8月14~17日 田舎のお盆2018の風景

田舎のお盆は、台風の余波でいつもの海水浴場も珍しく波がありました

 

監視塔のフラッグも、青から黄色になってます(赤なら遊泳禁止)


これくらい波があればボディーボードが出来るんですが、この日はお墓参りのため時間がありません


次の日に行ってみると、もう波は無くなってました(残念!)
それにしても人が少ない

子供が小さかった頃は、この木陰で毎年キャンプしたもんです
すぐ横にトイレと水場もあって便利なんです(もちろん無料です)

お墓参りの帰りは雨上がりだったので、沢山のカニが出てました

  
このカニは、陸に住む”アカテガニ”といって、大きいのは10㎝程もあります(でも多分食べれません)
子供の頃はよく捕まえて遊びましたが、今は天然記念物にも指定されてるそうです



地元では道路標識にもなってます(どう注意すれば・・)

  
最近のセミと違って昔いじめた記憶がまだDNAに残ってるのか、すぐにマイ穴に隠れます
たまに黒いのもいます


  
帰り道の横には小さな川が流れていて、この河原では自分達で作った船で遊んだもんでした


田舎の風景は、いつも昔の事を思い出させてくれますが、そのまま下流へ50mも歩くと
港に繋がる海水の混じった広めの川になります

  
正面の小さな橋を越すと、どんどん広くなって、船を繋いでる港に着きます

  
そして、港の一番端の防波堤の向こうはもう外海です

さっきの上流からここまで、つまり村の端から端まで、ほんの500m程で、歩いて10分もかかりません
今思うとほんとに小さい漁村なんですね)



その防波堤から沖の方を見ると、波間に何か見えました
あれはたぶん・・

  
いつもの遊歩道を歩いて、近くに行ってみることにしました




波間に浮かんでるのは、やっぱり一人のサーファーでした

せっかくなので、一本乗れるまで見てみることにしました(スマホなのでアップは撮れませんが)


しばらく波待ちした後に、いいのが来ました


パドリングしてタイミングを合わせます
さあ、立てるか?


テイクオフ!おーなかなかうまい


ターンも決まりました


そして撃沈!

ここはいつも子供とシュノーケルでモリ突きしてた場所で、海の中はガタガタの
岩場になってるので、あまり岸には近ずけないはずです

すぐ隣の入江にはローカルサーファーのポイントがあるんですが、ここは足場が悪いので
めったにサーファーを見ることはありません(以前横の古民家に住み着いていたジョン以外は(笑))

まあでも、これはうらやましいですね

波乗りしながら暮らせたらサーファーにとっては、サイコーの生活かもしれませんが、
それを実際にやってる人が隣町にいます


数年前に東京から移住してきたIT会社さんで、もちろん社員全員サーファーです


そして、その社長さんをモデルにした映画が、今作られてるそうです
タイトルも”波乗りオフィスにようこそ”で、旅番組の関口知宏さんや宇崎竜童さんがでています

撮影は、地元名物の”チョーサ”の撮りを残すだけで、完成すれば来年公開予定だそうです
(ウエルカメの二の舞にならなければよいが・・)

チョーサというのは、地元の太鼓屋台を担ぐ祭りのことで、掛け声も「チョーサ!」といいます


(地元のミニコミ誌より)
そして最後はそれを海に入れるのがクライマックスで、これはけっこう危険なシーンなんですね



勇壮な神事以外に、ウミガメが有名なところなので、こんなかわいいベントもあります


ちなみにウチの町内では、本物の神輿を海に入れます(これまた危険



・      ・

竹細工の同級生は、毎年お盆は徳島市の阿波踊り会場の近くに出店してたんですが、
今年は阿波踊り自体が色々トラブってたようで、もう少し北の鳴門市にある
ドイツ館という所のイベントに参加したそうです

3日間出店するそうなので、帰り道にちょっと寄ってみました


初めて行ったんですが、かなり立派な建物です


イベントの目玉のドイツビールは一日で完売したそうで、その横が手作り品コーナーになってました


埼玉出身の、かなりファンキーでお茶目な彼の奥さんも、竹細工で動物のストラップ等を作ってます


今回の新作は、なんとゴキのマグネット!
「冷蔵庫に貼るとリアルでいいじゃん!」と、いつものノリでしたが、こりゃ売れんでしょ(笑)

  
会場前の看板に、”第九のふるさと”と、あったので読んでみると、ここが初めて
アジアで第九を演奏した場所で、それがちょうど今から100年前だったそうです

  
ここは元、第一次大戦のドイツ兵捕虜収容所だったそうで、当時の日本はドイツとは
直接戦争をしていないので、地元の人は捕虜を”ドイツさん”といって親しく接したそうです

 
その時に、音楽をはじめ、最新の土木技術やパン作り等も一緒に教えてもらったそうです

捕虜と地元の人が友好的に交流するとは、今ではちょっと考えられないことですが
素朴な田舎の人だからできた関係のような気もします

・       ・

おまけ

  
母親の新作はフェルトで作った”ユメちゃん”。色が違うけど、ちょっと似てるかも?

8月28日 よしもとばななと、立原正秋と、根津甚八



以前、
お店をやるきっかけになったのは、たまたま読売新聞で連載されてた、よしもとばななの
”海のふた”を読んだことだって書きましたが、それが映画化されて今上映してるそうです



まだ見ていないのですが、多分”かもめ食堂”のような映画になってると思われます(?)


よしもとばななは、それまでほとんど知らなかったんですが、それをきっかけに
初期の作品も含めていろいろ読みました(Amazonべんりー

まあ、普段からネットメインで、それほど本を読む方ではないのですが
ばなな女史以外によく読んでたのが、戦後の”流行作家”として活躍された”立原正秋”です


実は30年以上前に、”恋人たち”という、鎌倉を舞台にしたお気に入りのドラマがあったんですが
その原作者が立原正秋だったので、ついでにAmazonでとって読むうちにハマったんでした

そして最近読んだ、ばなな女史のエッセイで、彼女が若い時に影響を受けた
数少ない作家の一人が、立原正秋だという事を知りました

一見、作風もまったく関連がないような二人なので、かなり意外でしたが、
自分の好みも、そんなところでつながってたのかと思うと、ちょっと納得


そしてこのドラマの主役に出てたのが、当時売れっ子の根津甚八でした


若い頃の矢沢永吉のようなギラギラした雰囲気を持つ、今はあまりいないタイプの役者さんでした
共演はデビューしたばかりの大竹しのぶで、今のイメージとは大分違う清純派女優の頃です

原作の、一見粗野な言動の内に繊細な知性と暴力性を併せ持つキャラクターは(多分立原氏自身がモデル)
彼にはぴったりのはまり役で、30年以上経った今でも彼以外にできる役者が思いつきません

まあいくら原作がよくても、それを具体化できる役者がいないと、同じものにはならないので
あの時代の全てが、いわば一期一会で、もう二度と再現できないんだと、改めて思いますね・・
(DVD出してくれないかなあ)


彼が亡くなった時に、大竹しのぶが「色気のある役者がまたいなくなった」と言った言葉の端々には
若かった時の憧れが含まれていたような気がしました

・       ・

そしてそのドラマのテーマ曲が、役者としても出てた桑名正博の、”ロンリネス”で
これまたお気に入りの一曲なんです(ナチュラルに歌うまい。女衒の役もハマってた)

そこで、今年の夏の終わりはこの曲

週末おうち作り 8月



月末になって少しは涼しくなってきましたが、今年の夏はとにかく暑すぎですね
連日体温越えが続き、33℃位だと「今日は涼しいなあ」と思ってしまう自分に驚きます



寝る時はエアコンを付けたくないので、マットレスの横に籐の敷物を敷いて
暑い夜はそこに転がって寝ています(笑)
籐の表面はエナメル質で、ヒヤッとして気持ちいいです(昔の銭湯によく敷いてた

・      ・

台風20号の風で、裏庭のコナラが根元から折れてしまいました


折れた所を見ると、どうやら虫が入ってたようで、スカスカになってました
小屋は台風にも大丈夫でしたが、もう少しで倒れた木が当たるところでした
(おやまのおうちは裏の杉が直撃して屋根が壊れた)

  
ブドウは、あれから色がなかなか濃くならないのですが、そのまま萎んで干しブドウ状態に
なってるのもあるので、
ちょっと早いですが収穫することにしました


なるべく色の濃いものから採りましたが、味は去年までの物ほどではないようです(残念)
今まであまり手間もかからなかったんですが、じつは意外と難しいものなのかもしれませんね

 

・       ・

 

→ 
ブドウの収穫も終わったので、土足で汚れてきてたサンルームの床を塗り直しました
そのまま上から白ペンキをローラー塗りしましたが、少し塗り残して汚れを目立たなくしました

中のギャラリーの床掃除は、このお掃除ロボットが活躍してくれます(ユメ2号)


実は、これは3代目なんです
最初は、あるイベントの景品でもらったオモチャで、しばらく使うと壊れてしまいました
でもそれなりに便利だったので、今度は安いニ〇リの物を買ったんですが、直ぐに引っかかって
止まってしまうので、結局一番小型の日立製のものに買い替えたんです(安物買いの・・?)

ここは通路でもあるので土や砂がよく落ちて、箒で履くだけでは細かいゴミは取りきれないのですが
こいつは優秀で、半日放っておくと床がつるつるになります


充電がなくなると、勝手に元の所に戻って自分で充電します(かしこ~い)


もう一つの便利グッズが、このリムーバーです


以前買ったものは、使いにくかったので、また違うタイプのものをネットで買ってみました
(Amazonで500円程でした)

そして買ってから一週間もしないうちに、ヨメが庭で足長バチに刺されました
使い方は練習してあったので、急いで使ってみました

   
刺された所を吸うと、ハチの毒なのか、少しずつ液が出てきました

多分3分以内には処置できたからか、痛みや腫れもほとんどなく、すぐに治りました
一家に一台、いや安いので3台程あちこちに置いておくと安心かもしれませんね

・      ・


2週目には、ハチヨコさんと例の文庫カフェさん一家が遊びに来てくれました

  
裏の小屋は、もともと文庫カフェさんの小屋を真似たものなんで、いろいろ話は尽きませんでした(笑)



・      ・


その小屋のロフトに上がるための梯子を作りました

  
梯子の踏み板は、ほぞを切って差し込みにするべきなんですが、二本で挟むやり方で簡単に作りました


縦棒は持ち手になるので、手触りをよくするために、大きめに面取りしてサンディングします


出来たので、早速上ってみました


  
寝台の幅が狭いので、落ち止めの格子も付けました
昇り降りに邪魔にならないように、折りたたみにしました

 
ところが実際に昇ってみると、真横からの昇り降りは上で体を捻らなければいけないので結構大変です
そこで、後ろの床の一部をカットして、そこから入るように変更しました


これでそのままの体勢で真っすぐに上がれます(降りる時は後ろ向きで、もぞもぞしますが)

 
床にはキャンピングマットを敷きました


幅は60㎝でギリギリのサイズですが、なんとか寝られるスペースはありそうです(寝台車のようですが)


顔の横にある小窓を開けると、外の涼しい風が入って、狭い空間に開放感がでます
でも扉が頭に当たりそうなので、今度外開きに変えたいと思います

・      ・

今月のお花

(今回はいつも使ってる花器について、ヨメに色々聞いてみました)

 
まずこの花入れは、おやま時代に陶芸をやってる方から貰ったもので、自分もその時の事は覚えています


  

水草で編んだ籠と、ガラスの花瓶は”船木しずほ”という作家さんのものらしいです


高さ8cmの小さな壺は、ヨメが若い時にひと月分の給料を奮発して買ったバーナードリーチだそうです

(意外と昔はコレクターだったことが判明)

 

今月のオーダー 7月

   
細長い10段のシューズラックと、サイズ指定のアイアン直棚

 

サイズ指定のキッチンワゴン


シャビーなドアパネル

 
同じくシャビーなプランター棚と、プランターラダー

   
ミラーキャビネット


・     ・

いつものオレンジペコさんより、イベント出店用のジュエリー棚をオーダーされました

電車移動のために、組み立て式でなるべく軽くしてほしいとのことでした

   
作品は軽いので、細めの丸棒のフレームに棚板を乗せる形で、パイプに横棒を差し込むだけで
簡単に組めるようにしました


折りたたみ式のものより小さくなるので、移動にも楽だと思います

7月9、29日 小さい部屋さんの窓枠棚



ほぼ半年ぶりに、”小さい部屋”さんに行きました

  
ちょうど10周年イベントが終わった後だったので、じっくりその後のお話を聞くことができました
内装はお客さんにも好評だそうで、ほっとしました。後はそれをどう売り上げにつなげるかですね

窓枠を利用した棚が出来ないかといわれたので、3週間後に作って持っていきました

 
その時は、洋服の作家さんの展示期間中だったのですが、70着以上あったのが
もうこれだけになったそうです。よかったー


この窓に棚を付けます


枠に合わせた棚受けを作りました

 
サイズもピッタリでした
奥行きは細めなので、窓からあまり飛び出さずに、いい感じで収まっています

内装や什器は、”とりあえず最低限必要な物だけ作って、後はやりながら考える” という
最初のプランだったのですが、たしかにそれが一番無駄のないやり方だって思います

 

  
もう一か所は、ガチャ柱というスリット付き棚柱を付けて、重い物を乗せれる棚にしました
これは、昔アパレルの展示会でよく使ったんですが、もう今は使わないのでついでに持ってきました
ブラケット(棚受け)はいろんなパターンがあるので、展示品に合わせて変えられて便利です

あとは入り口の引き戸を少し手直しした位で、特に問題はないようです
リフォーム後、半年位経つと、けっこう色々出てくるのですが、まあよかったです
また何かあったらいつでもいってください(一生メンテ付きなので、笑)

7月26日  天神祭り”船渡御” 卒業!!



今年も天神祭りの船渡御に参加しました

毎年やってた船の装飾作業も、ついに今年で卒業(引退?)することになりました

かれこれ20年程やってたんですが、夏がユウウツなのは、実はこの仕事のせいなんですね
3年程前から「もう限界、やめたい!」とは代理店に言ってたのに、
次の設営業者がいなくて
ずるずる引き延ばされてたんですが、ようやく決まりました♪

最初はほんの軽い気持ちで始めたので、普通の仕事ならとっくにやめてるんですが、続けてるうち
1000年続いた神事イベントに穴をあけるわけにはいかないというプレッシャーが、大きくなったんです

ただ今年は猛暑で、最後の最後で大変な現場になりましたが、何とか無事終わってほっとしました
長くやってたので、多少の感慨があるかもと思ってたんですが、あったのは開放感のみ!

全て撤去した後は、アリスの”チャンピオン”(古)が、頭の中でリフレインしてました(笑)
♪帰れるんだー、これでただの男に・・♪

晴れ人間がいるのか、本番は一回目に夕立に降られただけで、不思議と台風に当たったこともなく
19回連続で天候には恵まれました(今年も一日違えば雨だったはず)

本番のお手伝いは女性が必要なので、いつものヨメと、今年はオレンジペコさんに乗ってもらいました
毎年色んなヨメ友さんに手伝ってもらって、多分20人近くに乗ってもらったはずです(希望者は意外と多かった)

オレンジペコさんのブログにも、その時の様子がアップされてます

(オレンジペコさんのブログより)

ここの花火は近すぎて撮るのが難しいのですが、さすがに上手ですね~

週末おうち作り 7月

今月は、最初大雨で、中頃は猛暑、そして最後は台風と極端な天候でしたね~


最後の週は、台風一過でちょっと秋の様な空が広がりました

庭仕事の休憩に浜に出てみました

  
湖からの風も爽やかで、木陰は気持ちよかったです


ところが、湖岸には台風で千切れた藻が、風に流されて山の様に溜まってます
ここは、岬の突端のようになってるので、吹き溜まりになるんですね


上に乗るとふわふわで、湿原のようですが、これが暑さで腐ると酷い匂いになるんです
でもこの量だと、もうどうしようもないでしょうね・・


二階のリビングは、夏は大体34℃位になるんですが、今月の猛暑日には37℃になりました



 → 
大雨の時は、琵琶湖の水位が上がって、いつもは底の方しか流れていない水路がいっぱいになりました

 → 
もちろん湖岸公園も水浸しでした

下の川を氾濫させないために、ぎりぎりまで堰を閉めたそうです(さすが琵琶湖)
でも、この大きな琵琶湖がこれだけ水位が上がるというのは、すごい雨量です

・      ・

 
それでも畑のミニトマトは順調に育って、4本の苗から毎週これ位の実が収穫できます(めっちゃうまい!)

 →  
ブドウは一週目はまだ青かったのに、4週目にはかなり黒くなってきました
今年は黒いのが食べれそうです♪
(スズメバチもいなくなりました)

・       ・

さて、小屋の続きは、中に置く棚を作ることにしました

  
たまたまキャンセル物のこんな棚があったので、これに合わせて下のキャビネットを作りました
扉はいつものモザイク模様にしてみました


工場の作業場は、今年はついに最高40℃になりました。これは過去最高温度です
昼間はなるべく避けて、なるべく夕方から夜に作業して何とかしのぎました


合体して、こんなカップボードが出来ました


入った正面に置くか奥の角に置くか、迷っています(はっちゃんに決めてもらおう)


中は晴れた日でも意外と涼しいのですが、風のある日は前のベランダが日陰になって気持ちいいです


サンルームの横に植えてあった藤を、バーゴラにはわすために、こっちに移植しました

 → 
小屋の前があっという間に雑草に覆われてきたので、がんばって全部抜きました

ここは信州のペンションを真似て、芝にすることにしました


芝の種を買ってきて一週目に撒きましたが、説明文には6月までとなっているのでちょっと遅かったかも


あちこちに勝手に生えてきてるコスモスも、左右に移植しました


でも種をまいた2週目からはカラカラ天気で、案の定芝の芽はでませんでした
秋にもう一度チャレンジしてみます

    
触っても逃げないセミと、久しぶりの夕立後の虹

まだまだ夏は終わってません

6月24~27日 信州ガーデン巡り

24日から3泊4日で、今年も信州にガーデンを見にいきました
去年は白馬だったので、今回は八ヶ岳方面を中心に廻りました



長野に抜けるオリンピック道の途中で、湧き水を汲んで、ふと振り返ると
北アルプスにはまだ雪が残ってました

 

各ガーデンには、今が盛りと色んな花が咲いてます

 

季節的にバラも満開でした

大きい所だけでなく、オープンガーデンが盛んな須坂市では、個人のお庭にも3軒ほど伺いました


そのお庭で頂いたスグリは、ちょっと酸っぱくておいしかったです
個人のお庭は、
オーナーの個性がはっきり出てて面白いですね

 

二泊目は、高原のペンションに泊まりました

 
こちらもお庭が有名なお宿です

 
木工は奥さんのお父さんが大工さんなので、絵を渡して作ってもらうそうですが
このお父さん、なかなかセンスありますねー

 
オーナーさんにお花のレクチャーも受けながら、庭を案内してもらいました
このペンション村以外にも、地域のガーデン指導もされてるそうで、すごくわかりやすかったです
最後にさらっと「この庭は私の全てです」と言った表情が、とても自然な感じがしました
お顔も声もいい方なので、そのうち”趣味の園芸”に出そうな気がしました(笑)


玄関の前のサンルームは飾りではなくて、冬には-20℃になることもあるので
冷気を家に入れないために必要なんだそうです


食堂の壁に掛けてるオブジェは、庭の植物のドライだそうです。なかなかいいですね

ただ、外のお花が充実してる割には、家の中は意外と植物が少なかったのが、ちょっともったいないかも

内装も築40年のままで、つい、ここをこうすれば予算をかけずにずっと良くなるのに・・とか思ってしまいます
お庭がすばらしいので、その手間とセンスを少しだけ中にも向ければ、まだまだよくなると思いますが

 
その庭が見えるフリースペースには、開業当初からのアルバムがありました

当時の青春画像がまるで自分の写真のようで、ちょっと懐かしくて見入ってしまいました


その最後のページに、なぜか福山雅治と吉高由里子さんが普通に写ってました

聞くと、4年前にドラマ”ガリレオ”の撮影を、ここでしたそうです


庭が広くて一階に客室のあるペンションということで、いきなりオファーがあったそうですが
自分達が泊まったこの部屋も、重要なシーンに使われたそうです
多分ドラマは自分も見たはずですが、どんなストーリーだったかは、まったく思いだせません(笑)

 

ここのペンション村は80軒ほどの建物があるそうですが、こちらのように二代目に継がれてる所は少なく
また他の人が買ってまでやる人気はもうないので、今頑張ってる初代がやめれば廃業というところも多いそうです

実はヨメが若い時に、ひと夏ここにあるペンションでバイトをしてたそうなので、探して行ってみると、
まだ建物は残ってたけど、やっぱりもう空き家になってました

ペンション経営は、当時の若者の憧れのお仕事で、自分の友人も講習会に参加したことがありました
ただ、ブームを一部の協会の営利目的に利用されたこともあって、それが去った後の経営は苦しい所もあったと思います

こちらのペンションは、オーナーが自分のためにやってたガーデニングが、たまたま時代とマッチしたそうですが
そんなこだわりと特徴をもっていない所は、今はなかなか難しいのかもしれません
まあ、
商売全てそういうものかもしれませんが、なぜか他人事には思えないので、残ってる人たちには
頑張ってほしいもんです

 

そのオーナーさんに勧められて、軽井沢のレイクガーデンにもいきました

 

人工湖の周りの巨大なバラ園ですが、ここは元レマン湖じゃないんでしょうか・・


湖岸の建物は、何となく学生時代に見た記憶があります


この道は、当時若者であふれてたような気がしますが・・

 


今はシャッター街の閑古鳥状態です
バラ園と合わないこともないですが、何か取り壊せないわけがあるんでしょう


そういえば、途中で寄った清里の駅前もそんな感じでした
夏になると大挙して押し寄せた、当時の若者のあの熱気は何だったんでしょうね


実はバラにはヨメ共々特別な興味はないので(自分は花も)ついそんな所ばかり見てしまいますが
バラ園の裏の景観は自然の森のようで、すごくよかったです

軽井沢の別荘周りのカラマツ林は大好きで、学生時代によくその中をサイクリングしたもんです

自然の森といえば、八ヶ岳倶楽部の裏の雑木林は、まんまツボでした

 
枕木の遊歩道が、森の中に続いてます
ウーン、この中に小屋を建てたい!

 
小屋型のショップの屋根は草屋根で、大きな木も生えてました


オーナーの柳生さんも、このポスターと同じ笑顔で迎えてくれたのが、うれしかったです
お元気でいてくださいね


 
各ガーデンのディスプレイも、色々あって面白かったです


ちょっとヘタな(?)造型モルタルも、逆に親近感がわきます

 
八ヶ岳を望むヤギと、まったく動かないので置物かと思ったビクターの犬(?)



・      ・

それと今回の旅の目的は、ガーデン巡りと共に、このお宿に泊まることでした

こちらは知る人ぞ知る、アンティークを使ったインテリアと料理で有名なお宿です
去年は近くを通ったのにいけなかったんです

 

すっきりした玄関の横は、そのアンティークのギャラリーになっています


2組限定の小さなオーベルジュですが、待ってる間のエントランスも洗練された空間でした

 
最初に案内されたリビングからは、木崎湖が正面に見えます

さっそくテンション上がりっぱなしで、スマホで撮りまくり(笑)

 

棚の小物もすべて厳選されたものばかりで、これだけあっても、いわゆるスキがどこにもありません

  

コーナーディスプレイも完璧です

 

自分的には、インテリアは飾り物より、床や壁等の背景が重要だって今までは思ってましたが
ここを見るとそれは逆で、結局”何をどう置くか”で、決まるんだって思いしらされます



そして、泊まった部屋です

当日は自分達だけだったので、大きいほうの部屋に案内されました

ここのお宿は、2回移転してここで3軒目だそうで、以前の部屋も雑誌でみたのですが
その時より、クセがなくなったというか、すっきりしてるような気がしました(シュッとしたアフリカ?)

たまたま見た昔のカントリー雑誌に載ってるインテリアの写真は、もうどれも時代遅れの印象でしたが
同じ本に載ってた、こちらの(以前の)お宿の写真だけは、今見てもなぜか古さを感じませんでした
それがとても不思議で、一度ここに来てみたいと思ったんです

それだけスタンダードなものがベースにあるんでしょうが、一度完成したものを捨ててでも次にいくですねー


正面の板は後で聞くと、国産の古材を苛性ソーダで洗ってこの色目を出したそうです
そのためか、古材なのに清潔感があります



正面の窓は、湖が絵画のように切り取られています

一階のリビングより二階の部屋からの方が目線が高い分、湖が広く見えます

いわゆる”浜付き”ではなくて、湖岸まで少し距離があって、あえて木を全部切らないで、
その間から湖が見えるようにしてるので、風景に奥行き感があります
今は葉っぱが少し多すぎますが、一年を通すと、これ位がベストなんでしょうね

 


  
もちろん設えも素敵で、備え付けの洗面台もおしゃれです

ただ、一点だけ設計上の気になることが・・(それもかなり根本的な)
デザイン優先のための福産物か、はたまた完璧すぎるために、わざと”抜け”を作ってるのか・・?


部屋で一服してから、一階のリビングに、夕食に降りました


日が長いので、まだまだ外は明るいです


インテリアと同じ、どこの国風ともいえないちょっと個性的な、でも少しも気をてらった所のない
コース料理は、食に疎い自分にも、”ただならぬもの”であることは分かりました(笑)

料理は変化するので、それが飽きずに続けられる大きな理由だそうです


そしてもう一つのごちそうは、何と言ってもこの景色です

真っ暗になって、対岸のキャンプ場の明かりがちらつくまで、久しぶりにゆっくり頂きました

レベルは全然ちがうけど、山を下りて湖岸を選んだ気持ちが、自分達にも少しは分かる気もします
紅葉もするそうなので、それが湖面に映る景色も、もう一度見たいもんです


 
これは朝食のテーブルです

同じ場所で、今度は朝日に光る湖面を見ながらいただきました

朝食のあと、チェックアウトまでの時間で、宿の周りを散歩しました

 
湖岸の遊歩道に降りると、湖面に山の緑が映って深いグリーンです
この色は琵琶湖ではなかなか見ることができません

山の湖を絵に描いたような風景ですが、これ位の大きさがちょうどいいサイズなのかもしれません

 

から宿を見ると、こんもりした小さな丘の上に、木に囲まれて建っています

聞くと、ここだけ丸く張り出した形になっていて、もともと家も建ってなくて
地元の人が、お花見をしてた場所だったそうです

地形を最大限に生かした設計も見事ですが、なによりこの土地を見つけた時の感動が
一番すごかったんじゃないかと思います

改めて、家は、”どこに建てるか”が、結局は一番なんだって思いました

オーナーのご夫婦は、日本にアンティークという文化を持ち込んだ最初の世代だと思います(故天沼さんと共に)
自分にとっても雲の上のような人なので、そんな人にお客とはいえ接待してもらうのは、心苦しくて緊張しました
年齢的にも、もうゆったりとされてるだろうと思ってたんですが、いやいや現役バリバリで動かれてました
インテリアやディスプレイより、その仕事に対する姿勢が一番勉強になったような気もするし、うれしかったです

週末おうち作り 6月


信州から帰ってきたら,関西は夏だった!
そろそろ本格的な夏の始まりです。あと2か月半、暑さとの戦いが始まります
(若い頃は楽しみだったけど、今は
ちょっとユウウツ)

 

 
前庭のイワダレ草が広がって、踏み石が隠れてきました
やっぱり石が見えてる方が庭っぽいので、上にのってるのをまたカットします


車道にも半分以上広がりました


春に一度枯れかけたユーカリも復活しましたが、さすがに秋には選定しなくては・・


玄関前の木も、今が盛りと茂ってます


一番奥のミモザの選定を思い切ってやりました


切った枝が、薪ストーブの焼却炉を覆って山の様になりました

 
お隣さんの畑に植えさせてもらったミニトマトも小さな実を付けています


サンルームのブドウの実も大きくなってきました。今年はかなり早いです

ところが、このサンルームで最近よくスズメバチを見ます


ジェット噴射のスプレーで、5~6匹は駆除したんですが、まだいます
どうも中に巣を作ろうとしてるようです


サンルームは、元々壁と屋根の間は熱抜き用に隙間があるんですが
駆除スプレーもけっこう高いので、仕方ないので屋根の隙間を網でふさぎました
これでしばらく様子を見てみます


・     ・

さて、小屋の最後の仕上げで、窓を付けていきました

 

びわこ側の小窓はグリーンの枠で囲みました



はね上げ式で、止め金具は使わず棒一本で支える簡単なしくみです

  
これで外の空気が入ります。木の隙間からちらっとびわこが見えます

後ろ側の窓は出窓にするために、余ってた駐車場の仕切り用に黒く塗った
足場板で
枠を作って、はめ込みました


外側は上に軒を付けて、雨よけしました


ここもペパーミントグリーンにペイントして、窓を入れました


ここの窓は引き戸にしました
出窓は部屋を広く見せるし、ちょっと小物を置くことも出来て便利です

 


正面の窓は、大きな一枚物です


いずれまたショップもできるように、上にはね上げて全開できるようにしました(はっちゃんヨロシク)

  
その上のロフトの小窓も開閉式にして、寝た時に外の空気を感じられるようにしました
(落ち止めの柵も付けたいですが、上がるための梯子がまだありません)


最後に勝手口のドアを付けて完成です♪


勝手口から見た室内です

遮熱用のアルミホイルの効果か、晴れた日でもけっこう涼しいし
この狭さが意外と落ち着いて、中でお茶すると、ずっと入っていたい気分になります


床のツートンカラーが目立ってますが、すぐによごれて一色になるはずです
いずれここに合う家具を作って入れようと思います

 
外からみたところ
軒が短すぎたので、バーゴラの上は一部雨よけを付けて蔦をはわすつもりです


周りの木も茂ってきて、ちょっと山の中の小屋っぽいですが
信州の庭を真似て、植栽も少しずつ整えたいと思ってます

5月7日~11日 姪っ子のおうちリフォームの手伝い



今年のGWは四国に帰省せずに、休み明けに尾道の姪っ子の家に集合することにしました

親は、9日に岡山で姉貴と合流して向かう予定ですが、せっかくなので自分だけ早めに行って
現在進行中の、おうちリフォームを手伝うことにしました

 

KIMG4046  KIMG4041

家は築50年で家賃は2万円だそうです
(リフォーム工事は、柱さえ切らなければ、何をやってもいいいと家主さんから言われてるらしい)

KIMG4042  KIMG4030
尾道は海のイメージがありますが、ここはかなり山の方で海は見えません
でも広い駐車スペースと、窓の横には20坪程の畑も付いてます

KIMG4027
ちょうど、和室だった部屋の床をリフォームしてるところでした

KIMG4031
この洗面所は姪っ子が最初に作ったそうですが、後の場所はお店の改装に追われて
まだほとんどできてないそうです

KIMG4049
とりあえず、和室の床の間だった所を収納スペースにしたいそうなので、
近くのホームセンターで角材を買ってきて、棚を作ってあげました

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その間、姪っ子は隣の和室の壁を漆喰塗りしてました
砂壁を塗り替えるのは、ペンキは付かないので、漆喰を塗るのが一番簡単なんですね

KIMG4055
漆喰塗りは、たまたま近くであったプロの左官屋さんのワークショップに参加して
教えてもらったそうで、一日で6畳間の壁を全部塗り終えてました(やるじゃん!)

全部手伝うことはさすがにできないので、一番やってもらいたい所を優先しようということで
結局、配管工事のあるトイレを担当することになりました

befor

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トイレは汲み取り式の簡易水洗なんですが、中はどうやら元の家主がDIYしたようで、
その配管がごちゃごちゃしてて、床のCF(クッションフロア)が、はがれかけています


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特に手洗いの水洗は、不思議な配管の付け方になってます

 

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とりあえず床のCFをめくってみると、下はモザイクのタイル張りでした

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自分的にはこのタイルも悪くないように思ったんですが、冬はとても冷えるそうで
なるべく暖かい感じにしたいということで、フローリングを張ることにしました
たぶん元の家主も、床が冷たかったんで、自分でCFを貼ったんでしょうね

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壁のタイルも隠したいということで、羽目板の腰壁を上から貼りました
手洗い場は、洗面台を置くための棚を付けます

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棚の下は扉を付けて、小物の収納ボックスにしました

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ネットで間に合った洗面ボウルをのせて、配管をつなぎました
前の扉は、このごちゃごちゃした配管を隠す目的もあります

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上に出る配管は小棚でカバーしました

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砂壁に漆喰を塗って、腰壁と窓のサッシや枠を白く塗ると、リフォーム完了です

befor  & after

 

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配管もすっきりして、タイルの冷たい感じが木の暖かいトイレになりました

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洗面台のタイルはそのまま残したんですが、この色が意外と合っててちょっとおしゃれに見えます

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これで帰れるかなと思ったんですが、もう一つ気になることが・・
どうも棚を作った床の間のあたりが、何となく少し臭いような・・

姪っ子に聞いてみると、以前から風向きによってトイレの匂いがするそうなんですが、
こわくて床下を見ることができなかったそうです

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そこで、工事中の床を、もう一度めくって床下を調べてみると、時代的なものなのか
べた基礎は打っておらず、束石の周りは土のままでした
多分便槽にひびが入って、匂いが乾いた土の割れ目から上がってきてるように思われます
便槽の補修はさすがにできないので、一番匂いの上がってくる場所を、セメントで
固めることにしました(チェルノブイリ方式)

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またまたホームセンターで、生セメントと砂と砂利を買ってきて、コンクリを作ります

セメント作りは初めての姪っ子は「こんなことまでやるんだ~」と、最初は少しビビってましたが、
土方作業はDIYの基本中の基本じゃぞ!

結局、バケツリレーで2帖分程の広さをセメントで固めると、ほぼ匂いはなくなりました(よかった~)

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親たちが尾道観光してる間も、自分と姪っ子だけはずっと作業してて、行ったのは
ホームセンターだけで、旦那のショウヘイ君のお店にも、結局いけませんでした
(彼のお店は、脱走犯で一躍有名になった”向島”という所にあります。今回行った時はちょうど捕まった直後
だったんですが、聞くと、島の住民はいたって平穏だったけど、観光客はやっぱり激減したそうです)

ショウヘイ君は、お店から毎日帰ってくると「わー、こんな変わったんだー!」と
感激してくれました

彼もリフォームの最初は少し手伝ったそうですが、結局工事は姪っ子担当になったそうです
(まあ、得意分野で各自頑張るのがよい)

 

まだまだやらなければいけない所は沢山あるんですが、6月からは姪っ子も向島の会社に
就職するそうなので、いずれはまた引っ越すことになるかもしれないそうです
(ここは、”古民家改装”っていうものを一度やってみたかったから借りたんだって)


去年の五月にびわこから出発してから、尾道暮らしもちょうど一年経って、田舎暮らしも
すっかり板についてますが、まだまだこれからなので、また二人でがんばってください
今度は”遊び”にいきますので

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パピエさんの追加工事で、こちらもトイレの洗面台周りをリメイクしました

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床をPタイル張りにして、昔懐かしい手洗いを大きめのボウルにして、水洗器具も交換しました
ここはアイアン脚の台で下はオープンにしました
Pタイルは最近なぜか人気が復活してきてるそうです
(給水側は問題なかったんですが、このボウルにありがちな排水パイプがボウルと合わずに意外と苦戦しました)

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今年は、2月の”小さい部屋”さんから始まった一連のリフォーム工事も、これでようやく一段落しました
最後はその流れで、姪っ子の手伝いまでやりましたが、各工事色々あったけど、けっこう楽しかったですね

自分のやってることは、リフォームというより装飾的なリメイクとかリノベ(?)になるのかもしれませんが
そういうことを気軽にやってくれる所は、意外とまだ少ないように思いました (店舗屋は出来るけど高い)

一般的なリフォーム会社は、メーカーの規格品を組み合わせてピカピカの”きれいな”部屋を作るっていう
イメージが強いですが、そこから少しでも外れると、いきなり”特注”でバカ高くなるので
もう自分でDIYするしかないという、二極的な
現状のような気がします

たしかに非効率でクレームリスクも高いので、企業的にはやりたがらないのかもしれませんが、
ハードの機能はもう十分なので、それより自分好みのデザインや素材感への要望は、逆に増えてる気がします
いずれはそういう会社も出てくるとは思いますが、欧米の様に浸透するには、供給側の対応力
と共に
お客側にも”規格品とオーダー(手作り)の違い”ということへの理解が、もう少し必要かもしれません
(自分も理解のないお客は怖くて受けられないし)

まあ、なかなか難しいことではありますが、
その両者の(いい意味での)”こだわりのコラボ”から生まれた空間には、
規格品だけでは出ないよさと愛着があると思います