週末セカンドライフ 2月



2月も暖かい日が多かったですが、それでも中頃には冷え込む日もありました

コロナウィルスもまだ沈静化する様子はないので、気を付けなければいけません
(国をあげての封じ込めが間に合うといいんですが、二次被害はもう避けられそうにないですね。
オリンピックも怪しくなってきましたが、今年開催にこだわらずに来年に延期する案に賛成です
ちなみに、色んな情報が溢れる中、高山義浩氏のFBが冷静な意見として分かりやすかったです)


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2週目には今年初めての雪がこんこんと降って、びわこも見えませんでした


比叡山も薄っすらと雪化粧です

 
蕾が付きだしたミモザの枝や、小屋を撤去したデッキにも少し積もりました


こういう日は薪ストーブがありがたいですね
布布さんにもらった広葉樹の焚き付けも、火持ちがいいので重宝してます




クッキーは天然毛皮であったかそう(わふわふ)



湖岸の散歩から帰るとデッキの上に・・(猿か?)

  
欅の剪定をしてるヨメでした。「小屋が立つ前に切っておきたかった」そう
ここでは剪定はヨメ担当なんです。三脚梯子が大好きですが落ちないでね(いつも言ってるけど)

 

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さて、お茶室作りの続きですが・・

 
デザインは、縁側の一部と水屋の広さを少し変えるだけで、ほぼ最初の絵のまま作っていけそうです
お茶会の時以外は普通の部屋としても使えるような、リバーシブルな作りにしたいと思います

まず出来ていた茶室本体のパネルを仮組します




自分の作業場は工場の二階にあるんですが、4畳半の小屋を組むスペースはないので

2面ずつ組んで作っていくつもりだったんですが、たまたま冬の農閑期(?)で、
一階のメイン作業場が空いてたので、そこで組んで、下のメンバーにも時間が許すまで
手伝ってもらうことにしました

 
まず壁パネルを4面組みましたが、正面の両サイドのコーナーには例の丸太を付けました
面材は9ミリと12ミリの針葉樹合板ですが、一部不要になったありもののパネルも使ってます(^^;)


中はこんな感じです。天井の真ん中に縦板が付いていますが、これには大事な役割があります

 
次はそれに合わせて作った屋根パネルを付けていきます


天井の板は段違いの天井の仕切りでしたが、これは小屋の揺れ止めと、屋根を支えるための
パネル工法の梁の様な物で、
この小屋のいわゆる屋台骨になるわけです

 
屋根が付くと一気に小屋っぽくなります。切妻屋根はお茶室っぽくていいですねー
最終的にはここに入り口用の軒が付く予定です。右側の開口は躙り口が付く所です


天井が塞がると、中も部屋っぽくなります

パネル工法は柱はないんですが、屋根がついた時点で一個の箱になり、内側にもベニヤを貼るので
面どうしが支えあって
がっちりするわけです(段ボールの箱と同じ理屈ですね)
実際の家の建築ではネタにツーバイ材を使いますが、これ位の平屋の小屋なら経験上この厚みで十分だと思います
家の強度を
更にアップするためには、従来の軸組と組み合わせた”ハイブリッド工法”というのも今はあるそうです

 

 
お茶室本体が組めたので、次はそれにくっつける形で、縁側と水屋を付けていきます

  
デッキの角が道に沿って斜めになってるので、縁側をそれに合わせて斜めにカットしました
軒を別に付けて茶室に増築する形になりますが、一体で作らないのは小屋外観のバランスと
(もしもの時に?)増築部だけ撤去できる形にしておきたかったからです(笑)


   
裏の勝手口です。ちょっと狭くなりましたが、ここが水屋(お茶の準備スペース)になります
今回は山の中ではないので、もちろんトイレはなしです
右側の凹んだ所にシンクがくる予定ですが、水屋の内装はとりあえず後回しにします


茶室の中から縁側を見た所です。ここがお客さん(貴人)からみる方向なので、
斜めの部分もほぼ全面窓にして外の景色を見えるようにしました


ヤフオクで買った障子を入れてみました。まだ破れたままですが(笑)


雪見障子を開けると、景色の一部が切り取れるので、ここの外の景観がポイントになります

  
正面の入り口は、いわゆる躙り口ですが

    →
普段使いする時はさすがに不便なので、閉めるとドアになって全面が開くように作りました

本来は横に別の入り口(貴人口)を障子で付けるようですが、縁側にも障子があるので、強度的に
壁の面積をこれ以上減らしたくなかったのと、あまり開放的になりすぎないようにドアにしました

そして、一番悩んだのが、窓の大きさと位置です

  
まずは図面通りに作ったんですが、仮組して実際に入ってみてから、けっこう変更しました

 
上の窓も結局90cmほど右にずらしたので、塞いだ後がツギハギになってます(笑)

お茶室は光の印影で雰囲気が決まるので、採光が一番のポイントなんですが、
今回はなるべく照明は使わないで、自然光だけで明かりをとりたいので、窓が重要なんです
ただこれだけは実際の現場に建てて、中で一日観察してみないと分かりません


窓の内側は開口に合わせて障子を作りましたが、外側にはよくある竹の格子を付けたいです

   
奥の床の間は採光用に天窓を付けましたが、下の床にも光が当たるように、壁にもサイドに
スリットを入れました。明るすぎる時は
内側にすだれを掛けて調整しようと思います

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躯体が大体出来たので、いよいよ内装に入ります

さあここがホントにお茶室になる(見える)のでしょうか・・
(それはこの内装で決まりますが、装飾系は一応プロなので(笑))


内装材のメインはホームセンターで買ってきた、足場丸太と杭と竹です


 
この茶室は真っさらではなくて、ちょっと使い込んだ古っぽいイメージなので、軽くステインをかけます


これは平天井に貼る杉の網代で、ヤフオクで一枚2000円程でした


これもステイン塗装してよごします

網代は平天井に貼って、継ぎ目を半割りした竹で押さえました




そしてお茶室のメインはやっぱり床の間です


躙り口をくぐって、お客人が最初に見る場所で、この茶室のいわゆるシンボルのようなものです


足場丸太を床柱にして、天井の角は一回り細い杭を使いました


床の間の框は足場板です。床天は畳以外のものにしたいのですが、まだ悩み中・・

それにしても、こんな安い素材の床の間は滅多にないでしょうね(笑)
でもいわゆる銘木系を使うと、そこだけ
高級ぽっくなって全体のイメージに合わないんです(めちゃ高いし)

でもこのままだと、さすがに質素すぎるのでちょっと遊んでみることにしました


 
使う材料は、まず湖岸に生えてる柳の、枝ぶりのいいものを選んで

 
2本ほど切ってきた枝の一本と

 
先日色束さんの紹介で、ご近所さんのミカンを採らせてもらった時に拾ったミカンの枝です


その二本をL型に組み合わせて


内側をベニヤで塞ぐと、枝で縁取りしたフカシ壁ができました

これで天窓とサイドスリットから入る自然光が間接照明になって、中が浮いて見えるはずです



床の間が出来ると一気に和室っぽくなりましたが、よりお茶室にするためにネットの画像を真似て
斜めの天井には、ステイン塗装した竹の格子を天井から少し隙間を開けて付けました

メインの天窓は普段使い用に大きめにしましたが、お茶会の時はこの隙間にすだれを掛けて
光の調節をするつもりです


左の平天井は二重になっているので、びわこのロフトの様に、この空間が下の部屋の
温度調整にもなるんですが、その垂れ壁には格子を付けました


 →
これはスライドして開け閉めできる無双窓になっていて
寒い時以外は開いて、妻手に付ける空気口から中の空気が循環できるようにしました

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でも、もうそろそろ小屋をばらして、メンバーも仕事に戻さなければいけない時期のはずですが
コロナの影響で、決まってたイベント仕事が一個中止になりました(これからまだまだ増えそうです)
そのおかげ(せい?)で、もう少し手伝ってもらえそうなので、小屋はばらさずに
とりあえず
そのまま続けて、次は床を作ります



床は炉を切るために30cmほど上げ底にしますが、これもありものの仮台を箱ウマで上げて
畳の下の床を作りました(いつものイベント式)

畳は厚さ3cmの関東間を、4畳半分5万円で近所の畳屋さんに発注しました


真ん中の半畳の角は炉が入る所ですが、普段はその深さを利用した掘り込み式のテーブルを付けます


天板はワンバイを四角に組んで、真ん中は開口しています

 
そこに合わせたボックスを、1,6ミリの薄めの鉄板で作って

   
開口に入れると、テーブル式の囲炉裏になります

 
凹んだ四隅に付けた穴に角材を差して


天板を乗せると、掘り込みテーブルになりました。冬は掘りごたつにもなるかも
角材を裏の穴に入れてるだけですが、天板は二枚合わせでかなり重いので、ずれることはありません

 
鉄ボックスを入れて囲炉裏になりますが、使わない時は蓋をして全面テーブルになります
鉄板だけだと熱くなりすぎる場合は、ケイカル版を貼って断熱するつもりです

でもここで火を焚くのはさすがにちょと心配です(昔はフツーに焚いてましたが)
特に平天井に貼った杉板の網代は燃えやすそうなので、ハイショーカーをたっぷり塗って防炎加工するつもりですが
この上に古民家でよく見る格子を吊って、それに金網を貼って火の粉をカバーしようかと思ってます

いずれにしても、大きな火は厳禁でしょうね(酸欠にもなるし)

 
角材の足を抜くと天板がそのまま床板になります。ここにあればすぐに使えるし床下収納にもなります

 
炉にする時は、隅に同じ30㎝角で作った鉄板ボックスを置いて

 
周りを仮枠とベニヤで補強してから、炉縁を入れます

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水屋も大分出来てきました(手伝ってもらうとさすがにどんどん進みます)

 
シンクはまだですが、窓の障子が出来ました
屋根を付けると思ったより暗くなったので、流しの上と廊下の隅に天窓を付けました


縁側の建具も出来ました。ここはガラスではなくアクリを入れる予定です(網戸と雨戸は考え中)


そうこうしている間に待望の畳が出来てきました


さっそく仮置きしてみます
ホントはもう少し使い込んで焼けた感じの色がいいんですが、まあそのうちすぐになるでしょう

畳は部屋が出来てから、それに合わせて作ってもらうのが本来の順序なんですが
特注サイズは割高になるので、88㎝×176㎝の関東間の規制サイズで作ってもらいました

部屋自体はそれより少し広いので、周りの隙間に同じ厚みの角材を入れて畳よせします


炉も入れてみます
畳のカットサイズが一尺4寸の424ミリというのは、畳屋さんが教えてくれました
それにしても今回は色んな人に教えてもらってます(^^;)


畳の中に入るとやっぱり絵になりますねー♪
炉縁は数種類を作って、掛け軸の様に雰囲気に合わせて使い分けるのも楽しいかも

 
雪見障子も入れてみましたが、お茶会の時は全部閉めて閉鎖的な空間にした方がいいかもしれません
お茶会以外の時は、畳の上に難燃仕様のカーペットでも敷こうかと思っています



今月はメンバーの手伝いのおかげで、思った以上進みました
(というより殆ど作ってもらった。腕は自分より上なので(笑))

ここまでできると早くびわこで本組して、
壁塗りと仕上げをしたいもんですが
まあ続きは来月です(それより仕事はホントに大丈夫か?)