週末セカンドライフ 11月


苦手な寒い季節に入りましたが、年齢と共に寒暖差に順応するのに時間がかるように
なってきた気もするので、体の慣れてない今頃が体感的には一番寒いのかもしれません
まあ比叡山の高僧でも高齢になると里に下りて暮らしたそうなので、誰もそれには逆らえないわけです
ちなみにその住居を、”里坊”といって、坂本周辺にはいまでも沢山残っています

コロナはやはりまた新たな変異株が出てきて、日本以外の国では増えてきているようです
入国規制も始まったようですが広がるのは時間の問題なので、弱毒化とワクチンの持続効果を期待します


サンルームのブドウも葉が枯れて、毎週ゴミ袋いっぱい落ちています


葉っぱが枯れても、まだ実がついてます(嘘っこですが)


ところが先週はなかった場所に、網の穴ができてました
どうやらこの実を狙った鳥がまた入ったようですが、最近犯人は鳥ではない説も浮上しています
どちらにしても、苦労して網を破って入ったのに、肝心の実は偽物だったわけで、
これでちょっと仕返しできたかも(笑)


・・と、いってる場合ではなく、なぜか池の水がなくなっていて、メダカがついに全滅してしまいました
一番恐れてた事態でしたが、先月せっかく布布さんにもらったばっかりだったのに、ホントに申し訳ないです


原因を調べてみると、入れてた水草の根が下の防水シートを突き破ってました
植物も冬を越すために、少しでも栄養のある所を探すんですね

もう当分はメダカを飼う気にはならないですが、池自体は補修しないといけません


防水シートでは無理なことが分かったので、ホントは使いたくなかったんですが、
FRP樹脂を使うことにしました

これはベランダや浴室の防水に使うもので、以前は造形物の製作にもよく使ってました

  
たとえば、巨大ショートケーキやソフトクリームの行灯や

高さ2mのまねき猫


4mのドラゴン等など・・色々作りました
(造形の経験は全くないのにいきなり本番だったので試行錯誤の連続でした。懐かしい)

 

ただ、FRPはいわゆる有機溶剤の化学薬品で、固まるまで匂いもきついので苦手なんですね


ガラス繊維は、前に使ってたのがロールで残ってましたが、これは樹脂以上に苦手です
これに樹脂を浸みこませて固めるわけですが、細かいチリがチクチクして、
吸い込むとアスベストと同じくらい危険なんです


それでも仕方ないので、マスクをして池にガラス繊維を敷きました


硬化剤を入れたポリエステル樹脂を、刷毛でたたきながら塗っていきます


周りの繊維をちぎって、そこにも塗って隙間を埋めます


半日ほどするとカチカチに固まってたので、水を入れて一週間置いてみますが、どうでしょうか

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春に看板サインを作らせていただいた、唐橋のお店にようやく行けました


サインもしっかり付いていて、安心しました
コロナ渦でのオープンだったので気になってたんですが、オーナーさん達は
意外と 気にしていなかったそうです

経験上、実店舗の運営は何かと大変だと思いますが、頑張ってください


帰りは湖岸道路を北上して琵琶湖大橋を渡ったんですが、ちょうど夕日がきれいでした
そう、湖東からは夕日が見えるんですよねー!

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一週目に、木工作家さんの製作現場を見ることができるイベントの、”森へ入ル” がありました
4組の作家さんの出展でしたが、一番近い伊香立の小屋ビルダーさんから行きました


元々は大きなログを作ってたそうですが、最近は小さいタイニーハウスに興味があるそうです


これは6帖の広さのキャビンで、薪ストーブとロフトがあります
この小屋はツーバイ工法のようです


軽トラに乗せられるミニ小屋もありました


屋根が開いて明るい中はショップになっていて、共同出展されてるアクセサリー作家
”sunawo na katachi”さんの作品が置いてありました


ここの敷地の横には川が流れています


その川がよく見える場所にウッドデッキがあって、ハンモックが吊ってました

 
二人で座ってる所を、sunawoさんが後ろから撮ってくれたそうです
(一見”仲良しシニアカップルの図”ですが、ハンモックに並んで座ると物理的にくっ付いてしまうんですね(^^;))

 

  
川原にも降りてみましたが、護岸されてなくて、流れも手頃ないい川ですねー


 
ちょうどいいスペースもあるので、このあたりにぜひ小屋を建ててほしいもんです(笑)

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結局その時は川で時間を使いすぎて、他の作家さんの所に行けなかったんですが、
3週目に西教寺であった工芸展に、その内のお一人が出展されてたので、見に行ってきました

 
西教寺は近くなのに今回が初めてです。ちょうど紅葉が見ごろでした


工芸展は一番上の建物でやってるようです


 
けやき坂を上がると立派な伽藍があります


かなり上まで上がったので、境内からは遠くに琵琶湖も望めます

 

 
会場の建物に入ると、立派な梁組の本格的な木造建築です



工芸展は4人の作家さんの合同展で、一部屋ずつに分かれて展示されてました

そして見たかった高島の木工作家さんの作品は、予想を超えた素晴らしいものでした

 
この飾り棚なんかは、もう”家具”ではなくて芸術品ですねー。周りの空気までピーンとしてます
自分のやってる木工とは到底同じものとは思えませんが、たまにはこういうものを見て、
精神をちゃんとしなければと思ってしまいます




作品の後ろには、きれいに作り込んだ和庭があります

 
この庭は、有名な”小堀遠州”の作だそうです
ここは茶庭(露地)ではないので、建物はお茶室ではありません

 
自分的にはあまり作り込んでいない、この苔の塀で囲まれた場所がしっとりとしてお気に入りです

 



その横にはお茶室もあって、床の間に掛け軸が掛けてありました
自分は日本庭園が好きなのではなく、茶庭(露地)が好きなんだと最近気が付きました

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今月は、前からやってみたかった、床の間に掛ける軸を自分で書いてみることにしました


ネットでとった半切サイズの半紙に書きます


筆を使って字を書くのはさすがに難しいので、たまたま横にあったワンバイの切れ端で、
抽象的な模様を描くことにしました


試しに練習がてら、適当に書いてみました
なるほど、板を横にすると太くなって、角を使って縦になぞると細くなるわけですね

 
その組み合わせで何とかなりそうなので、どんどん殴り書きしてみました

結局15枚ほど書いてから、一番よさそうなのを消去法で選びました


それを書道用の無地の掛け軸に貼って、床の間に掛けました
使う素材によっていろんな模様ができるので、また別バージョンもやってみたいと思います


今回は掛け軸がメインなので、お花は洋種ヤマゴボウの二輪挿しです

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お茶室に行くまでに、家の横の細い通路を通るんですが、ここをもう少し和風っぽくして
外露地の代わりにしようと思いました

 
とりあえず、庭に勝手に生えてきた木を3本ほど移植しましたが、幅が1mほどしかない通路なので、
育ってきたらまめに剪定しなければいけません


 
下の飛び石は奥の門の前だけ敷いてたんですが、これを全面に敷きたいと思います


敷いていた洋風のジュラストーンは剥がして、代わりに和風の鉄平石を敷いていきます


とりあえず前まで敷けましたが、続きは来月です