~8月28日 パピエさんのスタジオ小屋内外装


春から少しずつやってた、パピエさんのスタジオ小屋の内装でしたが
8月末の教本の撮影を、せっかくならここで
やりたいということになり
それまでにできるだけ仕上げることになりました

ご夫婦さんとDIYでのんびりと作っていく予定でしたが、いきなりのお仕事モード突入です

 
まず4月にご夫婦でタイルを貼った、キッチンコーナーから仕上げていきます

 
ここのイメージスケッチは2枚あって、こんな感じです
パピエさんは絵が描ける(あたりまえ)ので、分かりやすくてとホントにありがたいです

建築は建築士さんが書いた図面通りに作る理系なものなのですが、内装はソフトの世界なので
ふわっとしたイメージを形にするには、現場に合わせて作っていった方が外しにくいんですね
その時に依頼者さんとイメージをいかに共有できるかがポイントですが、
絵にできるということは
それがはっきりしてるということなので、
どんな希望を持ってられるかよく分かります


スケッチにはまだなかったですが、まず壁に付けてたシンクを、床に貼ったものと
同じ古材の足場板で作った扉で囲んで、アンティーク風の流し台にしました


その左の冷蔵庫の上は、作業台にするためにスペースに合わせたテーブルを作ります

 
天板はパピエさんのリクエストでモルタル仕上げになりましたが、まだやったことがありません
そこでいつものようにYouTubeで調べて、割れ止めのワイヤーメッシュを付けてから塗りました



プロレベルには程遠いですが、まあ何とかできたので、周りに見切りのモザイクタイルも貼りました


持っておられたアンティーク風のキャビネットも、正面の壁に付けました
作業テーブルの下は扉は付けずに、布のカーテンを付けるそうです

  
流し台の横は、支給されたアイアンの枠を同じ足場板とアイアンで囲んで、間仕切りの
パーテーションを作りました。今回の内装
はこの古材の足場板が主役ですね


  
このパーテーションは簡単に外せて、下に付けたスリットにT形の金物の足を差すと自立して
どこででも撮影の背景に使えます

 
キッチンコーナーができたので、次にその横のL字コーナーとトイレを仕上げます


トイレの中はほぼ仕上がってたので、天井に支給のクロスを貼ってドアを作りました

,

ドアは古材の足場板が在庫切れで、新品を古材風に塗装していつものステンド風の窓も付けました



L字コーナーは、選択にとても迷ったらしいクロスを貼って、持っておられたランプを付けました

 

古い窓がもう一枚あったので、これも足場板で囲ってパーティションにしました


裏は白シャビーに塗ってリバーシブルにしましたが、この柱の裏が一番マッチしてました

 

柱への取付は、これも持っておられた碍子を柱に2個付けて、それに差し込むだけです
2枚のパーティションを組み合わすことで、色んなお部屋のレイアウトができそうです


内装的にはここがメインのコーナーですが、これで完成です
床のタイルともよく合って、選ばれたパピエさんの世界観がでています。さすがのセンスですね

作業は分業せずにほぼ一人でやったので、素人っぽい所も多々ありますが、それが逆にいいと
パピエさんも言ってくれたので救われます(細かい依頼主や代理店経由では許されないでしょうね)



内装ができたので、次に外の工事をやります


まずキッチン横の掃き出し窓の外に、ウッドデッキを作ります

 
大体の位置に板を置いてみました
土地は広く使えるのですが、電柱のワイヤーがあるのでそこまでの大きさにしました


デッキと手摺とバーゴラは工場のチームが作るので、現場ではその基礎を作ります


高さがあるので、今回は金物の束を使いますが、これは高さを調整できるので楽です
大引きは今回も防腐塗装した角パイプです
大引きは壁付けなのですが、一応出来てから束をモルタルで固めて倒れ止めもするつもりです


工場で作ってたデッキセットができたので、さっそく作ったチームと一緒に設営しました
その内の一人は14年前の母屋のサンルーム工事にも参加した者で、後はアイちゃん(女性)と息子です



今回木材部は腐らないセランガンバツを使いましたが、とにかく重い
午前中は日が当たるので午後からの開始でしたが、床自体は2時間ほどでできました

 

 
手摺、フェンス、バーゴラも工場でデッキに合わせて作ってたので


何とか夕方までに全部組み終えました
このバーゴラにいずれブドウを這わせたいそうです


こちら側は下に降りるための階段も付けました

 ➡ 
プライバシー用のフェンスは、付けてみると少し低かったので4枚追加しました
いずれここに棚を付けたりハンギングしたりして、草花を飾りたいそうです


デッキがあることで、このスタジオ全体の使い方も増えるし、なにより部屋が広く見えます

次に、玄関のドアの外を壁で囲んで、風除室(?)のような部屋を作ります

 
このコンクリートの床の上を壁で囲みます


イメージはこんな感じですが、サンルームは前に作ったことがあるので、基本お任せでした

 
これはデッキとは別の者が作ったので、本人に組んでもらいます
彼も以前の工事に参加してたので、パピエさんも「ああ髪の長い方
(笑)」と憶えておられました

 
いつものパネル工法で、これも工場で組んでたのでサクサク進みます


午後から組み始めて、最後に屋根の雨仕舞をして、何とか夕方までにできました

 
窓は前のサンルームと同じように、上下のスライドで開け閉めできます
ドアは母屋をリフォームした時の撤去品で、白く塗る予定でしたがこのままでもいいかも

これで玄関の扉の前にワンクッション出来たので、中の冷暖房が効きやすくなるし(雪国仕様)
緑を置いて、ちょっとした入り口のディスプレイコーナーにもなります

  
壁は家と同じペンキで塗ったので、後付けの違和感はほとんどなく馴染んでます

 

 → 
正面の窓はこれも古い引き戸だったんですが、これはサンルームの窓に合わせて白く塗りました
いずれ前に植栽をすれば、奥行きがでてもっと絵になると思います

 

  
最後に、母屋の玄関に置いてたアンティークのキャビネットを移設して完了です♪

 
古い建具やネットで取った支給品とそれに合わせて新しく作った物が、うまくマッチしてると思います


色々相談しながら多少変更もしましたが、何とか最初のイメージに寄せることができたと思います
ぎりぎり撮影に間に合いましたが、カメラマンさんがここをどういう風に撮るのか楽しみです

記念の関係者サインにウチも入れてもらいました♪