Q&A

お店でよく聞かれることや、作り方の紹介をします。
手作りのテーマは「安く、簡単、ちょっとオシャレ」で、ホームセンンターで
揃うものしか使っていませんので、是非ご自分でも何か作ってみてください


Q、 ここは、何屋さんですか?
A、 看板が小さいのか、今でもたまにカフェと思って入ってこられる方がおられます。

一応、手作りの木工と雑貨のお店ですと答えてるのですが、なかなか説明するのが難しいのでこのホームページを作りました。

ただ「木工屋」としたのはたまたまで、実はまだはっきり「何屋」なのかいえない所もあります。
一番よく使うのが、木なのでそうしたのですが、けっして「本物」の”木工家具屋”といえるほどのものではありませんし、ましてやアイアン作家でもありません(すみません)

本当は家族や自分のために生活に必要なものを、手作りした物がいちばんいいものだと思うのですが、
現実には、なかなか忙しくてできないパパの代わり(?)や、昔の様に生活用品や雑貨を”おあつらえ”で気軽に作ってくれる職人さんが町にいたらいいなと思ってます。

ただ、実際にはそれがどんな形がいいのか、今はまだお客さんの声を聞きながら探していこうと思っています。たぶんそれも目的のひとつだと思うので。


Q お店を始めたきっかけは何ですか?
A 元々自然素材が好きだったのと、ダンナの仕事(ディスプレイ業)と趣味で、普段からいろんなものを作っ
てたので、そのノウハウや環境を、もう少し一般的なものに生かしてみたいとは思っていました

それでとりあえず自宅ショップでもしようかと思いガレージを改装してた時に、たまたま小物を置いてもら
ってた前代のお店(ビッグブルーハウス)のオーナーが、出産のためお店を閉めることになったので、と
りあえず引き継いでやってみようかということになったのです
ただ、いずれは元のガレージショップに戻したいとは思っています

又、お仕事では色んな意味で制約が多いので、その反動というかバランスをとるための”遊び”の部分も
あるようです



Q お店の名前の由来は?
子供達の名前からで、ちなみにこのホームページアドレスは、わが家の柴わんこの名前と誕生日です(わんこ用に子供がつくったページをそのまま使ったので)





Q, オーダーする時の注意点を教えてください
基本的には、サイズとデザインと色の3つですが、特にデザイン(形)はなるべく、イメージをわかりやすく伝えてほしいので、できれば簡単な絵(うまくなくてもいいので)があればありがたいです。
雑誌の切り抜きや写真等でイメージに近いものがあれば、より参考になると思います(コピーはできません)

又、自然素材の手作りのため、多少の寸法の誤差が出るときがあるので、絶対にサイズを守りたい箇所があれば、特に教えておいてください
(サイズも納期も、”ピッタリ合わせる”というのは、実は大変コストがかかる事なので、必要以外をアバウトにすることで、安くすることができるのです)

後は、直接の打ち合わせでサンプル等を参考に、色々話しながら決めていきますのでなるべく具体的に伝えてください。
バランスや細かな仕様は、こちらで考えますので、どうしてもイメージの固まらない時は、ある程度は”おまかせ”してください

もちろん事前に見積もりはさせてもらいます。(見積もりは無料です)
 納期は時期によって変わりますが(仕事の合間に作ってるので)、だいだい2か月前後必要かとおもわれます。どうしても急ぐ時は相談してください。
:忙しい時期や、オーダーがそれ以上たまって来た時は、一時的に受注をストップさせてもらうことがあります)

また、製作後に(こちらのミス以外でも)どうしても気に入らないという場合は,引き取らせていただきますが、なるべくそうならない様に打ち合わせの時に、できるだけイメージを合わせておきたいと思います.


Q 教室について教えてください
「教室」というほどちゃんとはやってないのですが(まだ”教える”自信がないので)、作りたいという方には、木・土曜以外に予約してもらって、自宅の工房(ガレージ)で、「いっしょに作りましょう」という感じでボチボチやってます。

教えるのはヨメで、いままで来た人はすべて女性です。製作例は”手作り作品紹介”コーナーに載せてますが、作られるものはやはり実用性のあるものが多いようです。

ほとんどの方は初心者ですが、材料のおおまかなカットは機械である程度しておくので、小さいものなら大体2〜3回で完成できると思います。
ただ最近はいきなり大物を作られる方が多いようです。

料金は、1時間500円プラス材料代ですが、いままでの製作例からいえば、トータル的にはオーダーした場合と、ほぼ同額になるようです。

場所は五月ヶ丘南(吹田市)でお店から自転車で10分位ですが詳しくはお店で直接打ち合わせしてください








Q 商品でよく使われてる「白板」の塗り方を教えてください
雑誌等でよく紹介されてるのは、塗ってから紙やすりでサンディングするというのが多いのですが、板壁など大きな物は、手間が大変なのでウチでは
”塗り残す”やり方をしています。

カンナのかかってないザラザラした杉の下地材(バラ板・ホームセンターで一枚100円/2m位)に水性ペンキを薄めずに布で塗ります。
この時余りペンキを付けすぎず、かすれさせるように塗れば、あのシャビーシック風になります。

板はなるべくカットせず長いままで、素早く塗るのがコツです。何枚か練習すれば感じがつかめると思いますが、塗り残しのかげんはお好みです。(板は濡れてることがあるので乾かしてから、表面に木の粉等が付いていればをよく拭いてから塗ってください) 
完全に乾いてから軽くサンドペーパーをかけて手触りを整えます。

棚等の作り物は、組み立てを終えてから、もう一度色を足したり、サンディングしたりしながら好みのバランスに調整してください。

ワンバイ等のカンナ掛けされたものには、うすめて塗るか塗ってから拭き取るやり方がいいと思います。

又、最初にオイルステインや、ブルー、グレー等の色を塗ってから白を同じように塗れば、一味違ったアンティーク風の板にできます

エイジング(ヨゴシ塗装、アンチではない)には色々なやり方があるし、マスターすれば、家具や建具等のアンティーク風な塗り替えに使えて便利です。
最近は、よく雑誌等にもやり方が紹介されてますが、あまりキマリは無くて何でもアリだと思うので、色々試してみるとおもしろいと思います

気をつける事としては、あまりわざとらしくなく、自然によごれた風にするたに、”手あと”をなるべく残さないことと、あくまでも”きれいに”よごすということでしょうか。

大きい所は、ハケを使う場合は、先に新聞紙等に塗ってみて、カスレる位まで拭き取ってから塗ったり、スポンジや色んなローラーを使ったり、別の紙に塗ったのを押し当てたりします。
小さい所はテッシュやパレットナイフ等で、実物にラフに絵を描くように塗ってから、サンドペーパーやスプレー等でぼかせば、より自然な感じになると思います。

イメージに近い写真があればそれを参考にして、一番近い感じになるやり方を、探してみてください。






Q アイアン小物の作り方について教えてください
鉄系もウチでやってるのは、いつもの”なんちゃって”で、「アイアンクラフト」というよりワイヤークラフトのワイヤーを少し太い物に変えただけのようなものなので、女性の方でもできるかもしれません

材料は、主に13ミリ幅のフラットバー(平鋼・100円/m位)、6ミリか9ミリの丸棒(80〜150円/m位)ですが、丸鋼より平の方が曲げやすいです。
大きめのホームセンターなら置いてます

使ってる鉄用の道具は、ディスクグラインダー(カット)、モンキーレンチ(曲げ)、小さな溶接機(接着)、の3つで、あと万力(たたく台兼用)があれば完璧です。他は木工の道具でほとんど兼用できます

曲げる時は写真のような簡単な道具を作って、その隙間に端をひっかて、モンキーで挟んで曲げれば、大きめのRなら手だけで曲げられます。
その時スプーン曲げと同じで「まがれ!」と念じるのがコツです(ホント)

カットして切り口を磨いて曲げるだけで、簡単にフック等ができます。
後はそれを組み合わせていくことで色んな物ができます。
接着は溶接がベストですが、場所的に無理ならロウずけするか、それも無理なら、金属用の接着剤か針金等で止める方法もあります(鉄筋の結束用針金は、細くて柔らかく素材感もいいので便利です(60円/束位)
塗装は外用以外は、ステイン塗りだけで鉄の素材感をなるべくそのまま残してます。

作り方の参考文献は、最近見つけた「日曜大工で楽しむ金属DIY入門」(西野弘章・著 山海堂)が分かりやすくてお勧めですが、かなりな”男の世界”です

:グラインダーや溶接は火の粉が散るので十分気をつけてください

製作例  ”花入れ” の作り方 
材料は、60センチの6ミリ丸棒、45センチの13ミリフラットバー、100均のガラス瓶と、それに合うおたまです。丸棒とフラットバーを曲げて、おたまの柄をカットしてフチを少し波型に削ります。
                  

S字型に曲げたフラットバーの下に塗装したおたまの皿をくっつけて、丸棒のスタンドから針金で吊るとできあがりです
 ガラスをとればキャンドル入れにもなるし、上から小さな電球を入れるとランプにもなります


Q 金属の接着に使う”ロウずけ”について教えてください
 
金属どうしを溶かして付ける溶接と違って、ハンダのように比較的溶けやすい別の金属を使って
接着するのを”ロウずけ”といいますが、いわばグルーガンの金属版のようなものです
溶接より強度は落ちますが、作業が安全だし、ちょっとした小物くらいなら十分だと思います




                   

比較的低い温度でできる、「万能強力ハンダ」(¥1.300/5本入)を使います
本格的な”銀ロウ”等より低温でできて簡単だし、強度も普通のハンダの3倍位はあるそうです(説明書より)
作業は鉄やアルミ板等の不燃材の上でします
まず接着する所をよくサンドペーパーで磨きます



                  

次に、くっつける形に並べて10秒ほどそこをあぶります。説明書には赤くなるまでと書いていましたが、
そこまでする必要はないと思います。(一部説明書と違う所がありますが、この方がやりやすいです)
バーナーは、なるべく細い炎がでるタイプのもので、小さくて自立できるものが扱いやすいと思います
(写真のものは、「プリンス」というメーカーで¥3.000位ですが、100円ライター使用の¥1.000位のもあります)

次に付属のフラックスを1,2滴たらします。ハンダはフラックスの付いた所にしか付かないので
強くするためにたくさん付けたい時は、広く付けてください


                  

ハンダの先を押し当てて、バーナーで溶かしながら盛り上げるように、付けていきます
2,3分で触れる位に冷めますが、急ぐ時は濡れタオルで軽く包むといいです
                                (ヤケドには十分注意してください)



                    

”くっつける”ことで色んなものができますが、重い物を支えたりする物にはやはり溶接等をする方がいいと
思います(ホントは溶接の方が簡単)。立体的に付ける時は、両手が使えないので仮止めするか、だれかに手
伝ってもらってください



 
    製作例      ”皿置き”を作ってみます   



             

4ミリと3.2ミリの針金を使います。この太さだとペンチでは切れないので、クリッパーで切ります。
その他の使った道具としては、右の画像にあるので全部ですが、あと”万力”があると便利です



                

曲げる時は、小さいものや先の方は曲げにくいので、長めのものを曲げてから端をカットするのですが、
”金折れ”という、L型のよくあるコーナー用の金具を使うと便利です




            

太い方の針金で、支柱とリングを作り、小さく曲げなければいけない部品は細い方を使います
もしそれ以上強度が必要な所は2本重ねたりします



     

接着は、"点"ではなく、必ず"面"で着けるのがポイントなので、そのような形に部品を曲げておきます
接着する所をサンドペーパーで磨いてから、結束線やクリップ等で仮止めをします。
少し火であぶってから、そのすきまフラックスをたらし、1.5センチ位にきったハンダをのっけて10秒位
あぶれば、ハンダが溶けて、そのすきまに広がってくっつきます
切り口をやすりで磨いて、好みの色で着色すればできあがりです


針金は、アルミのワイヤーでは柔らすぎるけど、アイアンは大変だしというものには、ちょうどいいかも。
また、ロウずけは、ちょっとした生活用品の補修等にも使えて便利です。
本格的な”銀ロウ”等にも挑戦してみてください


                   




                          
                                    





Q ”簡単梁”の作り方と、付け方を教えてください



  プチリフォームコーナーで紹介しているフェイクの梁は、杉板やワンバイ等で作ります
  軽いのでマンション等の部屋にも、簡単に付けられると思います


 
              
板を4枚、箱の様に組みます。板の幅や組み方で色んなサイズの梁ができます。
ウチではタッカーでバンバン打つのですが、無いときは、木工ボンドを塗ってから、カクシクギか、ピンパ
ネを使えば目立たないと思いますが、気になる様なら同色のパテで、クギ頭を埋めるといいです。

 長い梁を作る時は、板をつないでから組むのですが、裏に20センチ位の板をアテ板にして、つなぎ目
をずらして組みます。
 組んでから、エッジを少しラフにけずり、ステイン等で好みの色に着色してから、サンドペーパーを軽く
あてます。

長すぎて部屋に入らない時は分割して作り、内寸に合わせた20センチ位の箱を差込用の受けとして片
方に付けておいて、2本を差し込んでから、ビスを横から打って合体させます



         
  部屋の高さに合わせた柱を同じ様に作り、梁の内寸法にあわせた厚め(25ミリ以上)の板を”ダボ”
 として、ボンドとビスでしっかり付けます。
 柱を差し込んでから、ダボに向かって横から細いビスを打って固定して、ビス頭を同色のパテで隠しま
す。
 柱無しで、梁が直接壁から出ている様にするには、壁の下地のネタに、しっかりダボをビス止めする事
ができれば付けられますが、なるべく下から支えた方が無難だと思います
 

  
          
  太い柱を立てたくない時は、板を柱の代わりにして支えることもできます。
  この場合は、梁を固定してから、もう一枚下に板を貼れば、補強とビス隠しになっていいです




            
 柱を壁に付ける時は、3枚組でコの字に組んで、その内寸のベース板をまず壁にしっかり付けて  
(下地のネタを探してビス打ちするか、ボード用のアンカー等を使う) 柱を差しこんでから、ベース板に
向かってビス留めします。
 柱は、写真の様に薄くする事もできますが、厚い(太い)場合はなるべく梁を上に乗せる方がいいと思
います                          




       
  さらに補強と飾りを兼ねて、45度の梁を入れることもできます。付け方は同じです
  



   
  お店に「カンタン梁サンプル」を置いてますので、興味のある方は見てください





Q,フレーム付きニッチの付け方を、教えてください                       


壁の厚みの空洞を利用して、そこに棚を埋め込んで小さいニッチを付けます    
石膏ボードの壁は、カッターナイフでも抜けますが、付ける時の注意点を説明します 

      

           

今回は、玄関横の間仕切り壁に付けます      
まず、壁裏のネタ(柱や横サン)の位置を探します。軽くたたいて音の変わる所があれば、  
マチ針を刺して、つき抜けない所に裏のネタが、縦か横(もしくは両方)に真っすぐにあります。
この作業が、実は一番大事な所です(壁裏センサーというのもありますがホームセンターで5千円位します)
ネタ位置が大体わかれば、そこを避けて、付けるニッチを当ててスミ線を書きます


               

まずカッターで小さめの穴をあけます。この時Vの字に切ると切りやすいです
その穴から、スケールを入れてもう一度、裏ネタの位置を確認します



    

ネタが無いのを確認したら、大きくカットします。ここではカッターよりノコギリの方が
早くて楽ですが、くれぐれも電気の配線をいっしょに切らないようにしてください
また、断熱材が入ってるときは、ひっかかるのでカッターを使ってください
どうしてもネタに当たってしまう時は、横に通ってる細い木のサンは切ってもだいじょうぶですが、
縦の柱は、構造材の場合があるので、切らないでください。



          

カットした穴にBOXを押し込んで完成です
フレームの”ミミ”が付いてるので少しきつめにすればボンドやコーキングで接着しなくても
だいじょうだと思いますし、切り口が多少ガタついてても隠れます

小さいニッチは2、3個付けるとよりいい感じになります






:マンション等のビルの躯体壁(間仕切りではなくて構造用の本体壁)には、
コンクリートに直接ボードを貼って空洞がない壁や、あっても薄い場合があるので、
なるべく間仕切り用の壁に付けてください


開口したのをもう一度ふさぐ時は、ボードと同じ厚みの板を、同じサイズにカットして
後ろに落ちないように、穴の内側に受け用のアテ木を、ボンドとビスで付けてからとめます
スキマをパテうめして平らにしてから、同じようなクロス(壁紙)を探して、
重ねてカットする”合わせ切り”のやり方で貼ります
ただ、壁紙は変色したりで、なかなか同じ色のは無いので、全面をローラー塗装するか
またはこの際ついでに、しっくいや珪藻土のぬり壁にしてしまうのもいいと思います




 


Q,「アイアンクラフト」コーナーのミニ扇風機のアンティーク風はどう作るのですか?


あのオモチャの扇風機はあれしか無かったのですが、たまたま近くのホームセンターで
それっぽいのがあったので、今回はそれを使って作ってみます



乾電池で回るタイプで羽根は柔らかくて、十分涼しいです(¥980)




まず本体と羽根を、ツヤなし黒でスプレー塗りします。
アンティーク風にするためには、ゴールドを軽くかけると、それっぽくなります
羽根の色を少し変えたり、ペパーミントグリーンのバージョンもおもしろいかもしれません


         

次に羽根の大きさに合わせてワイヤーでカバーを作ります
形は特にどんなのでもいいと思いますが、今回は1本だけでできる簡単なものにしました
ワイヤーは、鉄の素材感がある3.2ミリ(#10)のなまし線を使いましたが、
いつも使う足場用のは長さが短いのでロールされたものを使いました
後で塗るなら柔らかいアルミのワイヤーでもいいと思います


       

これをどう本体に止めるかが問題なのですが、接着でもだいじょうぶだとは思うのですが
”動きもの”なのでやはり物理的な方法が安心なので、
少々荒っぽいとは思いましたが、いつもの結束線を使いました。

うえのフタをはずして細いキリで2コずつリングの大きさに穴を開けて、
6本の線をだしておきます。このとき片方を長めにしておきます


          

2本の間にはさんで、本体にねじって止めてから、残った線でそのままワイヤーをとめていきます
後ろ側をとめてから、羽根を入れてから前もとめると、できあがりです。
結束線のラフさが、結果的に既成感を消して正解だったようです



              
 
チープな規格品でも手作りの素材をひとつ入れるだけで
本物っぽくみえるのは、いつものパターンながら不思議です

特に規格品と合わせる時は、あまりきれいに作りすぎずに
なるべく手作り感を残しておく方がいいと思います




バザーで買った本物と比べてもあまり見劣りしてません・・?





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