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播州織ブランドの”tamaki niime”より秋冬物のDMが届いたので、展示会にはちょっと早いんですが
見に行きたくなったので、ついでに播州方面に一泊旅行することにしました
ヨメは、小さい部屋さんでここのショールを見つけてから、ずっとファンなんだそうです
近くの店舗で聞くと、ランチを予約したら工場見学もできるそうなので、その場で予約しました
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中国道を西に二時間程走って、西脇市という所の田園風景の中に、工場はありました
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入った所は、広いショップになっていて、その奥が工場のようです
ガラス張りでショップからも見えるようになってます
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ずらーっと織物の機械が並んで、実際にここで作ってるそうです
撮影歓迎とのことで、たくさん撮らせてもらいました
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若いスタッフさん二人が付きっきりで、熱心に説明してくれました
「バイヤーじゃない素人の一般人なんですが・・」というと、「お客さんに実際に作ってる所を
体験してもらって、製品のイメージを膨らませてほしいんです」とのことでした
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使ってる機械は60年代が中心の年代物が多く、コンピューター化されていないアナログですが
最新式の物よりこの方が、あの独特の肌触り感がでるんだそうです
(その分機械のメンテ作業が大変だそうです)
ヨメ曰く、まるでペットを抱いているような肌触りで、これで織ったショール一枚で、
上着一着分ほど暖かいと言ってました
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2年前にここに移転したそうですが、以前ここは染色工場だったそうで、
一部はそのまま染色コーナーになってました
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外のハウスでは、コットンの綿花まで栽培していました。他に畑もあるそうですが
確かにここまでこだわると、全ての工程をやりたいということになるんでしょうねー
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縫製してるすぐ横にソフト部門の机があるので、デザインと実際の製作の距離が近い分
イメージしたものを直ぐに形にできそうです
大きな工場なのに、そんな工房的な感じがあちこちにあるので、工場というより
播州織のファクトリーという呼び方が、ぴったりな場所でした
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1時間程で見学を終えると、ちょうどお昼になったので、いよいよ二階の社員食堂でのランチです
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中は広々とした明るいスペースで、おしゃれな社員さん達と一緒に、地元の野菜中心のお惣菜を
ビュッフェ形式で頂きましたが、全部おいしかったです
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座った窓際の席からは、きれいな川のある外の風景が見えます
こんなフツーの田舎なのに、中では個性的でファッショナブルな若者が沢山働いてることに
ちょっと不思議な感じがします
都会よりも田舎でおしゃれに暮らしたいという若者には、ぴったりの職場かもしれませんね
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これはいただいた社内新聞の、工場の改装前の写真ですが、この時、tamakiさんの頭の中には
もう今の工場のイメージがあったはずです(背中に決意が表れています)
規模は全然違うけど、自分も10回近く工房を変わったので、この時の不安とワクワク感はちょっとわかる気がします
そしてこの工場ができたわけで、もちろん色々あったでしょうが、強い思いは実現するんですねー
それにしてもすごい規模です。女性のオーナーさんですが、やることは男前でかっこいいです
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ついでにH鋼も強いので、前の工場がそのまま使えたんですね。まだ二階もできそうです
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工場を出てから、すぐ近くに”日本のへそ公園”という変な名前の公園があったので、行ってみました
気持ちのいい秋晴れの公園でしたが、紅葉には少し早かったようです。”晩秋”に来たほうが・・(^^;)
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”日本のへそ”の意味は、つまり東西南北の中心だということですね
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そしてここが、その真ん中の真ん中。もちろんこの後、”お約束の”真ん中立ちをやりました(笑)
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こんなランプオブジェの展示販売もやっていました
定期的に地元の作家さんの展示をされてるそうですが、このホテルにはピッタリの作品でした
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帰り道に三田に寄って、まだ行ったことのなかった有名な、”エス・コヤマ”にいってみました
ウッディタウンの住宅地の一角ですが、駐車場はちょっとしたショッピングセンターのもの程あり
誘導する元気な警備員さんが、3人もいました
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食に疎い自分は小山ロール位しか知らないのですが、今は他のスイーツ全てに人気があるそうです
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ウイークデーだったので人は少なめですが、それでも行列はお店の外までできてました
一日4000人来ることもあるそうです。ほえ~
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あちこちにユーモラスなオブジェが置いてあって、お菓子の遊園地のようです
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そしてその中でも一番興味深かったのは、チョコレートの館(?)でした
重厚な鉄の扉を開けると、うねった土壁風の中に鉄のオブジェが置かれて
ショップというより、前衛的な美術館のようです
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この壁は左官仕上げなんでしょうか? ちょっと久住さんっぽいですが・・
オーナーパティシエの小山さんが、テレビの対談番組に出てたのを以前見たことがありますが
相手のベネチアガラス作家さんとの対談の様子から、アートに対する造詣の深さが感じられました
パティシエは一種の立体作家ともいえるので、そのセンスが空間作りにも生かされているんでしょうね
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それにしても、播州織の人もそうですが、(お金持ちの趣味ではなく)ビジネスとして成立させながら
自分のこだわりを追及する姿勢も、ここまでくると爽快です
地域活性には(行政の補助金より)こんな天才達の力がやっぱり必要なんでしょうねえ