DIY
 10月5日〜8日


先月の大雨で自宅のベランダから雨漏りがしてリビングの天井にシミが付いてしましました

築20年近く経ってベランダの床セメントの防水機能がだんだんなくなって雨水が染み込んだのでした
ベランダ用の防水塗料を買ってきて何回もローラー塗りして直ったんですが、天井のシミは多分とれません

そこでこれを機会に前からやらなければと思ってた工事を思いきってやることにしました

それは以前同じリビングでやった耐震補強です



耐震補強は普通は2階の壁や屋根を支えてる一階の壁、特にの揺れの応力が集中するコーナーを補強するんですが
(例えば箱を押しつぶすと必ず端から壊れるように力はまずコーナーにかかるんで、そこをL型に補強すると壊れにくくなる)
ウチの家は一階と2階の壁がなぜかずれてるので、2階の外壁の真下は部屋の中、ちょうどそのシミの位置なんです
                                                             (だからそこが雨漏りしたんです)

もちろん代わりにそれを支える柱や梁が入ってるはずですが、柱と梁だけでは揺れで抜け落ちる可能性があります
つまりここがウチの家の一番のウイークポイントで、前回部屋の中央を補強するより先にここからやるべきだったんです

・    ・    ・

・・と、いうことで着工!

まず前回と同じように壁と天井のボードをカットして中の柱と梁の位置を測ります(これがけっこう大変)

    

やはりここがこの家のポイントなのか大きな梁が入ってました。

今回この梁とそれを支えてる柱を前回と同じ仕切り壁と垂れ壁で補強します

市販の耐震用金具もありますが、取り付けがけっこう大変なのとそれを隠す手間が必要です
でも仕切り壁ならそのままでOKなんです




測ったサイズに合わせて仕切り壁を三分割で作ります
ツーバイ材で枠を組んで片面だけに構造用合板を貼って、裏は貼らずにカットだけしておきます

   


それを壁と天井の溝に差し込んで貼ってない裏面から躯体の柱と梁にボルトビスでしっかり留めました

  




両サイドを付けてから真ん中の梁パネルを入れて一体物にします



最後に裏の合板を貼って小口と切り口に仕上げ材をつけました



壁から1m程の位置に仕切りの壁ができたんですが、このままだとちょっとデットスペースっぽいので
いずれ裏の角にランプを付けて間接照明にしてみようかと思ってます




これでリビングには二枚の仕切り壁が付いたことになります
ここから見るとさすがに邪魔っぽく見えますが、中に入ると意外と違和感はありません




・   ・   ・

ところでよく「自宅のインテリアは凝ってるんでしょうねー?」と言われますが
実は建売で買ったまま中はほとんど変わってません。前の仕切り壁も白ペンキを塗ったまま放置

いわゆる”紺屋の白袴”ってやつで、プロの大工さんが自宅は殆ど建売を買う気持ちがよくわかります
                                                  (まあその分琵琶湖で発散してるんですが)

でも一番居る時間は長いので、せめて出来るだけの安全は確保したいんです



それにしても前にも言ったけど、なんでこんな設計になったんだろう。
まあ当時は間取りしか見てなかったので仕方ないんですが、今だったらきっと設計変更したはず
とんだ二度手間でした




9月23日


おやまのおうちに付けてたサッシがもう一組あったので、また窓枠を付けて使えるようにしました





おやまの窓は、最初が普通のサッシだったんですが、それをまず手作りの出窓に変えて、
次にまたそれを外してサンルームを作った(2回も)ので、窓が二組余ってたんでした

      

サンルームはもちろんでしたが、出窓は付けてみると部屋がいきなり広くなって驚いたものです
横の壁ではなく、なぜか窓の位置までが部屋の広さに感じるんですね




今回の窓はお義兄さんの畑の物置につけることにしました

前に収穫の手伝いに行って物置で雨宿りした時、窓がなくてとても蒸し暑かったからです

before





after




電気がないので手ノコで開口するのが大変でしたが、窓をつけるとただの物置がいきなり”部屋”変わりました

「これで畑仕事の休憩もここでできるなー」と義兄も喜んでました





ギャラはもちろんとれたての秋茄子です♪







6月23日


姉の旦那さんは休日に近くの畑で仲間と野菜作りをやってるんですが
今度そこに物置小屋を建てたいので、できるだけ簡単に作る方法を教えてほしいといわれました

ただ地主さんとの約束で簡単に撤去できるようなやり方が条件だそうです
それならばやっぱりパネル工法でしょうということで、今回教えながら一緒に作ることになりました

とりあえず簡単な絵を書いて、壁と屋根の各面ごとにパネルの大きさと分割を決めました。
中の広さは270cm×180cmの3畳です

    

さらにイメージを伝えやすくするために、スチレンボードをカットして模型を作りました





立て方をシュミレーションするために、バラした部材をもう一度建てる順序で組んでみました

   

床の上に4面の壁パネルを一組づつ立ててから、屋根パネルを乗せます
屋根は一番簡単な片流れにしました

    


形がイメージできた所でさっそく横のガレージで製作開始です
作る前に理解することでずっと効率が上がり、何をやってるか分かるんで作業も楽しくできるんですね

経験上小さな小屋を作る時は多分このやり方が一番簡単だと思うので、作り方も紹介したいと思います


まず角材で枠を作ってからパネコートというベニアをボンドとビスで留めていきます
角材は今回は一寸角の細いものを使いましたが、これをツーバイ材にすればツーバイの家ができるんです
                        (10uを超えると確認申請がいりますが、おやまのおうちはこのやり方で作りました)

パネコートは型枠用の材料で、コーティングされて耐水性があるので普通のベニヤより長持ちするはずです
一枚90cm×180cmですがカットする手間を省くため、なるべくそのまま使えるサイズにしました

    

なんで枠が必要かといえば、パネルをしっかりさせるのと、組み立てる時にビスをうつネタになるからです

    


壁と屋根の分を分割して合計14枚分作って事前の製作は完了です

あと、基礎用のブロック12個と砂利、大引(床下の柱)と道具等、なんとか一回で積めました

    



・   ・   ・   ・

6月24日


次の日、天気も良かったんでさっそく現場に持って行って組立をやりました


まず基礎作りです

大引の切れ端で作った地固め(?)でトントン付いて土を固めてからブロック下地の砂利をまいて固めます

     


ホントはコンクリで固めたいんですが撤去のことがあるのでブロックは置いただけです
台風で小屋が飛ばされないように重さが必要なんで、出来た後に床の上にもブロックを置こうかと思います

大引は左右のレベル(水平)が重要なんですが、ブロックだけでぴったり合わせるのは難しいので
隙間に塩ビ等の腐りにくい板を挟んで高さを調整してからコーキングで留めます

     

防湿用のシートを引いて防腐剤を塗ってから少しでも重さをかせぐために針金でブロックを留めました




次は垂木を並べてベニアを打っていくんですが、今回は二重張りすることで省きました
一枚目を裏向きに貼ってから、二枚目は一枚カットして繋ぎ目をずらしてから表向きにビス止めします

     


床が出来たところでいよいよ壁を立てていくんですが、現場の作業は床作りが一番大変なんで
実はもうこれでほとんど出来たも同然なんですね。建てこみは多分あっという間にできるはずです

まず側面の壁パネルの2枚分を床の上に置いてコースレッドビス(半ねじ)で合体します
それをとりあえず横に置いといて次に後ろの壁の三枚を同じく一枚に合体します

     

その2組をよっこらしょっと立ててビス止めします
今回は人が多かったので組んでから起こしましたが、一人の時は一枚ずつ立てていきます

     

屋根パネルは一枚ずつ上げながら全部合体してから、左右を調整してから壁パネルに留めます

最後にドアを付けて、屋根と壁の継ぎ目とビス頭をコーキングして完成です

撤去する時はコーキングをカッターで切ってビスを外せば元のバラバラにできます

    

物置小屋なので窓は無いんですが、屋根に明かり取りのアクリの天窓を付けました

     



でも本来これは下地の状態で、ホントの家ならこれに外装したり屋根材を貼ったりするんですが
まあでも畑の緑と同系色(?)なんで、なんとなくこのままでも合ってるような気もしないではない・・カナ?





ちなみに材料代は、パネコート¥1100×21枚、角材¥300×30本、ブロック¥100×12個
大引3本、ビス等、合計4万円位で、かかった時間は3人で準備と製作で一日、組立は半日位でした






5月10日


姉家のお隣りに空き巣が入ったそうなのでキッチンの窓の外にアイアン格子を付けました

     

前に作った隣の部屋と同じ6ミリの丸棒と13ミリのバーを組み合わせて作っています
防犯用にしては少し細いのですが、外の景観のじゃまにならないようにしたいとのことです

   

スリガラスで外が見えなかったころは植物も枯れかかってたのに今は特に何もしてないのに元気だそうです
都会の住宅地の真ん中とは思えないほどで、この緑がここの一番のおもてなしだそうです(何と安上がりな)
よく鳥がやって来るので、いつの間にかバードウォッチングが趣味になったというおまけまでついてます


  






6月27日


おやまのおうちの自治会のお知り合いからウッドデッキが腐ってるので作り替えてほしいと連絡がありました
ウチ自体は家も売ってしまってもう自治会員ではないんですがせっかくの依頼なんで行ってきました

先日下見したらまだまだ十分大丈夫で全部作り替えるほどでは無かったんで、
一番傷んでいた所だけ補強することにしました


   

天板を支えてる根太板を増やして補強するつもりで材料を持っていったんですが
なんとカットするための丸ノコを忘れてきてしまいました。

さすがにこの枚数を手ノコで切るのは大変なんで困っていたところ、
ふと遠くに見えるおやまのおうち(今は買った人のおうち)に車が停まってるのが見えました
買主のTさんとはその後連絡しあったことはなかったんですが、ひょっとして持ってるかもと思い
思い切って訪ねた所、やっぱり持っておられて快く貸してもらいました

工事が無事終わって丸ノコを返しに伺ったら、ぜひお茶でもと言われついつい上がりこんでしまいました
その後なんと数時間もいろいろ話し込んで、やっと出たときはもう真っ暗になっていました
なにを話したのか今ではよく覚えてませんが、とにかくおうちがとても気に入ってるそうで安心しました

それにしても売主と買主が一年後にそこで会うことなんてあまり聞かないし
”ひとのおうち”になった場所で”およばれ”してそこに居るのはなにか不思議な感じでした

いろいろ改装プランも考えてるそうなんでその時はぜひダンナさんの”お手伝い”をしたいと思ってます

    



 


                                                      





12月14日〜12月18日



自宅の正面には、一面ウッドデッキの大きなベランダがあります

これは建ったすぐにいつもの大工さんに作ってもらってとても気に入ってたんですが、さすがに15年以上経って
差込の穴が腐ってきたり色々痛んできたので、仕事も一段落したし思い切って架け替えることにしました

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家自体は間口が5M位の細長い典型的な都会の小さな建売住宅です
外溝は節約して自分達で床に自然石タイルを貼ったり、流木の立水栓やブロックに漆喰を塗ったり色々DIYしました
                                                                        (DIYコーナー参)
この場所は庭ではなくいわゆる”建ぺい率”の残りスペースでいつもは車を止めてるのでベランダを庭代わりにしています


ベランダを撤去すると明るくなったけどあまりにもイケイケでリビングからも前の道が丸見えです
奥の柱と梁は十分生きてたのでそのまま使いました。雨が直接あたる所とでは痛みの差が全然違います

      

今回はいつもの大工さんなしの自社工事なので、無理をせずに一回りサイズを小さくしました
でも今年は仕事で色々ウッドデッキを作ったのでみんなも慣れたもので作業も順調に進みました
前回の教訓で梁と大引きは差込にはせず、メインの梁の天には雨よけのカバーをつけました
これだけで経験上、数年以上耐久性に差がでると思います
    

after

小さくしたことで門周りも明るくなりました
耐久性だけでいえばアルミ製とかになるんでしょうし(木にそっくりなのもあるようですが)
木のベランダなんかウチ以外今ではほとんど見かけませんが、この風合いはやっぱり捨てがたいのです
木工屋だし
     

  元々奥のガレージは自宅ショップにするつもりで木の扉を付けたりある程度内装もできてるんでたまに工房と
教室に使ってはいるんですが、これを機会にぼちぼちお店も当初の計画どうりこっちに移そうかと思っています
でも今のお店もせっかく内外装がいい感じにできた所なので現状復帰のために壊すのは惜しい気もします。お金もかかるし。
だれかそのまま何かに使ってくれる方がいればいいんですが・・



手摺の前にプランターを並べるとリビングから見える小さなお庭です。道からのプライバシー効果も兼ねてます



冬に朝日が入るように手摺の桟を日の出の方角にあわせて少しななめに付けています
   


今回は防腐剤の色を薄めにしたので”ユメちゃんカラー”で保護色になっています(これでカラスにさらわれない?)

      




9月21日〜23日


9月21日〜23日


連休を利用して自宅のちょっと大掛かりなDIYをやりました

ウチの家は間口の狭い細長い形でリビングもキッチンスペースとつながった細長いワンフロアになっています
建築時にはそこに一部仕切り壁を付ける設計だったはずなのに、出来てみるとなぜか省略されてました
でもまあ広々としてこれでもいいかと、結局そのままになっていました

ところがその後、姉家や田舎の実家の耐震補強をするために色々勉強していくうちにどう考えても
この間取りには無理がある様に思えてきました。
試しに簡単な強度計算を市販ソフトでやってみるとやはり横揺れに対するバランスが悪いようです
そこで建築時の構造図を見直してみると、やはりリビングとキッチンの間にメインの柱と梁があったので
それを補強する壁量を確保するために、その下に仕切り壁と垂れ壁を付けることにしました


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冷蔵庫手前の窓の横に柱と梁があるはずです
ちょうど天井にダウンライトがあったので、はずして中を見てみるとやはりその位置に大きな梁がありました
ということは、それを支える柱も図面どうり両方にあるはずです

     

単なる目隠しや飾りのためだけの間仕切りならそのまま仕上げ材の上から付けるだけでいいんですが
今回はあくまで耐震が目的なので、柱と梁本体に直接付けなければいけないので、まず表面のボードをカットします




次に、その隙間から柱と梁本体の実際の距離を測って、それに合わせた補強壁を作ります
使った材料はツーバイ材をネタにした枠に構造用合板を両面張りの、いわゆるツーバイ工法の家と同じものです
強度は十分なんですが大変重いので3分割で作りました

        

ところが、片面だけ合板を張ったものを車で運んでたら、なにか変なにおいがします。
そこでよく調べてみると、せっかく張った合板が本来F☆☆☆☆のはずがF☆しか付いていません
☆の数はシックハウス適合の印なので、1つしかないものは屋内では絶対使えません
しかたないので、すぐに取替えたんですがすでにボンドが固まりかけててはがすのは大変でした


なんとか作り直した壁パネルをカットした隙間に押し込んで、がんがんにビス打ちして留めます

       

分割した所には一体になる様に補強のネタを入れてから裏面の合板を張ります
入り口側は比較的強度が必要ない方なのでニッチも付けました

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できてみると全然圧迫感も無く、ちょうどいい間仕切り効果でリビングも前より落ち着いた感じになりました
作る前に色々シュミレーションしてサイズを決めた甲斐があったし
なにより家を支えてくれてるんだっていう感じが目に見えて何か頼もしい気がします


これでずっとやらなければと思ってたことが、やっとできてちょっと安心しました
それにしてもどうして最初の建築の時にできなかったんでしょうか?・・今でもよくわかりません(手抜き?)
仕上げの前ならずっと簡単にできたはずなのに。






7月29日


おやまのおうちが無事売れたので、引渡しのため最後のかたづけに行ってきました
広告を出して最初に見にこられた方が買われ、実質一週間で決まって不動産屋も2番目の記録だと驚いてました。
執筆によく使ってた物書きの友達は「せっかく完成したのに・・」と、ちょっと残念そうでしたが、
壁の漆喰や横の雑木林などウチが思ってるのと同じ所を気に入ってもらってホントによかったです

 

     

”使った”というより”作った”という事の思い出ばかりですが、ホントに色々勉強になりました


      
                                   お互いのお気に入りの場所で珍しく記念撮影を撮りました(たぶん初めて)
                               ”おやまのおうちフォーエバー”ですね





5月10日


久しぶりにおやまに行きました

去年作ったサンルームからみる新緑は予想通りきれいでした


          




横の50坪程の空きスペースはとりあえず自然の林のままにしてて、行く度に剪定マニアのヨメがパチパチ切っています
もう少し伸びたら枝ぶりのいい木を残してバランスよく間伐していけば、きれいな雑木林にできると思います

               



サンルームに入ってしまったため、切らなければいけなくなった柿の木も新芽が出てました
ここの木々はたとえ切っても日さえあたれば必ず復活します

 



でも”おやまのおうち”もこのサンルームでほとんどやり尽くした感があって、ちょっとつまらないです






3月22日



またまた姉家のリフォームの続きです

和室の履きだしの外は去年よしずと花台を使って簡単に和風装飾したんですが
手前の建具は古いサッシのままだったので、のれんで隠したりしてました

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でものれんを付けると暗くなるのと、せっかくの外の装飾もサッシを閉めると見れません
そこで、できる自信は無かったけど思い切って”障子”を作ってみました


さすがに建具は難しかったけどなんとか”大道具”レベルのものはできました(注文はしないでください(笑))

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座って見ると装飾した所だけ切り取って見える位置に窓(アクリですが)を付けました
これで冬でも閉めたまま外を見ることができます(ちょっと遅かったけど)

それにしても、最初から比べると同じ場所とは思えないほどずんぶん変わったもんです(我ながら)

      




サッシの素材感にはいつも悩まされるんですが、今回横にある窓のサッシには木目シートを貼ってみました

        

あまりテカテカしてないマットなシートを使うと、少しは本物っぽくなるので塗装するよりお手軽かも

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 雨戸が無かったので外にアイアン格子を付けました。姉のリクエストでなんと中華模様です(なんちゅうセンスやねん)






2月25日


”安全のはなし”


先日、仕事関係で安全講習を受けたので、今日は木工作業の中で一番大事な「安全」について
自分の経験から気の付いた事を書いてみたいと思います

カッターやノコギリなどの手持ち工具もまちがった使い方をすると危ないんですが、バンドエイド位で済まない
事になる可能性がありもっとも気を付けなければいけないのが、やはり電動工具だと思います
特に今はホームセンター等でごく普通に売ってるので、初心者の人でも簡単にあつかえるように思えますが
中には、かなり危険なものがあるように感じます

ちなみに自宅の工房には、ヨメと教室のお客さんのために工具使用の注意事項を提示してます
(基本的に、ウチではお客さんは危険と思われる電動工具は使わないようにしてます)




危険度(注意するレベル)の高いものはやはり切削、つまり切る道具だと思います
そして(チェーンソー等の特殊な物を除いて)一番ランクの高いのが、「丸ノコ」でしょう

種類としては大まかに、手持ちの丸ノコ、卓上(スライド)丸ノコ、テーブルソーがありますが、
その中でもテーブルソーはDIY大国のアメリカでは9分に一人ケガしてそうで、最も危険度の高いものだと思います
特に下から歯の出てる昇降盤タイプの物は構造上回転してる歯の近くに手を持っていかなければならず、
キックバック(歯と材料が挟まったりして跳ねたりする事)も起こしやすく、又そうなってもすぐにスイッチを切れないため
とても危険です。自分でもあまり使いたくないほどなので、初心者は絶対使ってはいけない物だと思います

次に危険なのが、意外と手持ちの物で、ノコ本体が固定されてる卓上タイプのほうがまだましだと思います
ただ長い材を切ることは出来ないので、特にワンバイ等細めの物を縦割りする時は
ホームセンターのパネルソーでカットしてもらうことをおすすめします。


どうしても手持ちの丸ノコでカットしなければならない時は、必ずクランプ等で材を押さえて
工具の前に手を置かないようにして、ノコがぶれない様にしっかり支えながら慎重にカットします


     

あくまで中級者向きですが、丸ノコの直線カットによく使われるのが板を2枚合わせた簡単なガイドです
プレートの幅だけずらした板の端を、カットしたいラインに合わせてスライドさせることでまっすぐ切れるわけです
ただこの時あまり歯を出しすぎると(接地面が広くなって)キックバックしやすくなるので板の厚み分だけ出します
切ってる途中にラインからハズレても無理に戻そうとせず必ずスイッチを切ってからバックさせてゆっくり切り直します
もちろんクランプで留た方がいいのですが、どうしてもじゃまになる時は直接ビスで留めたりします
裏にスベリ止めシートを貼ればより安全だと思います

同じガイドはジグソーにも使えるので、時間はかかりますが初心者の方は丸ノコよりジグソーの方をお勧めします


        

それとノコに限らず電動工具を扱うとキリクズが勢いよく飛び散るので、なるべく保護メガネ等をした方がいいと思いま
自分は普段からメガネをしてて、さらに”五木ひろし目”であるにもかかわらず、ゴミが入ることはしょっちゅうです
ついでにこれはあまり意味が無いかもしれませんが、腕時計は左手に内向きに付けています。


電動工具はとても便利で、そのおかげで木工やDIYが女性の方にも身近なものになったことは確かなんですが
便利な物ほどリスクも高いといえるわけで、その危険性を常に意識して使う気持ちが必要だと思います

つまり技術や機械的なこともそうですが、ホントは気持ちとか精神的な面が一番大事で、
冷静に集中してる時はめったに事故(ケガ)などしないものです。
運転と同じで、あせったり、逆に慣れたりして気が入ってない時が実は一番危ない時なのです



”安全”については経験上まだまだ気の付いたこともあるので、いつかまた続きを書きたいと思います





12月28日


お山のサンルームがほぼできました
今回は窓枠も全部白に塗りました。一部まだ途中ですがいい感じになりそうです




きっかけになった”くるみの木”のオーナーさんの所にはとても及びませんが
今度は4帖ほどに広くなったので、やっとここでお茶もできそうです。

それにしてもサンルームって不思議な空間です・・
早く春になって白い窓越しに外の緑を見たいものです





屋根を貼ると思った以上に暗かったので、2度手間だったけど無理言ってもう一度開口してアクリで天窓を付けてもらいました

もの作りはリズム(ノリ)が大切で、普段よく感じるんですが、いかにうまく”乗せてくれるか”が使う人のポイントだと思います
気持ちよく作る事がいい仕事にもつながるので、できるだけそれに水を差さない様に自分でも気をつけてるつもりでしたが・・

しかし技術はもちろん、こういった変更にも気安く対応できるのが彼のいい所です。たださすがに少し気はつかってしまいます
でもたまに自分が彼の仕事を手伝う時もあるのですが、その時は逆に彼が気をつかってくれます
僕らの世界では、世間とは違って実際に手を動かして作るもんがいつも一番偉いんです!(笑)

        

天窓を付けると驚くほど明るくなりました。印象的には同じ大きさなら窓の3倍以上の採光効果がありそうです


道側に面する右の壁は板張りにしてプライバシーを確保しました

お山ではもうすでに雪が積もりかけてて、タイムリミットギリギリで間に合ったっていう感じです
これで当分は行けなくなるので、次は来年の春ですね

        






12月15日〜12月22日


・・と、いうことでおやまにサンルームを作ることにしました(きっかけは12/10で)

前に作った5角形もかわいいと言われてたんですが、狭かったのと下のウッドデッキが腐ってきたので、
取り替えるついでにサンルームもやり替えることにしました

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ホントは暇になったら自分でボチボチやろうと思ってたんですが、たまたまいつもの友人の大工さんが
1〜2週間位体が空いてるのでなんかない?と言って来たので、それはチャンスと思いやってもらうことにしました
彼は普段はフリーで全国を飛び回ってるんですが、例年今位の時期はシーズンオフで少し空くので
いつもそれに合わせてなにかやってもらってます。去年は姉家の改装を手伝ってもらいました
彼にとっても”農閑期”にできる仕事はありがたいそうです
(でも元々おやまは忙閑の大きい業種ためメンバーの仕事のすきまを埋めるためでもあったのでちょうどいいんです)



とりあえず前のをとっぱらって床を張り替えます

   


前のに使ってた窓枠とドアは再利用してそのまま使うので、そのサイズに合わせて壁を作っていきます

    

出来上がりが楽しみですが、雪が降るまえになんとか仕上げたいものです




11月5日

”手作りできないもの”のはなし


半年ほど前からトイレの水洗タンクの中にある止水弁のフタがひび割れして水がいつも少し漏れてたのですが
先日それがついに完全に2つに割れて水が止まらなくなってしまいました
とりあえず壁際の元栓を10円玉で止めたり開けたりしながら使ってましたがめんどうなので直すことになり
「クラシアンにたのもうか?」と言うヨメを「こんなの簡単、簡単、たかがフタいっこだし!」とミエを張りました

     

ところがホームセンターで割れたのと同じふたをさがしてもどこにもありません。メーカーから取り寄せるのも無理っぽいし
ホントはここであきらめて、ふただけではなく全部取り替えればよかったのですがそうすると5千円近くします
壊れてるのは小さなフタだけなので、なんとかそれだけ替えて、いつものように安くできないものかと思い
とりあえず代用できそうなネジの付いたものを5コほど買ってきました(こわれた部品を持ってくのを忘れたので”てきとうに”)



まあ同じ水道関係の部品なのでどれかはかならず合うはずとタカをくくってたのですが、なんと全部合いません(ガーン)
それも5コすべてのネジのピッチ(山の間隔や大きさのこと)がちがうのにはほんと驚きました(おそるべし水道業界?)
5コのフタですでに2千円ほど使ってしまったのに・・
でもここであきらめたらDIYアドバイザーの名がすたる(?)と思い、色々考えたのですが
さすがに専門の機械なしにネジ切りしたフタは作れません。


ちなみに余談ですが”ネジ”というのが日本に最初に現れたのは、”鉄砲伝来”の時の鉄砲の部品だったそうです
鉄砲は当時大変高価だったので、ある戦国武将がなんとかコピーできないものかと思い分解させてみると
”ネジ(ボルトとナット)”によって組み立てられてたのです。そこでおかかえの刀鍛冶に同じ物を作れと命じたそうです
そんな無理な!と思うのですが、それでもなんと、オス側(ボルト)はなんとか作ったそうです(ほえー)
でもさすがにメス側(ナット)はできなくて、その刀鍛冶は切腹したそうです(たぶん)
まあ刀も同じ鉄でできてるので、ということだっだんでしょうが、ムチャなはなしです


ということでネジは作れない(?)ので、「なんとなく」一番あいそうなエンビのフタを加工して代用することにしました
バンドソーで同じ厚みにスライスして漏れ止め用にシールテープを巻いて付けてみるとピッタリ収まりました


     



     

これでバッチリ!予算も4個ムダになったけど全部買うより安く収まって、なんとかダンナのメンツも保てたと思い
勢いよく元栓を開けると、フタの隙間から水が噴き出してトイレの壁が水びたしになってしまいました
ウーンやっぱり”ネジ”は難しい・・・


結局、簡単なボールタップのセット(3500円でありました)を買ってきて元から付け直すとあっさり直りました

    


「簡単に見えるものほど難しい」という教訓と共に、”手作りできないもの”もしくは”作ってはいけないもの”
が世の中にはあることを改めて教えられたのでした(あたりまえ)


・・・ところがいつもそれを忘れてやって(作って)しまい今まで何度痛い目にあったことか・・
こんなことはじつは日常茶飯事、氷山の一角

でもまあその数々の失敗からわかったことも多いのですが


PS:ネジの歴史について記憶が定かでなかったので、もう一度調べてみるとやっぱり違ってました
ホントはコレでした
な、なんとメス側もできてたのでした。人間ってすごい!
刀鍛冶師の名誉にかけて、訂正しておきます





8月6日


お仕事が一段落したので、家の中の小さなDIYを、ふたつほどやりました


一つ目は、お風呂場の窓に防犯用の格子の取り付けです

ジャロジー窓は一般には防犯には優れてるといわれてますが、どうみても私にはニッパーひとつで
簡単にはずせる様に思われてなりませんでした

そこで13ミリのフラットバーと6ミリ丸棒を溶接した鉄の格子で内側からカバーする事にしました
強度的には完璧とはいえないかもしれませんが、あまり太いので作ると、ほんものの鉄格子の様になってしまうし
こわす時間がかかることで泥棒さんのやる気をなくすのが目的なのでこれくらいで十分だと思います
お風呂場なので、一応サビ止めしてから塗装しましたが、まあ錆びてきたらまた塗ればいいと思ってます

       

サッシの枠に内側からタッピングビスで留めます




網戸は枠の内側にスポンジのスキマテープを貼ってから、上下をプラスチック棒を両面テープで留めて押さえました
この時、上の棒を下より太いものを使えば、網戸を持ち上げて取り外しできるので掃除する時等便利です

    






二つ目は、リビングの窓の手摺の取り付けです


リビングの出窓の外には、勝手に生えてきた木があるのですが、あまり茂るとお隣さんにも迷惑なのでたまに剪定してました
ただ2階のため、出窓の棚に乗っかって切るのはかなり危険な作業なので、落ち止め用の手摺を付けることにしました


棒は32ミリと25ミリのステン巻きパイプにすこし梨地(ザラついた)の白のダイノックシートを貼った丸棒を使いました

手摺は付いてるとそれに体重を掛けるため、取り付けが不十分だと逆に危険なものになるので、しっかり付ける必要があります
そこで受金具は、メインになる上の方は、たくさんビス止めできるものを作りました。下は既成のものです
取り付けた壁がビスのよくきく所だったのでしっかり留めることができました。もちろん棒の取り外しも簡単にできます

        




剪定作業も以前よりだいぶ安心感があります






これでちょっとだけ又おうちが安全快適になったかな







7月23日


その後ますます欲がでて、”縁台"もほしいということになったので、2×4材で作ってみました
以外と簡単なので(また?ホント?)作り方もいちおう載せます


まず奥行き分の長さにカットしたツーバイ材を水がたまらない様に少し隙間をあけて並べてます
小さいウッドデッキを作るようなものですが、天板は横より縦に並べたほうが和風っぽいと思います
つなぎの板を端から7センチ位の所に65ミリ半ネジのコースレッドビスで、1枚につき2本ずつずらして留めます

    


脚の長さにカットした板をつなぎ材に向かって75ミリのビスで留めてから、補強のためにもう一枚間にいれます
更にひっくり返して表からも留めれば脚の強度は十分です。長さが長いときは脚の数を増やします
仕上げに角を面取りして、軽くサンディングすれば完成です。
今回は白木のままで防水材(パワーテック)を2度塗りしました

  


2×4材とビスだけで作れるのが作りやすいポイントですが、まっすぐカットするには卓上丸ノコのほうが便利かも
今回使った2×4材は1.8Mのが10本、材料代は約3000円でした



   




  






7月21日


姉家の和室のはきだし窓の外は車庫スペースをはさんで古びた鉄柵があり、あまり景観がよくありませんでした
ここは最初から気にはなってたんですが、ずっとそのままだったので、とりあえず簡単にやってみようと思いました



befor
             




今回は和風なので前にヨメの実家の坪庭で使った竹パネルを背景にしようと思ったのですが、
予算が「3千円!」しかないので、しかたなく1枚500円の”よしず”を2枚使って代用しました
とりあえずこれでもたぶん2〜3年はもつので、朽ちてから竹のものに変えたらいいと思います

残りの2000円で適当に和風っぽい鉢植えを買って並べてみると、けっこうそれらしくなりました


after
     



ホントは下も玉砂利を石で囲ったりして地植っぽくしたいのですが、車が入るので30センチ幅しか使えません
そこで急きょ余りものの板を使って花台を作ってみました。
左右不均等の段差を付けることで立体感をだせるし、いろいろ並べ替えて楽しむこともできると思います

  






7月11日


ヨメさんの実家の足の弱い母のために、玄関の踏み台をヨメ本人が作りました
ちょっとした工夫ですが、これだけでもすごく楽になったそうです。DIYの原点のようなものですね

TVのリフォーム番組を見てると、そこまで大改装しなくても・・と思うことがよくあります









6月12日

東京から仕事仲間が遊びに来たので、おやまに泊まりに行ったついでに
ウッドデッキが朽ちてた所を二人で張り替えました。
もともとは、幅の広い板を貼っていたのですが、値上がりしてたので、9センチ幅の一番安い
2×4材を貼りました。こっちの方が水が溜まりにくいので、いいかもしれません

とりあえず、ここはこれで5年位はだいじょうぶかな。
でもまだ他の所もいたんで来てるし、なんか”いたちごっこ”のようです


   





アイアンを教えてほしいと言うので、二人で小物を色々作ってみました

    


おみやげに、曲げる時に使うひっかけ棒のセットを作ってあげました
帰ってから東京でなにか作って売ってみればおもしろいかも






5月23日


嫁の母が暮らす実家の、横にある路地は、坂なのにちゃんとした階段がありませんでした。
最近は足もだんだん弱ってきてるので、思い切って階段を付けることにしました
いろいろ考えた結果DIYでやるとしたら、やっぱりブロックを使うのが一番簡単で、安いと思いました


  befor
              


  after
               

8cm厚の一番薄いブロックとレンガタイルを組み合わせて、なるべく段差を揃えるようにしましたが、
それでも無理な所は、砂利を混ぜたモルタルで埋めました。コテが使いにくかったので、結局
ゴム手袋をした手でならしました。材料は砂とセメントを別に買ってモルタルを作れば一番安いのですが、
手間と労力を考えると最初から混ざってるインスタントセメントを使う方がずっと楽だと実感しました。
ホームセンターで買った材料代は1万円位ですみました。
しかし土建作業は、やっぱりたいへんです。夏は絶対無理だと思いました







5月20日


改装した姉の家のリビング用にテーブルセットを作りました。


     
テーブルはウッドデッキに出せるように折りたためます


        
椅子は既製品のものを、少し古っぽくするために、角をけずってから塗り替えました。


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