週末セカンドライフ 11月


すっかり冷え込んできましたが、それでも今年は例年より暖かいそうです


2週目から薪ストーブを焚きました


比叡山に虹がかかってます。ここではなぜかよく虹を見ます


この時期の床の間には、やっぱりススキが欲しかったんですが
湖岸には葦ばかりなので、山から取ってきました


 
お稽古の床はニシキギ、お軸は「万里一條鉄」
(現象は変化しても実相は永遠に不変で連続していること。転じて物事が絶えることなく続くこと)だそう

今月は、先月までの風炉から冬仕様の炉に変わりました


棚上の添え物も秋っぽい

ちなみに、今月の茶杓の銘は、ヨメが「虹隠れ」(24節気72候より)で、
自分は「深山路の散紅葉」(2個くっつけた)

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さて、今月の小屋作りの続きです


4週目には、バイパス出口の横の山も紅葉してきました

  ➡ 
お隣の空き地に生えてる柿の木の下に実がたくさん落ちてたので、拾って干し柿にしてみました
野生の渋柿で元々小さかったのが、3週間で梅干しのようになりましたが、意外と美味しい

先月はデッキまでできてたので、今月は工場で作ってた小屋を建てに行きました
ここは雪が降るので、今月中に何とか外側までは仕上げたかったのでウイークデーもやりました


一週目に、まずパネル状にばらした小屋をデッキの上に搬入しました
平積みすると取りにくいので、立木が立てかけるのに役に立ちます



 
作った本人の指示で、分割した各パネルを正面とサイド面で一体物に合体します
暗くなるまでに屋根まで終わりたいので、初日だけ4人態勢です


 
合体できると一面ずつ起こして、二面を繋ぐと自立します
後はそれに残りの二面を付けると、あっという間に小屋の壁ができます


道側からの正面です。ここの窓は小さいですが、左側に入り口のドアが付きます

 
壁ができるとこれも分割してた屋根パネルを一枚づつ繋いで壁に付けます


屋根が付いて5面体になると、壁もしっかりします
組み立てる前は弱いけど、それが一体物になると強くなるのは、段ボール箱と同じ理屈です


屋根が付くと、見た目的にも小屋っぽくなります


床に付く下の部分は雨水が当たってもいいように、腐らないスチレン材を使います
いつもは床に直接ビス止めするんですが、今回はある事情で、後で移設するかもしれないので
外側からアングルで床の大引に留めました
ただ家自体が軽いので、位置が決まるまでに大型台風が来たら、屋根にロープをかけて
4隅を木の根元からトラ張りするつもりです


ここまで3時間ほどで、何とか今日中にできるメドが付いたのでここで一服です


残りの時間で、ドアと窓の建具を付けて屋根にルーフィング(防水紙)を貼りました
何とか暗くなるまでに作業終了できて、これでとりあえず雨に降られても大丈夫です

 
出来た時はもう暗かったので、次の時に両サイドから見たところを撮りました

ここは10㎡以内という規制があるので、横幅は4mに対して奥行きは2,5mしかありません

 
裏面は広い掃き出し窓があって、実際はこっち側がメインになります



ドアを開けて入ると



森の景色が掃き出し窓から広く見えて、ちょっと森の中にいるようです
最初からこの景観を見るために小屋を作ったようなもんなんで、予想通りです


小屋を建ててもまだ広いデッキが裏に残ってるので、何にでも使えそうです


前の道から見ると木に埋もれた小さい箱ですが、小屋が道からの目隠しになるので
裏のデッキはちょっとしたプライベートスペースになります

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小屋を建てて3日後に、山歩きが趣味のパピエさん夫婦が、たまたま横の山に登りに来たので
次の帰りの日に、そのデッキでのランチにお誘いしました(それにしても何というタイミング!)

 
まさかこんなに早くお客さんがあるとは思わなかったんで、テーブルは使ってた作業台です
木漏れ日もまだ暖かくて、めっちゃ楽しかったです
(酔っぱらってるわけではありません(笑))

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次の週は外側の仕上げをやりました

まず下地の防水紙を貼りました

 
仕上げに張る予定の杉板が今回は縦張りなので、どうしても隙間が開くので、
完全防水を目指して
透湿防水シートの代わりに、屋根と同じルーフィングを貼りました
ただ、ベニヤの耐久性としてはどっちが正解なのかは自分も分かりません(これも一種の実験)


その杉板は、茶色とシャビーグレーのサンプルを作ってたので、実際の小屋に合わせてみました


結局、正面はシャビーグレーにしました


杉板は現場カットなんですが、まだ電気が来ていないので、安い発電機と蓄電池を買いました
ボンベの発電機はお手軽ですが音が少しうるさいので、もう少しパワーのある蓄電池がほしいです

 
正面が張れました。時間によって見える色が少し変わります
板は下地用の安い杉のバラ板ですが、いちおう無垢なので経年変化が楽しみです


側面は茶色にして、2色のツートンカラーにしました
ここにはこの色の方が合いますが、その分面白さがないので、正面ではなく横にしました

 
裏面は引き戸のラインから、上下のツートンにしました

 
屋根もルーフィングの上から、仕上げのアスファルトシングルを張りました
最初は雪が落ちやすいトタンを張るつもりだったんですが、ここは山からの風が強いので
小屋が飛ばないように(笑)150㎏ほど重さのあるアスファルトシングルに変更しました
その分雪の重さにも耐えられるように、内側から天井をツーバイ材で補強しました
トユは落ち葉が溜まるので付けていません

とりあえずこれで外装は完了で、今月のノルマも達成です♪。これで何とか冬が越せそうです

後はのんびりやっていくつもりですが、外装が予想以上に早く出来て、本格的な寒さになるまで
まだ日にちがあるようなので、
次の週から内装の工事を始めました

まずは下地からです

  
壁の厚みが6㎝と薄いので、いつものように断熱材の代わりに遮熱シートを全面に張りました

遮熱シートは本来屋根裏に使うものなのですが、熱さを防ぐということは寒さも防ぐ訳で
最近は防寒具の裏など色んな所に使われていて、こういう壁の薄い小屋にはぴったりの素材です
これで小屋がいわゆる魔法瓶のようになるわけです


その上に張る内装下地材は通常は石膏ボードですが、外と同じ9ミリのベニヤを張りました
これも段ボールと同じで、両面を同じ板でネタをサンドイッチすることで面の強度が出るわけです

また、ネット等でDIYの小屋作りを見ると、ネタにツーバイフォー材を使ってる事が多いようですが
ツーバイ材は本物の家を作るための材料なので、このサイズの小屋にはオーバースペックだと思います
もちろん大は小を兼ねるので、ネタが太いにこしたことはないんですが、部屋も狭くなるし


内側のベニヤが張れると、そこに仕切り壁とロフトの棚を付けました
内側のベニヤにビスが打てるのもありがたいです


右側はキッチンと薪ストーブのスペースですが、今は道具置き場になっています

 
左側のドアの中は、洗面とトイレとお風呂の水回りですが、その上のロフトに上がると

 
左側は二人用で右側は一人用の寝室(?)です。ちょっと寝台列車のようですが、小さい窓が
2個ずつあるので、新鮮な空気を取り込めて外も見れるので、圧迫感も大分ましだと思います

下に置く予定のソファベッドを入れると、無理すれば4~5人ほど泊まれそうです(山小屋仕様)


工場ではアマゾンで取ったボウル(7200円)で洗面台を作ってます
出来る限りローコストな小屋を目指してるので、設備機器もなるべく安くてぴったりなものを
探しますが、今はなんでもネットで取れるので、DIYするにはホントにいい時代だと思います


さっそくロフトの下の洗面スペースに入れました


その右側はトイレで、とりあえず工事用に使ってたポータブルトイレを入れています
テントより落ち着いて使い慣れてくるとこれでもいいかと思ってきました(タンクは毎回お持ち帰りですが)


左側は浴室で、例の中国製の木の浴槽を仮置きしてみました
ただ、肝心の給排水がないので、まだ形だけです
森を見ながら早くこのお風呂に入ってみたいものですが、ライフラインをどうするかは思案中

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月末はバイパス横の山頂に雪雲がかかって、初冠雪してました
人工林の緑と自然林の黄色に雪の白という、今しか見れない3色の組み合わせです

 
小屋の周りの木も、一気に紅葉してきました

    
今まで周りの木が茂ってて気が付かなかったけど、お隣の敷地に巨大なもみじがあります
今の時期はこの木がここの主役ですね(借景ですが)


もう外は寒いので、お昼ご飯は小屋の中で用意した簡単な具材をカセットコンロで温めました


ほぼキャンプ状態ですが、この火力だけで中が暖かくなります
狭い小屋のメリットですが、最後に付ける予定の薪ストーブを焚くと即酸欠かも


湯気で天窓が曇りました