10月28,29日 播州織の工場見学旅行

播州織ブランドの”tamaki niime”より秋冬物のDMが届いたので、展示会にはちょっと早いんですが
見に行きたくなったので、ついでに播州方面に
一泊旅行することにしました

ヨメは、小さい部屋さんでここのショールを見つけてから、ずっとファンなんだそうです

近くの店舗で聞くと、ランチを予約したら工場見学もできるそうなので、その場で予約しました

 
中国道を西に二時間程走って、西脇市という所の田園風景の中に、工場はありました

 
入った所は、広いショップになっていて、その奥が工場のようです
ガラス張りでショップからも見えるようになってます

 
ずらーっと織物の機械が並んで、実際にここで作ってるそうです
撮影歓迎とのことで、たくさん撮らせてもらいました

 
若いスタッフさん二人が付きっきりで、熱心に説明してくれました
「バイヤーじゃない素人の一般人なんですが・・」というと、「お客さんに実際に作ってる所を
体験してもらって、製品のイメージを膨らませてほしいんです」とのことでした


 
使ってる機械は60年代が中心の年代物が多く、コンピューター化されていないアナログですが
最新式の物よりこの方が、あの独特の肌触り感がでるんだそうです

(その分機械のメンテ作業が大変だそうです)

ヨメ曰く、まるでペットを抱いているような肌触りで、これで織ったショール一枚で、
上着一着分ほど暖かいと言ってました


2年前にここに移転したそうですが、以前ここは染色工場だったそうで、
一部はそのまま染色コーナーになってました

 
外のハウスでは、コットンの綿花まで栽培していました他に畑もあるそうですが
確かにここまでこだわると、全ての工程をやりたいということになるんでしょうねー


縫製してるすぐ横にソフト部門の机があるので、デザインと実際の製作の距離が近い分
イメージしたものを直ぐに形にできそうです

大きな工場なのに、そんな工房的な感じがあちこちにあるので、工場というより
播州織のファクトリーという呼び方が、ぴったりな場所でした

1時間程で見学を終えると、ちょうどお昼になったので、いよいよ二階の社員食堂でのランチです


階段周りも、手作りっぽいカフェの入り口のようです


中は広々とした明るいスペースで、おしゃれな社員さん達と一緒に、地元の野菜中心のお惣菜を
ビュッフェ形式で頂きましたが、全部おいしかったです


座った窓際の席からは、きれいな川のある外の風景が見えます

こんなフツーの田舎なのに、中では個性的でファッショナブルな若者が沢山働いてることに
ちょっと不思議な感じがします

都会よりも田舎でおしゃれに暮らしたいという若者には、ぴったりの職場かもしれませんね

これはいただいた社内新聞の、工場の改装前の写真ですが、この時、tamakiさんの頭の中には
もう今の工場のイメージがあったはずです(背中に決意が表れています)

規模は全然違うけど、自分も10回近く工房を変わったので、この時の不安とワクワク感はちょっとわかる気がします

 

  
そしてこの工場ができたわけで、もちろん色々あったでしょうが、強い思いは実現するんですねー

それにしてもすごい規模です。女性のオーナーさんですが、やることは男前でかっこいいです

ついでにH鋼も強いので、前の工場がそのまま使えたんですね。まだ二階もできそうです

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工場を出てから、すぐ近くに”日本のへそ公園”という変な名前の公園があったので、行ってみました

 
気持ちのいい秋晴れの公園でしたが、紅葉には少し早かったようです。”晩秋”に来たほうが・・(^^;)

 
”日本のへそ”の意味は、つまり東西南北の中心だということですね

 
そしてここが、その真ん中の真ん中。もちろんこの後、”お約束の”真ん中立ちをやりました(笑)


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泊まった宿は海沿いにあったので、窓から浜が見えました


付属の小さなチャペルは海に浮かんでるようです


下の浜に降りると、ぎりぎりで夕日が見れました


こんなランプオブジェの展示販売もやっていました
定期的に地元の作家さんの展示をされてるそうですが、このホテルにはピッタリの作品でした

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帰り道に三田に寄って、まだ行ったことのなかった有名な、”エス・コヤマ”にいってみました


ウッディタウンの住宅地の一角ですが、駐車場はちょっとしたショッピングセンターのもの程あり
誘導する元気な警備員さんが、3人もいました

食に疎い自分は小山ロール位しか知らないのですが、今は他のスイーツ全てに人気があるそうです


ウイークデーだったので人は少なめですが、それでも行列はお店の外までできてました
一日4000人来ることもあるそうです。ほえ~

 
数軒が点在してるお店の周りは、きれいに植栽されています

  
あちこちにユーモラスなオブジェが置いてあって、お菓子の遊園地のようです

そしてその中でも一番興味深かったのは、チョコレートの館(?)でした

  
重厚な鉄の扉を開けると、うねった土壁風の中に鉄のオブジェが置かれて
ショップというより、前衛的な美術館のようです

  
この壁は左官仕上げなんでしょうか? 
ちょっと久住さんっぽいですが・・

 


試食コーナーは、都会の隠れ家バーのようです

オーナーパティシエの小山さんが、テレビの対談番組に出てたのを以前見たことがありますが
相手のベネチアガラス作家さんとの対談の様子から、アートに対する造詣の深さが感じられました

パティシエは一種の立体作家ともいえるので、そのセンスが空間作りにも生かされているんでしょうね

それにしても、播州織の人もそうですが、(お金持ちの趣味ではなく)ビジネスとして成立させながら
自分のこだわりを追及する姿勢も、ここまでくると爽快です
地域活性には(行政の補助金より)こんな天才達の力がやっぱり必要なんでしょうねえ