ディスプレイ」カテゴリーアーカイブ

3月15日 メーカー物置(ガレージ)の床上げ工事


あるメーカーの物置(ガレージ)の、カタログ撮影のための仕上げ工事をやりました


この物置に車が入った状態で撮影したいそうですが、物置を建てている所はメーカーの
自社工場で、そこは舗装されていない土の上でした

表面は砂利でガタガタしていて、その上かなり傾いて端の方は10㎝以上の隙間ができています

カタログのイメージは、フラットなコンクリートの床の上に車が入っている絵なので
本来はコンクリートを打つべきなんですが、いつものように予算と時間の関係と
撤去があるかもしれないということで、何とか木工工事でできないかということでした


それとこの基礎に使っているH鋼も、コンクリートの基礎っぽくしたいそうです

車を入れなければ比較的簡単なんですが、車の重量を支える床にしなければいけないのが問題です

最初はバラスを敷き詰めてレベルを出そうとも思ったんですが、計算してみると
かなりの量になるので、結局木のネタ組にすることにしました


  
普通なら45㎝ピッチ(間隔)で組むネタを、30㎝ピッチで格子状に組んで、
その下の隙間を、レベルに合わせながら色んな厚みの割ベニヤを重ねて、全部埋めていきました

この作業に4人で半日かかりましたが、途中で腰が痛くなりました(笑)

 
ネタが組み終わると、その上に12ミリのコンパネを二重にずらしてビス止めしました
これはいつもの小屋の床と同じやり方ですが、経験上30㎝ピッチのネタ組みと24ミリのベニヤなら
車が乗っても大丈夫だと思います(多分)


次の日に、コンパネの上にコンクリート風のCF(クッションフロア)を貼りました

これで床が出来たので、試しに担当者の車を入れてみました 


スロープも同じ二枚合わせの24ミリ厚で作ったので、スムーズに入って
床も重さでたわむこともなく、全然大丈夫でほっとしました

   
周りのH鋼も、シナベニヤでカバーしてコンクリート風に塗装すると、本物の基礎に見えました
下の隙間はCGでごまかすそうですが、それなら全部CGでよかったんじゃという気もしますが・・

11月11日 シャワーヘッドの展示什器

新しく出たシャワーヘッドの展示用什器を作りました
(久しぶりのポリメラ仕上げです)

  
三菱のクリンスイという製品です
(代理店が東京だったので、完成画像をたくさん撮って送りました)

  
下の棚に水中ポンプを置いて、水を循環させるようになっています


梅田三番街の”フランフラン”という、インテリヤ雑貨屋さんに送りましたが
上にアクリルのカバーが付いているので、梱包は厳重にしました

ところが、2日後に水跳ねするので、カバーに蓋を付けてほしいと連絡がありました



そこで、アクリ屋さんにこんな蓋を作ってもらいました

こんな感じにカバーに蓋をしました

  
今回は送らずに納品に行きましたが、周りに細かい商品が並んでるので
確かにここでは水跳ねは気になりそうです


これで大丈夫でしょう(たぶん)

11月23日 フィットネスジムのバーベル(その2)

以前、バーベルのレプリカを作ったフィットネスジムに行きました


堺筋本町の駅から一分の、フツーのオフィスビルの一室にありました

 

前回の設営時は自分は行かなかったので、初めての訪問です

バーベルはインスタ撮影用に大人気で、別のジムから追加の注文があるかもしれないそうです

 
今回は別件の打ち合わせで、友人のデザイナーと一緒に来たんですが、もちろん本物の器具も沢山あります
時代に合ってるのか、今はけっこう流行ってて、予約もいっぱいになることが多いそうです

オーナー君は、まだ30代前半のにいちゃんですが、本業はウチの業界のデザイナーで、
この空間のデザインも、彼が自分でしました


スタッフルームの壁も彼の設計で、OSB合板で作っています


一枚ずつパネルで作って現場で組みましたが、ビスを外すと簡単に組み替えられるようになってます
その後、自分で二枚分取ってジムスペースを広げたそうです


彼は一年半で、自分の体を改造したそうですが、その写真を見せてもらいました


デスクワークばかりで体調もすぐれなかったそうですが、体が出来ていくに従い
体調もどんどんよくなっていったそうです

 

半分冗談で「見せて」というと、待ってましたとばかりに(笑)シャツを脱いで見せてくれました(わお~)


ジャンル的にはボディビルではなく、ビーチ用(?)の体作りという事らしいですが、
さすがの筋肉くんですねー!

おかげで打ち合わせの内容も飛んでしまって、内容をさっぱり憶えていません(笑)

4月27日 フィットネスジムのバーベル

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ウエイトリフティング用のバーベルが、なぜか工場にあります

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重さは何と453kg!
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ウチのメンバーが挑戦します。さて持ち上がるか?
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えいや! 上がったー!
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って、もちろんフェイクのバーベルでした(笑)

  
今度オープンするフィットネスジムからの依頼で、曲げベニヤで作りました
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中は空洞なので、実際は10kg位で軽いです
インスタ用に、ジムに置いておくそうです

今月のディスプレイ仕事

あるハウスメーカーの展示物を、一部やりかえました

befor 

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水の流れる、川端(かばた)の模型が、作ってから20年近く経って、大分傷んできたので
上だけ作り替えました

本来は作った業者がやるはずなんですが、もうその会社はとっくになくなってたそうで、
急遽、何とかしてと言われたんです (たしかに造型屋はバブルと共に沢山つぶれた)

 

以前は、ほんとに水を流していたので、水漏れしたり水垢が付いたりしたので
今回はアクリルに樹脂を流して、フェイクの水面を作りました

樹脂系は専門ではないのですが、クライアントの設計屋の要望で、とりあえずやってみました

ネットで取ったスチロール製の野菜を半分に切って、それに付けます

after

木水槽の掃除をしてからステインを塗り直して、野菜を張り付けたアクリル板を付けました

 

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野菜は両面に付けて、水に浮いてる感じにしたかったんですが、下がもう少し見えた方がよかったかも

暑さと湿気で、樹脂の透明度がうまく出なかったんですね

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水の流れは、アクリを熱で曲げて樹脂を流しました

池の中には玩具の金魚も入れましたが、これも曇ってよく見えません

樹脂系の作業は、気温や天気に左右されるので、やっぱり苦手ですね
まあクライアントは喜んでるので、いいんですが・・

・・と、これで終了と思ったら、後日間違いが発覚!

川端は、一段目は飲み水用で、三段目は食器等を洗う場所なので、野菜が入るのは二段目だけだそう
そう言われれば、たしかに以前、TVで高島の特集をやってた時に、見た記憶があります
(設計屋が「派手になるので、野菜を全部付けよう」といって、そのまま付けてしまったんでした)

結局、また来月手直しに行くことになりそうです・・は~

 

こんな人型ロボットの、カットアウト(切り抜き写真)を作りました

素材は3ミリのアルミ複合版ですが、内側に湾曲してるデザインでした

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このサイズの曲げ加工を外注すると予算がなくなるので、手で曲げるために、こんな型を作りました

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端を固定して3人掛かりで曲げましたが、どれくらいの直径の型が、ぴったりのアールになるかは
反発する分、やってみないと分からないので、結局曲げ用の型は、3台も作りました


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直径を小さくしたら、途中で一枚折れてしまいましたが、何とか3枚曲げることができました

   

その板に、データ出力したシートを貼り込んでから、アウトラインで手切りします

白い部分を残さずにカットすれば、もっとかっこよくなりますよ」と、言ったのに
代理店の「図面どうりにしてください!」の一点張りで、許可されなかった

  

   

カットした3体を、裏に重しを置いて自立させました

CG画像の立体感が良く出来てるので、ペラペラの薄い板には見えません

湾曲してるので、しっかりして自立しやすいし、横から見ても裏が見えにくいので、
苦労して曲げた甲斐はあったようです

 

明石にある工場に持って行って、機械の前に付けました

いつもの舞台屋の友人から、ブライダルイベントの見附用に、
花束をイメージしたフラワースタンドを、オーダーされました(下地まで)

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六角形のベニヤ組ですが、形が変形で寸法が出しにくかったので
まず小さい模型を作って、その原寸を元にして、
上下別々に作りました

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合体すると高さが、1,6m位で、最終的には外側も真っ白に塗装して
真ん中に舞台屋が作るリボンを巻いて、上の台にオアシスを敷いて切り花で埋めるそうです

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後日、舞台屋から花を入れる前の画像メールが来ました
(デザイナーとモメたみたいですね。まあいつもの事ですが)

10月18日 憧れの人part2



前回の種田陽平氏に続いて、憧れの人シリーズは、今回は久住有生氏です

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久住氏は左官屋さんです(この画像はホームページより

自分もたまに”趣味”で漆喰を塗るんですが、木工やアイアン等、”広く浅く”の
何でも屋の自分が、
一番好きな作業といえば、実はこの左官かもしれません

左官は一般的にはモルタルや和風の壁塗りのようなイメージですが、ホントはすご~く奥が深くて
建築の中では、最もアートと融合したクリエイティブな業種じゃないかって思ってます

そして現在その頂点にいるといわれてるのが、この久住氏なんです

平面の壁に宇宙を作る、”コテの魔術師”ともいわれています
たまにテレビでも特集されてますが、その風貌と独特の佇まいも、またかっこいいんですね

その久住氏が塗った壁が、阪急のウインドウディスプレイに使われているそうなので、見に行きました

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日本画や着物とマッチングされてました

う~ん、でも自分としては、久住氏の”壁だけ”でよかったような気がしますが・・

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この土は彼の地元の淡路島からもってきたそうです
本物の職人さんは、のり(接着剤)を入れずに、土の配合だけで塗っていくそうです。へ~

イメージに合わせて、素材から自分で探して使うそうですが、そんなやり方は
分業が進んだ昨今では、
設計やクライアント側の圧力で普通は許されないもんですが・・
もちろん彼だからかもしれませんが、それだけ(他の人が指示できない)専門性が高くて
個人の力に左右される、独特な仕事なんだと思います


もう一人のカリスマ左官、”挾土秀平”氏は、大河ドラマ”真田丸”のオープニングのタイトルを

土で表現してます。他のテーマをイメージした壁も、かっこいいですねー


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自分が初めて左官を経験したのは、まだ二十代の頃でした

その頃は大阪の交野という所で、”らたん房”というドマイナーな籐家具屋をやってたんですが
(その時の師匠が、京都の”小さい部屋”さんのパパだったんです)
たまたま昼ご飯を食べに行った近くの喫茶店で、そこのオーナーと少し仕事の話をすると
いきなり「家具を作ってるなら、ここを改装してほしい」といわれたんです

オーナーがちょうどインドに凝ってた時期だったので、
インド喫茶に改装して、カリーを出したいということでした

籐家具屋といっても、この頃はまだ半分プータローのようなもんで、時間もたっぷりあったので
お店の改装などまったく経験がないのに、すぐに「やるやる!」と言ってしまいました

・・そして、一人で二か月半かけて、普通の喫茶店がこんな空間に変わりました


(これはまだオープン前の写真です)

木の床と家具、土の壁、籐のカウンター、丸太組のよしず天井等々・・
自然素材だけのオール手作りです

この時の壁が、初めて塗った漆喰だったんですね
奥の壁とベンチは色粉を混ぜてアースカラーっぽくしました


こちらはオープンしてからの写真です
写真ではよくわかりませんが、たしかこの壁は目地を描いてレンガっぽくしたはずです

ここはやる前に、オーナーから「いつまでかかってもいい」といわれたんで(?)
ホントに好き放題やらせてもらいましたが、なにせ初めての事ばかりで、試行錯誤の連続でした
でもこの経験が後でけっこう役にたったし、結果的に今の仕事にも繋がってるような気がします

 

   
その後の一時期は、漆喰塗りにハマって、伊丹のカフェバーや、
新地のスペイン風ラウンジの内装にも関わりました

左官作業はけっこうな重労働で、特に腕が疲れるんですが、自分はたまたま中高と
6年間剣道部だったので、リストが鍛えられてたのが役に立ったんでした

ディスプレイ仕事がメインになってからは、納期のサイクルが早いので、
店舗仕事は出来なくなったんですが、
なぜか今でもたまに漆喰が塗りたくなります

8月8日 憧れの人の仕事


美術監督の種田陽平氏は憧れの一人で、5年ほど前に見に行った
”借りぐらしのアリエッティ”展の時に買った著書は、今でも机の横の置いてて
たまに見ながら「すごいなー・・」とため息をついてます

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とにかく構図とディティールのこだわりが半端なくて、
まさしく”本物よりリアル”っていう言葉がぴったりです

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右の新宿裏町のセットは、よーく見てもどっちが本物か、さっぱりわかりません

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でもこれもちゃんとイメージスケッチと、平面レイアウト図があるんで
やっぱり”作りもん”なんですね~
精巧なジオラマやドールハウスを、そのレベルのまま実物大にしたようなもんかも

先日収めた製作物が、その種田氏が今やってる映画からの発注だったことを後日知りました
もちろん”直”ではなくて、孫請けの孫請け、つまり分かってるだけで間に3つ入ってるんで
種田氏がピラミッドの頂点だとしたら、ウチは底辺の石の一個くらいなんですが、
それでも憧れの人の仕事に携われてうれしかったです
今度受けるときは、せめて孫請け位までは近づきたいもんですが(笑)

トレッキングシューズの販促デモ用に、履きごごちを体験出来る斜面を作りました

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片方は粗い石で、もう片方は木の斜面を、シューズ履いて実際に昇り降りしてもらいます

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 石はセメントで固めたので、一人では持てない重いものになりました
転倒防止のために、後で手摺も付けました