週末セカンドライフ 6月


6月に入って少しずつ元の生活に戻りつつありますが、第2波は怖いのでまだ油断はできません


    

前庭の花は少しずつ種類を変えながら、月末まで何とか持ちました


ルピナスは結局一本しか花は咲きませんでしたが、種がたくさん採れたので来年に期待です


サンルームのブドウもだいぶ大きくなりましたが、受粉のせいなのか実付きがばらばらです

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さて今月は、最後に残ったメインのお茶室の内装に入ります


    
その前に、まず先月の水屋からの続きで、縁側の床を貼りました


お茶室は床の間の柳の仕切り壁と、天井の竹格子を付けました

 
ところが天窓が明るすぎて茶室感がイマイチでないので、結局天窓は防水フェルトと簾で塞ぎました


これで閉鎖的な茶室っぽい雰囲気になって、床の間も浮いて見えます
普段使いの時はまた天窓を開けるつもりです

 
床の間の床は、ここだけモダンな感じにしたかったので、錆びた鉄板風にしました


これはダイノックシートというエレベーターなんかに貼ってる素材です


 
低い方の天井の網代と、無双窓も付けました

 
網代は、万一囲炉裏の火の粉が付いても燃えにくいように、ハイショーカーを3回塗りしました

次に、仕上げの壁を塗っていきます

 
使うのは京壁という合成の聚楽壁に藁を混ぜたものですが、色目が4種類ほどあるので
サンプルを塗ってみて、結局2種類を混ぜて使うことにしました


まず壁の下地処理をします


周りをマスキングして、ベニヤの継ぎ目にメッシュテープを貼って、木工ボンドを下塗りします

 
正面の垂れ壁から塗っていって、そのまま山側の壁を塗ります



次に入り口側を塗りましたが、この時点で思ったより色が緑っぽい気がしました
配合をまちがったのかもしれませんが、乾いたら変わるかもしれないので、そのまま進めます


入り口側も塗れました。聚楽は付きもよくて塗りやすいのですが、厚みは多分左官屋さんが
塗る3倍はあるので(笑)材料が途中で足らなくなって2回買い足しました


そのまま奥のコーナーと床の間も塗って、とりあえず壁塗りは終了です
色は若干違う気もするけど、まあこんなもんでしょう


壁が乾いたので、山側の壁の下に紺の和紙を貼っていきます

 
これは、壁にもたれた時に土壁が擦れて落ちないためだと思いますが
色目的にはもう少しくすんできた方がイメージですね


奥の壁も参考にした画像に合わせて障子紙を貼りましたが、この意味はよく分かりません(笑)


壁ができたので、最後に畳を入れます

畳が入るとお茶室の内装は完了です♪


 
躙り口から見た所です
床の間の壁は下の床に合わせてヨゴシ塗装で濃いめにしてみましたが、また変えるかもしれません

せっかくなので、来月からここを飾る事を月イチの課題にしたいと思ってますが
今はまだイメージがさっぱりわきません(笑)



床の間の左側が、亭主が座ってお茶を入れてくれる場所になります
お茶会の時は障子を閉めて、少し薄暗くした方が雰囲気が出ると思いますが
それでも明るい場合は、掃き出し窓に簾かタペストリーを掛けようと思います

 



多少の変更はあったけど、全体的には最初に書いたイメージ画をほぼ再現できたと思います


炉も入れてみました(茶道具は何もありませんが(^^;))

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まずお客様に一服してもらってから、下の雪見窓を開けて、坪庭を額縁で見てもらって
最後に全開して開放的な気分になってもらうわけです

川の水のスイッチは、右の壁のコンセントの上に付いているので、手元で操作できます
水音は外の戸を開けておけば、障子ごしにでも十分聞こえるようです



囲炉裏バージョンにもしてみました。掘りごたつ式なので、足が楽で予想以上に快適です
この形が日常使いになるので、その時は畳を何かでカバーするつもりです



細かい作業や手直しはまだ沢山あるんですが、とりあえずこれでお客さんを迎えることができそうです

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おまけで、この茶室の名前の看板(扁額)を作りました

名前は、床の間に湖岸の柳を使ったので、”湖柳庵”にしました(近くに七本柳という名所もあるし)

看板にするための文字は、田舎の母親にとりあえず三種類の書体で書いて送ってもらいました

 
それを縮尺コピーして、カーボン紙で古板にアウトラインを転写して、油性マジックで塗りました
お茶室の看板は通常は右から書くそうですが、読みにくいので一般的な左書きにしました


書体はマジックでも書きやすい篆書にしました

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さっそく小屋の上に付けました
これは換気口を隠す意味もありますが、それを塞がないように壁から浮かして付けています
裏にハチが巣を作らないように、防止スプレーもたっぷり吹きました



けっこう目立ってるけど、まあいい感じだと思います

今はまだ新築っぽいですが、全体的にもう少し自然に汚れてきた方が雰囲気なので
それに合わせて下も早く緑にしたいです

 



2月にはまだ洋風の小屋があった場所が、すっかり和風になりましたが、プランから入れると
ここまで半年以上かかりました(一人でやってたらまだ半分も出来ていなかったと思いますが)


ところでこの小屋は、兵庫県の多可町の姪っ子夫婦の所にもっていたんですが
先月それが無事建ったそうです


持って行った時に、庭師の旦那さんと一部仮組して組み方を説明したので、多分大丈夫
だと思ったんですが、基礎もしっかり作ったそうで安心です

外壁は茶色にしたそうですが、男前なこれも確かにありですね
今後は、色んなパターンをパネルから作って、お仕事にもぜひ生かしてください


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お茶室の最初のお客さんは、やっぱりはっちゃんです

窓を開けるといい風も入ってきたので、囲炉裏テーブルで煎茶のセットを煎れてもらいました
まだ沢山の人に入ってもらうことはできませんが、せっかく出来たので、換気に気を付けながら
少しずつ色んな人に来てもらいたいと思います(お点前は出来ませんが(^^;))