週末セカンドライフ 12月


身体がまだ寒さに慣れていない12月が、一年の中で一番寒いと思っていますが
月末はまた暖かい日が続いています。
この調子だとお正月も過ごしやすそうです

冬至の頃になると、”冬至10日すりゃアホでもわかる”という、昔長崎で芸者をやってた(らしい)
祖母の口癖を思い出します。いつも謡ってた都々逸や小唄の一節なんでしょうか
でも実際の日の入りが一番早いのは、冬至の半月ほど前だそうです


仕事納めは、久々のスチロール造形

  
既製品の半球を削って着色すると、2時間で直径90㎝のメロンパンになりました
新春のファミリーミュージカルの小道具です
ただ、なんの資料も見ずにいきなり作ったので、なんか色が違うような・・
まあもう少し時間があるので、ちゃんと画像を調べてからまた塗り直したいと思います


湖岸の木も落葉して、久しぶりに湖面が見えてます

先月、はっちゃんがいきなり「プライベートなお茶会をやりたい!」と言い出したので
3週目に10人ほどの招待客を招いて、今年4回目のミニ”お菓子なお茶会”をやりました

  
ちょうどクリスマス直前だったので、メインはイチゴのショートケーキと、ふわふわドーナッツです
これはさすがにおいしかった
「お世話になった人への感謝の会」だそうですが、なんの下心?

 
今月のお稽古は2回目の炉バージョンで、大阪から体験に来られた方が炭手前をされました
茶杓の銘は、ヨメが”霜柱”で、自分は”閑居の薄氷”と、また2個くっつけると、
先生から
「さすがにくどいかも」と言われてしまいました(>_<)

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小屋の周りの木がすっかり落葉して、もう”森の中の小屋”ではなくなりました

 
一週間行かないとデッキの上は落ち葉で埋まって、下の土もふわふわです

 

森の小屋なので、水と電気のライフラインはなくてもいいかとも思っていましたが、電気の壁配線は
もうできてるし、前の道には上下水配管は来ているそうなので、この際思い切って引くことにしました
電気はあと一次側を付けるだけですが、給排水は一からです
紹介してもらった水道屋さんに連絡したところ、田舎の人手不足で早くても春以降になるそうです

そこで給排水の勉強も兼ねて、いつものようにYouTubeを参考にして、できるところまで
自分でやってみて、
もし失敗したら後でやり替えてもらうことにしました

まずはお風呂からです

 
中国製の浴槽は排水パイプがあまりにちゃっちいので、塩ビパイプで作り直しました

  
中の壁は木の浴槽に合わせて、板張りの檜風呂にしました

  
というのは冗談で、下地のアルミ複合板の上に木目のカッティングシートを貼っています
縦に5列の広いシートでしたが、目地が不自然に太かったので一列づつ切り離して貼りました


ホントの板を貼るとギリギリサイズの浴槽が入らなくなるので苦肉の策でしたが、ヨメには不評

 
排水配管はデッキの下を回して、後で埋める浸透桝の位置にまとめましたが
トイレは道からの下水菅の引き込みできるまで、
当分タンクの持ち帰りです


排水管ができたら、次は給水管です
これは勾配やトラップの必要はありませんが、圧がかかるので水漏れのリスクがあります


小屋の右側はお風呂と洗面とトイレの3か所がまとまってるので
もし水漏れした時に
補修しやすいデッキの上に出しました
複雑な配管の組み合わせはパズルのようで、けっこう好きです(一応1年だけの元プラント屋だし)



凍結防止の断熱材も巻きましたが、ここは雪も降るので排水バルブも付けるつもりです


これでキッチンを含めた給排水の配管が出来ましたが、元の水源は上水道の引き込みができるまで
とりあえず近くの沢からポンプで水を引くつもりです

  
2週目に行ってみると、申し込んでいた1次側の電気の引き込みが出来ていました



小さいランプを試しに付けてみると、たしかにちゃんと来ています♪
これで文明に一歩近づいたわけです

 
真っ先に買ったのは、防犯カメラと電子レンジ。洗面台の場所に棚を付けて仮のキッチンにしました

 
これでコンビニの弁当が温められます。葉っぱがなくなると窓から見える裏の家も意外と近いです


沢から水を引くポンプも動かせるので、さっそく取り付けました

 
ポンプの前に砂取り機、後ろに水漏れチェック用のメーターと水抜きバルブも付けました

 
沢まではお隣の敷地があるので、前の側溝にホースを通してウチの敷地の中は土に埋めました

 
この沢はいつもセメントを練るために水を汲んでいたところですが、
上流にほとんど家がないので、
水もきれいなはずです(一応水質検査もするつもりです)
一番深めの所にフードバルブ(逆止弁)を付けた取水口を沈めました
これで一応給水の準備が出来たので、早く試運転してみたいのですが
末端の水栓器具がまだ付いていないので、もう少し先になりそうです

 
お隣の木も落葉して、夏はほとんど見えなかった古家がよく見えます
今は使っていないようですが、雪のせいか屋根に大きい穴が開いてるので、中はかなり荒れてそう
家は使わなくなると、傷むのがホントに早いです(特にこうゆう所では)

ひと月ほど前から、ここにも売り物件の看板が立っていて、たまに見てる人もいますが、ウチと同じ
不動産屋だったので、聞いてみるとまだ詳細は未決定だそうです(問い合わせが多いと高くなる?)

いずれにしても、あまり木を切らない人に買ってもらいたいもんです

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さて今月のもう一つの製作物は、工場で作ってた屋内用組み立て茶室です

 
それがようやくできたので、お茶仲間のfufuさんに相談すると、使っていない6畳間に立ててもいい
ということだったので、
モデルハウス(?)兼モニターになってもらうことにしました

 
またパネル状にばらして、セレナに積み込みました


立てるのは、今は使っていない離れの6畳間です

 
パンチカーペットで畳を養生して、高さ30㎝の床から組んでいきます


畳下地のベニヤは床下収納が取りやすいように、全て畳みと同じ半畳サイズになっています


床ができたらその上に、奥の床の間とその後ろの壁を付けていきます

 
それに両サイドの壁パネルを付けて、床の間の壁と天井の梁を付けます
高さが233㎝なので、部屋の天井ぎりぎりで、シーリングライトは当たるので移設しました

 
茶室の天井と屋根を付けて、障子と畳を敷けば完成です
斜めの駆込天井は竹組で、平天井は杉の網代です

  
壁は手塗りの土壁で、窓は葦の下地窓、床の間はウチのと同じ自然木の縁取りした洞床で、
中は間接照明になっています

 
外壁は藁入り紙の表具仕上げです


 
躙り口は、これもウチと同じようにドアにもなります

 
躙り口を入った正面が床の間の本勝手で、左側の障子が茶道口になります


障子側から見たところです
お客側の壁が紺色で、点前畳の前は白の腰張りです



広さは2畳台目で真ん中に炉が切っていますが、畳の敷き方で炉の位置は移動できます


さっそく床の間に庭の柿の実を生けました

 
床の間の壁は、待庵風に経年劣化したようなエイジングをしています
床は生け花の水がこぼれても拭けるように、畳ではなく錆びた鉄板風のダイノックシート貼りです

完成記念に、fufuさんにお点前のシュミレーションをしてもらいましたが
けっこう使いやすそうです

 
炉の場合はこちら向きで、風炉はむこう向きのお点前になります
(※この画像では畳の敷き方を間違っていて、畳の縁は茶碗と茶筅の間ではなく窯の蓋の手前になります)

お客さんも3人なら余裕で座れますし、近いので躙る必要もありません
またこの狭さが逆にお籠り感があって落ち着きます
実際にいろいろなバージョンで使ってもらって、使い心地をまた聞かせてもらうつもりです

ウチの裏の茶室を作ってから約5年、その後組み立て式2畳茶室を試作してから約2年
できる限り本物の茶室に近づけて、さらに使い勝手にもこだわったミニ茶室がようやく出来ました
(あくまで”お茶室セット”で、セオリーから外れた所も多々ありますが、利休時代のお茶室発祥の歴史からも
”お茶室は建築ではなく大道具”だといえるので、本来
工務店よりウチのような装飾系の仕事だと思っています
そういう意味では、お茶室もお茶碗や水差しのようなお茶道具の一つかもしれません)

まあとにかくせっかくできたで、たくさんの人に使ってもらいたいと思っています

実際の販売は春ごろを目指していますが、先行して先日クリーマにお試しアップをしてみたんですが
”いいね”は、まだ1個です(笑)
組み立てのハウツウが出来れば、いずれはキット販売もしたいのですが、当初は設営込みなので
関西地区限定で、価格は本体88万+運送設置費10万の98万円の予定です
スペースと価格的に、個人のマイお茶室より、
お茶室体験ブースとしとして、万博を見越した
外国人向けの宿泊施設や、学校の茶道部などに売り込みたいと思っています

それでは、今年もよろしくお願いします