのままだと、さすがに質素すぎるのでちょっと遊んでみることにしました


 
使う材料は、まず湖岸に生えてる柳の、枝ぶりのいいものを選んで

 
2本ほど切ってきた枝の一本と

 
先日色束さんの紹介で、ご近所さんのミカンを採らせてもらった時に拾ったミカンの枝です


その二本をL型に組み合わせて


内側をベニヤで塞ぐと、枝で縁取りしたフカシ壁ができました

これで天窓とサイドスリットから入る自然光が間接照明になって、中が浮いて見えるはずです



床の間が出来ると一気に和室っぽくなりましたが、よりお茶室にするためにネットの画像を真似て
斜めの天井には、ステイン塗装した竹の格子を天井から少し隙間を開けて付けました

メインの天窓は普段使い用に大きめにしましたが、お茶会の時はこの隙間にすだれを掛けて
光の調節をするつもりです


左の平天井は二重になっているので、びわこのロフトの様に、この空間が下の部屋の
温度調整にもなるんですが、その垂れ壁には格子を付けました


 →
これはスライドして開け閉めできる無双窓になっていて
寒い時以外は開いて、妻手に付ける空気口から中の空気が循環できるようにしました

・     ・


でも、もうそろそろ小屋をばらして、メンバーも仕事に戻さなければいけない時期のはずですが
コロナの影響で、決まってたイベント仕事が一個中止になりました(これからまだまだ増えそうです)
そのおかげ(せい?)で、もう少し手伝ってもらえそうなので、小屋はばらさずに
とりあえず
そのまま続けて、次は床を作ります



床は炉を切るために30cmほど上げ底にしますが、これもありものの仮台を箱ウマで上げて
畳の下の床を作りました(いつものイベント式)

畳は厚さ3cmの関東間を、4畳半分5万円で近所の畳屋さんに発注しました


真ん中の半畳の角は炉が入る所ですが、普段はその深さを利用した掘り込み式のテーブルを付けます


天板はワンバイを四角に組んで、真ん中は開口しています

 
そこに合わせたボックスを、1,6ミリの薄めの鉄板で作って

   
開口に入れると、テーブル式の囲炉裏になります

 
凹んだ四隅に付けた穴に角材を差して


天板を乗せると、掘り込みテーブルになりました。冬は掘りごたつにもなるかも
角材を裏の穴に入れてるだけですが、天板は二枚合わせでかなり重いので、ずれることはありません

 
鉄ボックスを入れて囲炉裏になりますが、使わない時は蓋をして全面テーブルになります
鉄板だけだと熱くなりすぎる場合は、ケイカル版を貼って断熱するつもりです

でもここで火を焚くのはさすがにちょと心配です(昔はフツーに焚いてましたが)
特に平天井に貼った杉板の網代は燃えやすそうなので、ハイショーカーをたっぷり塗って防炎加工するつもりですが
この上に古民家でよく見る格子を吊って、それに金網を貼って火の粉をカバーしようかと思ってます

いずれにしても、大きな火は厳禁でしょうね(酸欠にもなるし)

 
角材の足を抜くと天板がそのまま床板になります。ここにあればすぐに使えるし床下収納にもなります

 
炉にする時は、隅に同じ30㎝角で作った鉄板ボックスを置いて

 
周りを仮枠とベニヤで補強してから、炉縁を入れます

・     ・

水屋も大分出来てきました(手伝ってもらうとさすがにどんどん進みます)

 
シンクはまだですが、窓の障子が出来ました
屋根を付けると思ったより暗くなったので、流しの上と廊下の隅に天窓を付けました


縁側の建具も出来ました。ここはガラスではなくアクリを入れる予定です(網戸と雨戸は考え中)


そうこうしている間に待望の畳が出来てきました


さっそく仮置きしてみます
ホントはもう少し使い込んで焼けた感じの色がいいんですが、まあそのうちすぐになるでしょう

畳は部屋が出来てから、それに合わせて作ってもらうのが本来の順序なんですが
特注サイズは割高になるので、88㎝×176㎝の関東間の規制サイズで作ってもらいました

部屋自体はそれより少し広いので、周りの隙間に同じ厚みの角材を入れて畳よせします


炉も入れてみます
畳のカットサイズが一尺4寸の424ミリというのは、畳屋さんが教えてくれました
それにしても今回は色んな人に教えてもらってます(^^;)


畳の中に入るとやっぱり絵になりますねー♪
炉縁は数種類を作って、掛け軸の様に雰囲気に合わせて使い分けるのも楽しいかも

 
雪見障子も入れてみましたが、お茶会の時は全部閉めて閉鎖的な空間にした方がいいかもしれません
お茶会以外の時は、畳の上に難燃仕様のカーペットでも敷こうかと思っています



今月はメンバーの手伝いのおかげで、思った以上進みました
(というより殆ど作ってもらった。腕は自分より上なので(笑))

ここまでできると早くびわこで本組して、
壁塗りと仕上げをしたいもんですが
まあ続きは来月です(それより仕事はホントに大丈夫か?)


1月3日 田舎のトローリーバス

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます(中国か!)

 
いつのも初詣の薬王寺さんから見える海と、ウチの村の磯も穏やかなお正月でしたが
おみくじが久々の凶でショック~
(ここは厄除けがメインのお寺なので、売り上げが落ちる(?)とやたら凶を入れる事があるけど、やめて~)

そのお寺の下に、去年の夏に舞台の装飾を贈った道の駅があります

 → 
去年のお盆の帰省時に納品して、暑い中仮組したんでした

 
その
装飾は、9月の”サンキューミニコンサート”で使ってもらったそうです(竹細工友人ヨメのブログより)
この時はお客さんは少なめでしたが、ボランティアの出演者さん達には好評だったそうです


その画像をみて(いっそもっと派手に)腰のレインボーを、上にも付けた方がいいように思ったので
次の3月のイベントに間に合うように、それだけ追加で作って友人と一緒にまた道の駅に納品しました
こんなイベントは一回でも長く続けることが大事なので、少しでも役に立てばありがたいです

 

・      ・

コタツで読んでた田舎の新聞に、地元の鉄道の事が載ってました

ウチの田舎はいちおう汽車(電車ではない)は走っていて、中、高と6年間それで通学してたんですが
今はご多分にもれず赤字路線で、便数も1時間に一本ほどしかありません
この路線はもう少し南に行くと行き止まりになっていて、そのために鉄道を使った
外回りの四国一周はできないんですね
自分も隣の高知県に行こうとすると、”酷道”を走って、大阪に行くより時間がかかるので
今でも日本の中で唯一行ったことのない県のままです

  
その南の路線が、日本初の汽車とバスを合体させたトローリー車(?)を計画してるという記事でした
まあ富士五湖には水陸両用車もあるそうなので、技術的には可能かもしれません
もし実現したら、行き止まりの線路を乗り越えて、高知まで走ってほしいもんです(笑)

1月23日 スチロールの真珠


いつものイベント会社から、あるオープニングイベントで使うための直径30㎝の大きな真珠を
12個作ってほしいとの依頼がありました

真珠なら本来は造型屋さんがFRPで作るんですが、軽くするために発泡スチロールで
作ってほしいということで、なぜかウチにお鉢が回ってきました

久々の造型仕事ですが、今回は造形というより塗装がメインです(といっても塗装のプロでもないんですが)
納期が迫ってたので、とりあえず既製品の
30㎝スチロール球を急いで取り寄せました

・       ・

塗装はパール色なので、車用の塗料を使う予定ですが、車用の塗料は同じパール色でもメーカーによって
色目が違うので、まず
メーカーごとのサンプルを作って選んでもらいます

 
”パール塗装”の本職のユーチューブを参考にしながら(笑)、サンプルは10㎝の半球に塗りましたが
小さくても全ての工程が必要なので、思った以上に時間がかかりました

  
5種類程作って出したんですが、いつものように間に代理店がたくさん入っていて中々決まりません
納期がないのでちょっと焦りましたが、最終的にはトヨタレクサスのパール色になりました


ようやく仕上げの仕様が決まったので、急いで実物を仕上げていきます



そのまま塗料を吹くとスチロールが溶けるので、下地材を3回塗って目止めしました

  
下地材は、たまたまあったヘキサコートを使ったんですが、その上にパテを塗って、
乾いたら表面を滑らかに磨きます

塗装は下地が全てなので、この工程を2~3回繰り返して、なるべくきれいに仕上げます

 
下地ができたら、最後にプラサフを吹いてから、仕上げのパール塗装をすると、大きな真珠の完成です

これ位の艶がシックで高級っぽいんですが、今回はイベントなので、遠めからでも目立つように
さらにクリアを数回かけてテカテカにして、ラメパウダーも少々ふりかけました

塗装物は乾かす時間が必要なのですが、納期ぎりぎりで何とか間に合いました(ほ~、末端業者は大変です)

・      ・

この真珠オブジェは、オープニングイベントのテープカットの代わりに使います


3人が並んで同時にカットする予定ですが、本番は一発勝負なので、事前に仮組して
色んなパターンを想定しながら、何回も実験しました(式典仕事は久しぶりなので緊張します)


今回は製作だけで現場には行かなかったんですが、本番もうまくいったそうでよかったです
(ロゴを入れるとちょっと風船っぽいですが・・まあ結果オーライで、

週末セカンドライフ 1月



真冬とは思えない気温の日が続き、寒さが苦手な自分にはありがたい反面
皆さん言ってるように、この暖かさはちょっと気味が悪いです

それより今は、中国の新型肺炎が連日のニュースでもちきりです
(感染力はかなり強いですが、毒性は今のところ例年の
インフルエンザ位なので、普通にやれることをやって
あとは必要以上にこわがることはないと思いますが・・、どちらにしても今月がヤマでしょうか)


裏の比叡山も例年なら薄っすら雪化粧するんですが、今年は曇っても雪になりません

・     ・


さて、お茶室(?)作り企画の続きですが・・

その後も川沿いの土地を色々探しましたが、借りるという選択は、後々の事を考えるとやはり
無理があるので、とりあえず”川の横”という条件は一度外して、
安い売り土地を色々探してみました
(いつの間か”川の”小屋企画はどこへやら)


まず丘の上の売れ残りの分譲地は、その後調整区域になったため激安ですが、
キホン建築不可で、さらに長い階段がありました。もちろん横に川はありません


こっちは琵琶湖の見える同じく売れ残り物件ですが、車で上がるのが怖いほどの急な坂道でした

 
もっと田舎の畑はさらにお安いですが、ここも建築不可なのに横に古い資材倉庫がありました
こちらも、もちろん川はなし

 
こっちは、道を挟んだ前に川があります
30坪ほどに区割りした土地が道沿いに5~6か所並んで、それぞれ畑にしたり
コンテナを置いたりしてました

隣の土地にいたおっちゃんに声をかけてみると、趣味のバイクをいじる”秘密基地”にしてるそうで
「夏は前の川で魚も獲れるので、ぜひ来てください!」とウエルカムでしたが


前の道と段差があって車が止められないので、却下!(笑)

でもこんな趣味向けに特化した土地も、これからは意外と需要がありそうですね


・・と、グーグルマップとストリートビューを頼りに色々探した結果(けっこう楽しかったけど)
結局ウチの裏庭がやっぱり一番いいんじゃないか、ということになりました(ハ~)



まあこれ以上ほかの場所を増やすのは、維持するのも大変だし通うのも面倒です
その点ここなら立てて置いておいても問題はないし、なりより工事が楽です
裏に小川もあるし(用水路ですが、(^^;))


それと、作ったウッドデッキを測ってみると、なんとほぼそのままで今度の基礎に使えそうです♪
,

と、いうことで、いま建ってる小屋を撤去して、代わりにここに茶室を立てることにしました

・    ・

そうと決まれば、さっそく小屋を撤去します

パネル工法で作ってるので、ばらしたらまた他の場所に移設することもできるはずです


撤去1日目


撤去は作った順番の逆にやっていくので、まずは最後に作ったキッチンから外します



キッチンが外れたら、腰壁の白板をはがします

 
床板は置いてるだけだったので隅にまとめて、壁のボードとアルミホイルをはがしましたが
これだけは漆喰塗りのため、壊さなければとれません(やっぱりベニヤにするべきでした)

  
ボードの廃材は20袋位になりましたが、これは産廃で捨てると買った値段の3倍はかかります


 → 
ボードの撤去が意外と手間で、一日目は中だけで終わりました

撤去2日目

中がかたずいたので、2日目は外回りにかかります

 → 
ドアと窓の枠を取って、ブルーの横板は、これも付けた時の逆に上から取っていきます

 → 
下地の防水紙をはがしたら屋根に乗って、ビス止めしてたシングルと水切りとルーフィングを
取ってから、屋根パネルを一枚ずつ外していきます

 → 
屋根が取れると壁パネルは簡単です。これも一枚ずつ外していきますが
画像にすると、まるで設営時の逆回しを見ているようです


そして最後の一枚が外れると

  
、あっという間に小屋が無くなりました(笑)

,
 
撤去の時に便利なビス拾いです。バーが付いたマグネットになっているので、
腰を屈めなくてもビスが拾えて、レバーを引けば自然に落ちます

,

全部の部材を、ぎりぎりキャラバン一台に積み込むことができました


何とか二日で撤去できました.

次はここにお茶室が・・?

撤去した小屋は、第一候補のはっちゃん家の庭には建築許可がでなかったので(笑)
結局、兵庫県に住んでる姪っ子の所にもらってもらうことになりました
姪っ子の旦那さんは庭屋なので、ガーデニングに使ってもらえるかもしれません

・     ・

並行して工場で、今度は茶室を作っていきます


ネット情報だけでは限界があるので、Amazonでそれっぽい古本を何冊か買って
いろいろ調べて設計と製作の参考にしました

ただ、調べれば調べるほど、お茶室というのは奥が深くて、こどわるときりのない世界なので
どこまでそれを割り切ってデフォルメできるかが、今回のポイントになりそうです

まあお茶をやったことにない人間が造る物ではないのかもしれませんが、そういうと何も進まないので
茶室から入るお茶の世界もありかもと、開き直ってやることにします(笑)
(”茶室に決まりはない”や、”茶室も道具のひとつ”、という言葉もあるらしいし・・)

・     ・

まず製作の手始めに行なったのは、ホームセンターで足場丸太を買ってきて、
その二面を直角に削ることでした

丸太を縦割りできる製材機は無いので、手持ちのプレーナーで少しずつ削っていきます

 
お茶室というのは、本来は丸太と竹で出来ているそうですが、さすがにそれは技術的に難しいし
台風にも不安なので、いつものパネル工法で作るんですが、角にこの丸太を付けて
少しでもそれっぽくしたいと思ったんです(早速妥協の産物?)


次に、いつものように立面図からパネルのサイズを拾い出して、壁パネルを作っていきます


これは妻手の一番高い部分ですね


お茶室本体の、15枚程の壁パネルができました


次はこれを仮組してから、屋根パネルを作って、縁側と水屋を付けていきますが、続きは来月です

・     ・

  → 
帰りの名神高速で、愛車のキャラバンがついに30万キロを突破しました(走行中撮影はキケンですが)

15年近く乗ってますが、オイルだけはまめに替えているので、今でも全然快調だし、資材も積む
今の行動パターンにはぴったりで、体も車に馴染んでるので、まったく乗り換える気になりません

ミニバンへの道はまだ先になりそうですが、こうなると後はどこまで距離を伸ばせるかが楽しみです
まあ少なくともこの茶室が出来るまでは、がんばってほしいもんです(スタッドレスも買い替えたし)

12月15日 信州のお宿からの便り


二年続けて行った、信州のオーベルジュ,
KASUKE3”さんから、テレビ取材があったので
放送を見てください、とのお葉書をいただきました

 
前にも書きましたが、こちらは自分のインテリアの先生のようなもので、憧れの存在なんです

出演される建築系の番組は、最近はDIYがメインなんですが、たまたまいつも録画して見ていました

・      ・

関西地区の放映は一週間後の14日でした

 
いつもの木崎湖の風景をテレビで見れて、ちょっと懐かしいです

 
お二人ともお元気でなによりです

 
泊まった部屋も写ってましたが、なぜかインテリアや風景も、何ていうかペッタリ写っていて
素材感とあの雰囲気が、イマイチ伝わっていないのが残念でした(実物はずっといいです)

自分的にはここは一種の美術作品だと思っているので、”美の壺”並みのカメラワークで
もっとディティールも撮ってほしかったかも(というより、取材される番組のジャンルが違うような・・)

それでも、このお宿のいままでの歴史と経過は分かりやすく解説されていました

 
KASUKE3″(サード)というのは、ここが3軒めのお家だっていうことですが
建築好きの人は、やっぱり3軒建てなければ納得できないっていう事なんでしょうか
(二軒目時代にもこの番組に出たそうです)

 
二軒目は部屋数も多くビジネス的には大盛況だったそうですが、丘の上で高低差もあったので
今の年齢に合わせて、場所とサイズをコンパクトにしたそうです
(このあたりの柔軟な考え方が長く続けるコツのようで勉強になります)



そして、”山から湖岸へ”は、ちょっと親近感がわきます(^^;)

前のお宿からの移転時のいきさつは、自分も前回行った時にかなり詳しくお聞きしたもんです
というのも、元々こちらに魅かれたきっかけが、前(2軒目)のお宿の内装をある雑誌で
見たことだったんですが、実際に行く前に移転してしまったので、もし次のオーナーの方が
そのまま営業してるなら、ぜひ行ってみたいと思っていたからです
結果的には次の方は一般の人で、今は別荘として使われているので公開はしていないそうです(残念)

ただ番組内でその時の心境を、チラッと話されていたのが印象的でした


こちらはアンティークのギャラリーでもあるので、部屋のインテリアは購入可能という説明の時・・


「建物以外は全て買えるんですね?」とのレポーターの軽口に


「なんだったら建物も・・」という、さりげない返しがあります

一見軽い冗談のように聞こえますが、前にお話ししてくれたことによれば、
前のお宿は、何と一時ネットでも実際に販売してたそうです

結局お客さんだった方がすぐに買われたそうですが、”あの”KASUKE山荘が、
一瞬とはいえネット販売されてたなんて、ホントにびっくりです


その後の「また次つくるから!」というコメントは、全然冗談には聞こえませんでした(笑)
(そんな割り切った考え方が男前でまたかっこいいんですが、ここを越える場所が他にあるのか・・?)

お二人にとっては、アンティークも料理も家も、その審美眼とセンスで、付加価値を付けることが
結果的に生活の糧になってるわけですが、それはものを作る人には理想の生き方かもしれません
ただお二人があまりに自然体なので、一見それが普通の事の様に見えますが、
自分には
それをこのレベルでやり続けている人が、実際にいるということ自体が驚きなんですね

旦那様は前にも言っておられたDIYにも目覚められたそうなので、ますますお元気で頑張ってください

・     ・

※テレビ画面のアップは基本禁止だそうなので、この記事は近日削除の可能性あり